http://www.ksi-net.com/acerola/life/index_112.htm
ミツバチがせっせと集めてくる「はちみつ」は、採取した花の種類によって
世界中に1000種もあるといわれている。色や香り、甘味や酸味も花によって違
いはあるが、共通しているのは吸収されやすくてすぐにエネルギーになり、消
化するときにも胃腸に負担をかけないという点。古代エジプトでは王族の「不
老不死の秘薬」とされたハチミツにはどんな力が秘められているのだろう。
人類が初めて口にしたとされる甘味料のハチミツは、上白糖と比較するとカ
ロリーは75%ほどだが糖度は約1.3倍あり、まろやかな甘味が特長だ。だから
といって、はちみつを単なる嗜好品と考えてはいけない。フラボノイド色素の
抗酸化作用で、体を老化させる活性酸素を退治してがん予防にも効果がある「ク
スリになる糖分」なのだ。
ビタミンB群やC、ナイアシン、鉄、亜鉛、カルシウムなどもバランスよく
含まれているが、このところ注目されているのはアミノ酸の一種のグルコン酸
とプロリンだ。
はちみつに微量に含まれるグルコン酸は有機酸のなかで唯一、腸内のビフィ
ズス菌を増やす優れた整腸作用がある成分だ。さらに食中毒菌のO-157を退治
するほどの強い殺菌パワーがあるので、気温も湿度も高くなるこれからの時期
には調味料として料理に加えると腐敗防止になる。
とくに弁当のおかずを作るときには、忘れず砂糖がわりに加えたい(弁当は
よく冷ましてから包もう)。また、保存性もアップするので常備菜の調味料に
もぴったり。
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