パトレイバーTHE NEXT GENERATION 首都決戦

映画パトレイバーTHE NEXT GENERATION 首都決戦を見てきました。
見に行ったのは公開初日の5/1です。公開初日の映画に行くなんて初めてかも。

それなりに面白かったです。いろんな意味でかなり頑張っていました。
これ以降ネタバレも含んで書いていきますので、読みたくない人は飛ばして下さい。



















パトレイバーの長編と言えばテロかクーデターと相場は決まっています。
今回はテロです。

一応パト2が実際にあった事としての世界観になっていて、パト2でクーデターを起こした組織による再度のテロと言うのが大筋の話です。

最初に結論を言ってしまうと、アニメのパト2を実写で撮ってみたかったのでしょう。
完全にパト２と同じ構図で実写化された所も多々ありました。

映画だけだとちょっと説明が足りない感じもします。なぜなら冒頭部分や話の背景的な事はepisode12で語られているので、その辺りをスッパリと切り捨てているからです。
episode12を見ていなくてもアニメのパト2を見ていれば事は足ります。パトレイバーを見に行く人なんて、ファンの人だけでしょうから。

映像自体は相当頑張っています。
東京、それも街中を舞台としていますが、東京都内特に都市部では映画の撮影の許可はほとんど下りないそうです。それどころか映画用の空撮の許可すら都市部では下りないそうなのです。
そんな中ですがちゃんと都市部を映像にしている所が凄かったです。
またパト2の構図とまんま同じで実写化と言葉にしてしまえば簡単ですが、よくあれを実写化出来たものだと思いました。まさにデジタル技術の脅威ってやつですね（笑）

実物大のイングラムを作ったり、映画に出てくる戦闘ヘリも実物大のモックアップを作るなどしているのでリアルさも出ています。画面の中に置いて置くだけでもCGではなく実物があると違うものです。

エンディングテロップで協力した省庁関係の多さにも驚きました。アニメ見て育った世代が組織の中で力を持つ立場になっている証拠です。

話的にはいつもの押井節全開です。ですが押井映画よりもパトレイバー側にちゃんと寄せてあります。あと何だかんだ言ってもレイバーはほとんど動きません（笑）

当たり前ですがちゃんとパトレイバーを理解していますね。違う監督が撮ったらやたらとレイバーを動かしたがるのでしょうけど、パトレイバーってレイバーがメインではないですから。
基本的には人間ドラマであり、今までの公開になったepisode0〜12で人間関係もある程度構築されています。なので人がちゃんと動けるようになっています。いきなり映画1本だけだったらこうは行かなかったんだろうと思いますね。

話の決着は予定調和的な感じもありますが、見ている間は楽しめる映画だと思います。
アニメや漫画のファンは認めない人も多いかと思いますが、パト2を見ていて、そこまでファンではない人が見る分には十分なのだと思います。

劇中に登場する戦闘ヘリの通称がグレイゴーストと呼ばれていますが、これYF-23からとったのかな？ステルス戦闘機ですし。個人的にはグレイゴーストと言うと銃のワルサーP38を思い浮かべるのですが、それもどうかと思いますね（笑）