コンサートが一段落しましたので、観ようと思っていた映画を、今日は二本観てまいりました
。「セッション」は、新宿歌舞伎町に出来たばかりの「TOHOシネマズ新宿」で観ました。ゴジラのオブジェが、この映画館の宣伝塔なのかな(笑)
(セッション)
http://session.gaga.ne.jp/
若者の一種の、成長・根性物語でもありましょうが、ドラムプレイの熱気がクライマックスでは特に凄まじく、観る者を引きつけて離しません
。物語の展開にはやや強引さもありますが、全編に張り詰めた緊張感が見事でした。一途な若者と、冷徹で狡猾な教師の「せめぎあい」。ジャズドラマーになりたい若者を容赦無い指導で鍛え上げていく教師のフレッチャーの鬼気迫る指導は、まさに狂気とも思えるほど衝撃的です。そのフレッチャーを演じた
J・K・シモンズの存在感が圧倒的で素晴らしい。本年度のアカデミー賞助演男優賞も納得です。
主な舞台はNY。街角のピザ屋や通りの風景は私にとっては懐かしいものだし、かつてDizzy Club Coca Colaで聴いたジャズバンド(プレイしたのは、確かリンカーン・センターのバンドだったかもね
)を思い出しました。また、この映画を観たあとは、チャーリー・パーカーを聴きたくなり、ジャズバンドの実際の生ライブにも無性に行きたくなります(笑)。ミュージックに興味ある向きはぜひに!!
(マジック・イン・ムーンライト)
http://www.magicinmoonlight.jp/
いま80歳のウッディ・アレンが、こういう夢のあるロマンチックな映画をまた撮ったことに、ある意味では感じるものがありました
。ちょっとした皮肉もあるけど、辛辣さは影をひそめている。「人生には幻想もなくちゃね」。「恋は生きる力」。メルヘンチックで心温まる、これもウッディ・アレンの最近の世界であることに間違いはありません。私は、イカサマ霊媒師を演じた
エマ・ストーンの、南仏の陽光に照らされたキュートな笑顔に参りました(^^)。実に可愛く魅力的です
。美しい女性がやはり好きなんだね、ウッディ・アレンは(苦笑)。
厭世家マジシャンを演じるコリン・ファース、一本調子であまり好きな役者ではない。あの役をウッディ・アレン自身が演じていたら、もっと魅力ある作品になったと思うと、ウッディ・アレンのファンとしては、やはり残念な気持ちです
。
作品の伝えるメッセージはシンプルでわかりやすく、観たあとの気分もよいけれど、映画としては、いま一つヒネリが欲しかったかも。最近の彼の作品の中では、「ブルー・ジャスミン」の完成度はないと思うし、彼出演作品の「ジゴロ・イン・ニューヨーク」の方が、正直、私は「好み」の作品ではありますが、今までのウッディ・アレン作品を詳しく知らない人の方が率直に楽しめるかもしれません(苦笑)。アクが強くないウッディ・アレンですからご安心あれ
。
あとは、当面、「バードマン」と「イミテーションゲーム」に興味あり(笑)
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