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S-ラミネート工法



技術・工法

S-ラミネート工法

CFRP帯板接着による鋼梁の補強工法“S-ラミネート工法”。

東レの炭素繊維"トレカラミネート"をH型鋼等の鋼材に接着させ補強を行う工法で、従来のコンクリート・木造部材の補強工法に加え、トレカラミネートの簡易施工性により新たに鋼材への適用が可能となりました。これにより鋼構造物の補強が実現します。

トレカラミネート（CFRP帯板）とは
【1メートルあたり80〜160gと軽量なトレカラミネート】

PAN系の高強度の炭素繊維（トレカT700S）、及び高弾性の炭素繊維（トレカM46J）を、プルトルージョン法によって工場で一方向に引き揃え、熱硬化型のエポキシ樹脂を含浸・硬化させた炭素繊維強化プラスチック板です。

※トレカは、東レ株式会社の高品位炭素繊維の登録商標です。



【取り扱いも簡易】
●1ロールは50mです。

※外形0.6〜2.0mのリング状で出荷。
（写真はTLタイプ）
※荷解きの際はご注意ください。




トレカラミネートの力学的特性

●性能表



※数値は代表値であり、保証値ではありません。


切断方法について

ディスクサンダー等の簡易な工具による切断のみで、施工現場での加工性に優れています。

取り扱いについての注意
●エポキシ樹脂は体質的に炎症を起こす事があります。
●作業室の換気を良くし、樹脂の揮発分が部屋にこもらないようにしてください。
●CFRPは導電性です。電気器具への配慮が必要です。
●素手で扱うと手を切る恐れがあります。革手袋を着用してください。
●荷解きの際は跳ね返る恐れがありますので、十分注意してください。
●トレカラミネートの廃棄処理は、焼却せずに産業廃棄物として正しく処理してください。

トレカラミネートの接着による鋼材の補強が可能に

トレカラミネートによる補強工法がさらに進化。
従来のコンクリート・木造部材の補強工法に加え、新たに鋼材への適用が可能に。

東レのトレカラミネートを活用した鉄筋コンクリート・木造の既存建物への補強工事は、接着工法による優れた施工性と、大型機械を必要としない簡易性により、建築・土木業界において広く知られています。
東レ建設では、このトレカラミネートによる接着補強工法を、鋼構造物にも対応させるべく、広島工業大学工学部建築工学科と長崎大学工学部工学科と共同で研究を行い、実用化を可能にする設計・施工マニュアルを完成いたしました。

鋼構造物の「梁補強」が可能に。
鉄骨造建築物の小梁補強対策に
●荷重増補強対策

鋼構造物の発錆劣化対策に
●発錆による有効断面減少による剛性および耐荷性能低下対策

鋼橋の桁補強対策に
●腐食環境に強く、鋼と同等度以上の弾性剛性により補強効果が上昇

化学プラントの鋼材劣化の対策に
●溶接が不要なので防燥地域でも安全な施工が可能


設計手法の確立と、設計・施工マニュアルを整備
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上転載ーー
http://www.toray-tcc.co.jp/construction/technical/cfrp/