転校生

日本の漫画において「転校生」は特殊な存在だと言える。
例えば「炎の転校生」
例えば「魔界学園」

実際クラスに転校生がやって来ても、しばらくするとクラスに溶け込んで普通の友達になってしまう。
だが漫画の世界では、転校生は異能者であったり、主人公又は重要キャラクターとして物語のキーパーソンになる。

この転校生＝来訪者という存在が重要視されるのは、いわゆる「まれびと信仰」による影響ではないだろうか？


異界又は遠方から来る異能の存在が幸をもたらす。
転校生とはそういう存在なのではないだろうか。

四方を海に囲まれた日本における「まれびと信仰」が、サブカルチャーである漫画やアニメの「異能の転校生」という存在を生んだのではないだろうか。

英国や北欧にも「まれびと信仰」はあるのだろうか？

ちなみに中国南方を祖とするマレーシアの華人文化では、海からやって来る神が幸をもたらし、その地の穢れを身に受け海に帰るという信仰がある。
これはまさしく「まれびと信仰」の一つと言える。