京都駅に到着。
さて、ノンビリしている暇はありません。なんたって...
同僚の立ててくれた計画はぎゅうぎゅう詰なんですもの。そんなわけで、さっそく出発です。
【1】京都国立博物館
http://www.kyohaku.go.jp/jp/special/
特別展「桃山時代 狩野派 永徳の後継者たち」を観に。
以前、通教で日本美術史を勉強して以来、すっかり洛中洛外図と南蛮屏風にハマってしまいまして...。一気に両方、ナマで見られるなんて...!神!神企画ですよ、コリャ!!
洛中洛外図の何がイイって、あるがまま(画家の目を通しての、あるがまま)を全部描いちゃった、ってとこがいいんですよ。
引きで見ると当時の町中の喧騒、賑わい、権力の在り様が感じられるし、
近くで見るとひとりひとりの生活や性格を妄想できる。
しかも、京都の建造物を全部描くために金の雲を配置して、距離感をぼかすという力技。
絵ならではなんだよねえ...非常にいとおしく感じませんか。
そして特別出品の『八尾孤図』!
あああキツネの尻尾が..8つに割かれててまあ。
モフモフの出血大サービスですよ。あああ。
【2】智積院
http://www.chisan.or.jp/
長谷川一門の障壁画を拝観。
残念ながら、等伯の『楓図』は遠くアメリカへ出張中でしたが...
息子・久蔵の『桜図』はあったー!
久蔵さんはねえ、将来を嘱望された画家だったのに若くして亡くなってねえ。
長谷川等伯はひどくがっかりしたという。初めて久蔵さんの作品を観ることができました。
てか、こういう小さな(?)お寺の宝物展示って、寺自慢というか、
むやみやたらと展示物を褒めすぎる傾向にあって、ちょっと聞きづらい。
やっぱ国立博物館とかのが、展示がスマートで情報がまとまってて見やすい。
【3】移動
ここで一旦、ホテルへチェックインに戻ります。
駅弁で食べた『ひっぱりたこ飯』の容器(←陶器...)が重くて重くてもうw
チェックイン後、次の拝観先の近くにある
ひさご、ってお蕎麦屋さんで有名な親子丼をいただきました。
山椒が効いていてめっちゃくちゃ美味かった!コリャいい!わざわざ行ってよかった!
【4】高台寺
http://www.kodaiji.com/index.html
秀吉の正妻ねねさんが開創し晩年過ごしたお寺。
この時期、お庭がライトアップされて夜遅くでも入れるのがいいところです。お寺の拝観時間てたいてい17時までなんでね。
行ってみて初めて知ったけど、高台寺って現代アートにも力を入れているのかしら。
若い人の作品が飾ってあったり、プロジェクションマッピングをやってたりしてびっくりする。
一通りみたけど、一番よかったのは傘亭と時雨亭っていう茶室と、竹林かなあ。あんまりいじくらない方が、良いんじゃないかなあ。
でも、若い人が境内のあちこちで案内に立っていて、みんな親切だったので気持ちよく過ごせました。これはこれで。
【5】青蓮院
http://www.shorenin.com/info/
高台寺から青蓮院は歩いて行けるんですが、すっかりあたりが暗くなって、
山も近いもんだから超コワイ!
郊外だからガチなヤンキーもいるじゃんねえ。殺されて埋められるのに最適ですよ、ココ。
暗いー怖いー。
ま、それはともかく青蓮院。
こちらは、お寺発進ではあるものの、途中から門主が皇室になった場所。
だもんで今まで観たお寺さんとは若干雰囲気の違いが感じられておもしろかったです。
お庭が青でライトアップされていて、幻想的な雰囲気ですが、やっぱり私は青い照明より竹林のが好み...。いいよね、竹。
【6】六曜社
暗い夜道をめげずに歩き、ようやく繁華街へ。
最後のミッションは、六曜社でコーヒーです!
かの高田渡さんとシバさんが何時間も語り合ったという老舗珈琲店 六曜社。
渡さんの10回忌にあたる今年、京都聖地巡礼なのです。
ミルクコーヒーとドーナツをいただきながら、
国立博物館で購入した八尾孤図の絵葉書にお手紙をしたためます。
旅の終わりに、ようやくセンチメンタル・ジャーニーが戻ってきたんですよ。
あまりに忙しくて、新幹線降りてから全然感傷的になってるヒマないんだもん!
おっかしーなー。
こんな旅になる予定じゃ...
【7】京都mojo
老舗のライブハウスだそうで...
たまたま通りかかったんだけど、あまりの異形につい撮影してしまいました。
なんか怖い。
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