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2015年04月05日20:22

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小麦は食べるな! ウィリアム デイビス 2013 (2011)

「小麦は食べるな」は、重要な本だと思う。
小麦は最近、トウモロコシに作付面積を抜かれたけど、
それまでは、第一位だったらしい。

この小麦が品種改変で、人間に有害な作物になってしまっている。
倒れないように、矮性にされ、収穫が10倍になるように、粒数を増やされ、
パンがよく膨らむようにされている。

野生の小麦は一条の穂だった。
この野生種は、ピーナッツのような香りがあり、
タンパク質量は高いけど、膨らまない。
この昔風の小麦なら、いっさい問題を起こさない。

今の小麦の問題は、デンプンとタンパク質の両方にある。

デンプンは、血糖値を砂糖より急激に上げるので、糖尿病の原因。
これは、全粒粉にしても変わらない。
一番困るのは、特に夜中に猛烈な食欲を引き起こすことだろう。
昼間も基本的に、血糖値が下がる2時間毎に、食欲に襲われる。

この辺の感覚は、アヘン中毒に匹敵するというから怖い。

タンパク質の方は、様々なアレルギー、自己免疫疾患の元となり、
様々な病気を引き起こす。
小麦を食べない人達にニキビは起こらない。

人類は、異常食欲を引き起こし、病気にならせる小麦を作るのを止め、
健康になれる昔の小麦を生産し、食べるべきな訳だ。

農業従事者、販売者、消費者、全てが考え、実行しなくてはならない問題だ。

医者も勉強してもらいたい。
ムダな仕事をさせられず、本当の病人だけをじっくり診察するために。

著者のウィリアム デイビス氏は医者である。
彼自身、自分の肥満に悩み、患者の苦しみの原因を探った。
多くの患者が絶望的な症状から救われた。
単に、小麦を食べるのを止めるだけで。

アメリカ 2011年 発行。
日本   2013年、7月。白澤卓二氏、翻訳。

文章は、ユーモラスで飽きさせない。
体の異常の起こる説明は、勿論、医学的に詳しい。


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