今から10日程前の2月23日のこと、夕方に塾の電話があり、2年前までうちの生徒だった△△○○さんでした。
当日は、都立受験の前日で、受験生全員が早い時間から詰めており、かなりの緊張感の中、僕自身もややピリピリしていました。
「△△です〜」と懐かしい声だったので、すぐに「○○ちゃん?どうしたの?」と返すと、
「あの〜、実は今他のところに電話するの間違えて、塾に電話しちゃったんです〜」
となんともおとぼけな話で、昔からそういう面白いところのあった生徒でしたが、僕も思わず受験のことを一瞬忘れて笑ってしまいました。
「そうなんだ。じゃあ、明日都立のテストで忙しいから切るよ。またね。」
と電話を切ろうとすると、「あ、先生〜」と声が続き、
「実は私、特進のクラスにも入れて、今の私があるのも小学校から中学校までワイズで基礎を作ってもらったからだって思ってるから、一度それを伝えたいってずっと思ってて…」
と言ってくれました。
彼女は今、都立墨田川高校に通っていますが、小学校で入塾した当初はそれほどできる印象もなく、中学の後半からどんどん実力を付けて来た感じで、そういうふうに考えてくれていたのはとても嬉しい話でした。
塾の仕事というのは、教えている時だけの話ではなく、塾に生徒として通う時期が過ぎても、その生徒の成長というものはずっと続いていくわけです。
そういう成長に関わっているという実感が、この仕事の醍醐味であり、仕事を通じて社会に貢献できるということなのだと思います。
生徒や親御さんに、うちの塾に入れて良かったと感じてもらえるように、今後も努力精進していきたいと考えております。
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