ワイルドスピードSKY MISSION・バードマン・寄生獣 完結編観てきたよ

■ワイルド・スピード SKY MISSION
車で空挺降下するところが最大の盛り上がりなんですが、これまだ序盤〜中盤なんですよね。なんでサブタイにスカイミッションて付けちゃったのかなあ。やっぱりシリーズが進むとマンネリ感が否めず。前作の対戦車戦の方が面白かったように思う。ジェイソン・ステイサムが敵約で出てくるんですが、アバンの登場シーンでワンマンアーミーっぷりを見せつけておおっと思わせるんですが、その後はぱっとせず。強いんだか弱いんだか、という印象です。個人の戦闘力が高くてもそれじゃあね、と感じました。そーいう強さは、普通は主人公側の属性ですからねえ。ドミニクと車の走りで競うのも説得力ありません。むしろプロの軍人だったら、相手の得意なステージでは戦わないようにするんじゃないですかね。出てくる敵がアホっぽいので観てる方もダラっとしてしまうんですよ。本編中はあまりポール・ウォーカーに違和感を感じることは無いのですが、エンディングでいきなりCG臭くなってしまい、興醒めです。まあ哀悼の意を送りたいスタッフの気持ちはわからんでもないけど、僕はそういうの邪魔くさく感じて興醒めしちゃいました。８作目では彼の扱いどうなるんでしょう……？

■バードマン あるいは（無知がもたらす予期せぬ奇跡）
えーーっと。感想困るなあ。昔（といっても1990年前半）バードマンというヒーローを演じて（言うまでも無くモチーフはバットマン）人気を博した俳優。落ちぶれてしまった現代で、再起を期して演劇の脚本・演出・主演を務めることになるものの上手く行かず……とあらすじを書いてみてもですね、実は筋書きなんてどうでもいいような話なんですわ。実験的で内輪ネタ的と言いますか、嫌いではないけど面白いかと言われればそうではないという。上手く説明できないんですけど、人を選ぶ作風ですね。俺には合わなかった。

■寄生獣 完結編
後編です。前半は田宮良子の話と市庁舎戦が同時進行。後編は後藤編やって浦上編やってという、原作エピソードを尺に合わせるために切り貼りしたものになっています。まあ悪くないんだけど、後藤戦でおばあさんが出てこないと、なぜかここで里美とのベッドシーンが挿入されてしまったために、ミギーの喪失が大変軽いものになってしまったんですね。こりゃあいかんでしょ。原作では、ミギーの自己犠牲を目の当たりにして、初めて新一がミギーを信頼できる友人として認識するという切ない場面なのに。カタルシスが足りないんだよ！　しかも人体に害があるレベルの高濃度放射性廃棄物がある施設の汚い倉庫内で初エッチに臨んでしまうとか、どんな変態カップルなのか……。結局これは前編から引きずっている問題なのですが、ミギーと新一の関係が薄っぺらいため、ラストエピソードであるべき感動がちっとも湧き上がってこないという悲しい結末になってしまいました。原作の大事な部分を消化し切れていないという点で、これは監督と脚本家が責められるべきと思います。悪くないとか言っておきながら悪いことしか書いてませんが、まあしょうがないよね。


こんな感じで、最近不作気味ですね。セッションを忘れず観にいかねばな……。都内じゃないと観れないので面倒臭いんですが。