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2015年04月11日10:34

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カンブルラン指揮読響「ブルックナー交響曲第7番」他(定期公演 10日サントリーホール)

指揮=シルヴァン・カンブルラン
バリトン=小森 輝彦

リーム:厳粛な歌−歌曲付き <日本初演>
ブルックナー:交響曲 第7番 ホ長調

http://yomikyo.or.jp/cat8/#news-topics-2321

高音の楽器(ヴァイオリン・Tp・フルート・オーボエ)を除いた管弦楽で演奏されるリーム、4本のクラリネットの密やかなユニゾンで始まる。途中、弦楽器が主導し激しく展開する箇所もあるけど、主調は、静謐な音楽。後半に歌(小森輝彦)も少し入るが、こちらも静かな雰囲気。タイトルどおり、まさに「厳粛な歌」。独特の音空間は悪くない指でOK。もう1回聴ければなあ、とも思いました。ただ、プログラムの解説が簡単すぎて、この曲の構造やユニークな点が、いま一つ、理解できないのが残念。この曲は「叙情性を排除したリームの作風を端的に示したもの」という説明だけでは、あまりにも素っ気ないだろう考えてる顔!馴染みのない作曲家の作品、もっと丁寧な説明がなされるべきだろうダッシュ(走り出す様)

ブルックナーの交響曲第7番は、実によく流れる「流麗」な演奏。サントリーホールに芳醇な響きが幅いっぱいに広がる。重心は低くなく重厚感には欠くが、ヴァイオリン中心に美しい弦が綺麗によく鳴り、実に心地よい。緊張感に充る、というより、豊かな流れに身を横たえて包まれる感じわーい(嬉しい顔)。金管群もパワーを発揮(桑田さん率いるTbが素晴らしい)。読響も最近好調です。第二楽章など、豪華なイージーリスニングのよう(褒めている!)。無骨なブルックナーは、ここには聴かれないが洗練された聴き易い音楽。ゴテゴテのブルックナー・ファンにはどうだったか?ですが、カラヤン・ベルリンフィルのゴージャスな演奏をも愛する私には抵抗感はない(^^)。これなら、初めてブルックナーを聴く人も満足だったろう、と思う。聴き終えた後、美しい音楽だったな、の一言。曲も違うしホールも違うから単純な比較にはならないけれど、インバル・都響の緊迫感あるブルックナー(第4番)とは全く違う、異色の演奏。この明快で色彩豊かな演奏がカンブルラン・読響の真骨頂か。次回のカンブルラン登場は9月で、期待の「トリスタンとイゾルデ」!

都響・N響・読響と立て続けに聴いてきているけれど、皆、立派なものだ。わざわざ○万円も出して定番曲を演奏する外来オケを聴きに行くことに、全く、私が関心も興味も沸かないのも当然の、彼らの好演です。

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