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2015年03月16日05:05

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7/12 鶯谷〜神田〜西荻窪(中編)

7月12日(土)当日、私の方は便限定パックを利用し、お昼前後に羽田に到着したのだったと思います。宿は半蔵門でした。千歳発のS氏はLCCを利用して成田着、宿は別途大塚に手配したとのことで、6月に泊めてもらった時にチケットは渡してあったので、直接東京キネマ倶楽部の客席で合流することにしました。

私の方はこの日はプログレナイトの前には他の催しを観る予定はなく、空港からはモノレール、JRを乗り継いで、途中で秋葉原の中古店を見て回ったくらいで、鶯谷に到着したのだったと思います。

ファンクラブ経由のチケットは、端の方の苦しい席が来たこともありますが、この時は2列目中央付近で、S氏とも無事合流することができました。周囲を見渡すと、周りには東京時代からお見かけしていたような方、北海道にまで追っかけでいらっしゃることがある方など、見覚えのある熱心なファンの方々が何人かいらっしゃっているのがわかりました。

この日のメンバーは、吉良さんと小峰公子さん、難波弘之さん、鬼怒無月さん、吉田誠さん、楠均さんらは、これまでのプログレナイトと同様でしたが、ヴァイオリンは太田恵資さんに代わり向島ゆり子さんでした。向島ゆり子さんは、途中で手にする場面があったアコーディオンも大変お上手で迫力を感じたことを覚えています。

また、前々回のプログレナイトでは松田克志さんとともにサプライズゲストとしてアンコールでのみ登場された藤井珠緒さんが、今回は最初からの御出演となりました。後に書くようにパーカッションだけではなく、リコーダーなどでもステージを支えておられました。

ここからのセットリストについては、記憶が薄れてしまっている部分も多く、熱心なファンのを大いに参照させていただきました。

まず始まりは、「今日の夢のこと」、「回転劇場」、「ニュウス」、そしてBird's Island。

Bird's Islandは、2001年のアルバム、Colorsに収録されていたインスト曲ですが、初めて聴いたときに、Polandのようなzabadak初期のインスト曲に共通する味わいを感じました。もともとは1980年代にPARCOのためにお作りになった曲である旨を吉良さんがお書きになっているのを読んで、なるほどと思ったものでした。演奏を生で聴いたのは初めてだったかもしれません。

そして、「秋」、KIMELLA、「夏」と続きました。

インストミニアルバム『十二月の午後、河原で僕は夏の風景を思い出していた。』に収録されていた三部作、KIMELLA、「十二月の午後、河原で僕は夏の風景を思い出していた。」、「光の王国」は、これまでのプログレナイトでは、そのとおりの順番で30分近い時間をかけて再現されていたので、今回もそうなるのかなと思っていたところ、KIMELLAの後は、2013年6月のプログレナイトの際に発売された四季をテーマにしたインストミニアルバム『夏秋冬春』(オリジナルはチェコ語でしたか東欧の文字による表記です。)から、「夏」が始まりました(現場では聴き覚えはあると思ったものの、曲名まではわからなかったかもしれません。)。

MCでは、「あなたにとってのプログレとは」といった内容を皆さんが順番にお話しになる場面があり、どなただったでしょうか、難波さんを讃える文脈だったと思うのですが、難波さんは大プログレ、鬼怒さんは中プログレ、壷井さんは小プログレといった御発言がありました。壷井さんはプログレ界の貴公子とも呼ばれますし、鬼怒無月さんとEraというユニットを組んでおられることもあって、引き合いに出されたのでしょう。その筋の音楽にあまり詳しいわけではないS氏も、聞いていてあの壷井さんのことだとわかったようでした。

その壷井さんは、この日は西荻窪音や金時に藤野さんソロのゲストとしてお出になるのでした。

プログレの定義といったものは私もわからず、それこそ歌詞のない長い曲といった漠然としたイメージがあるだけなのですが、皆さんの発言やそれをまとめた吉良さんからは、類例のない何かzabadakらしいものといった結論が導かれていたような気がします。含蓄のある御発言の具体的な文言についての記憶が薄れてしまったのが残念です。

吉良知彦名義で発表された『賢治の幻灯』に収録されていた「グスコーブドリの日記」。これももともとは音楽雑誌に添付されたソノシートに収録されたかなり初期のころの曲が原型となっている曲です。

その次が「風の巨人」だったようです。2000年のアルバム『ikon』に収録されていたこの曲では、Polandと並んでリコーダーが重要な役割を果たします。ステージ上で小峰公子さんがリコーダーを手にされた時、1本で大丈夫かと一瞬心配になったのですが、もう1本藤井珠緒さんがしっかりと支えておられました。藤井さんはリコーダーをこの1曲だけのために準備されたものと思われました。

事前に告知されていたこともあり、客席でもリコーダーを手にする方々が多くいらっしゃいました。以前は見かけなかったアンデスを使うお客もずいぶんと増えていた記憶です。長い歴史を持つzabadak客席演奏隊は、最近では「風部」という名前がついているようです。

「星ぬ浜」は、それまで遠くからあこがれているだけだったzabadakのライブに初めて東京まで足を運んだ時に、会場で売られていたシングルCD『夏至南風(カーチバイ)』に収録されていた曲です。小峰公子さんがkarakとして加わっておられた渋谷エッグマンでの2daysは、私の初めての道南勤務の間でした。

「遠い音楽」、Polandといった欠かせない名曲に続いては、「相馬二遍返し」。
福島県民謡のこの曲は、相馬が飢饉に陥ったときに相馬の本来のよさをアピールするために作られた由なのですが、プログレナイトに民謡でも全く違和感を感じさせません。
郡山に御実家があって、震災と原発事故の後、除染などにかなりの苦労をされたという小峰公子さんの思いが込められているように感じられました。

次いでこれも初期の名曲「アンリーズナブルエッグ」。「のれん分け」でも演じられていたことが思い出されます。きりくま九州ツアーに中原直生さんが帯同されたということがあったのですが、中原さんのイリアンパイプスが鳴り渡ったのはこの曲のイントロだったのではないかとにらんでいるのです。この曲にさぞお似合いだったのではないかと思います。

初めてのプログレナイトで聴くことができて感激した「ガラスの森」は、すっかり定番となりましたが、再び風部が活躍するとともに、私は前月の北海道に続き口でLai Lai言いながら手拍子を打つ難しさを味わいました。

「永遠の森」でいったん終幕した後、アンコールは吉良さんと小峰公子さんとで「光降る朝」、そして皆さんが加わってのEasy Goingで締めくくりとなりました(続く)。

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