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2015年03月04日12:39

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マッサージ店や整骨院があふれすぎている理由

■マッサージ店や整骨院があふれすぎ…3年で4割退職、給料20万から増えず
(Business Journal - 03月04日 06:11)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=175&from=diary&id=3301555


・柔道整復師の学校が、規制緩和で3倍に増えている。
鍼灸師の学校は2倍! 按摩・マッサージ・指圧師の学校はかわらず。

学校が増えたのは、介護保険開始に合わせての規制緩和で。
按摩・マッサージ・指圧師の学校が増えなかったのは、盲目者への既得権配慮。

・無資格の「整体」業者が、コンビニより多くなっている。
(歯医者と美容室と接骨院は、今やコンビニより店舗が多い。)

後、従業員が有資格者ならOK!
なので、経営者は無資格でも、なんの問題も無い。
だから、他業種からの参入が相次いでいる。

これは、経営と施術の分業と専業。
私は、これを気にしない。
というより、病院だってそうなり始めているんだから。
バイクのホンダのように、営業と技術は分けて両輪になった方が良いかと。
分業と専業は、資本主義の初歩だしね。

ただ、労働者である施術者への給料が低いままなのは、問題。
いくらデフレの20年だとしても、ねぇーー;
業界の荒波の中で、安定していないのも、問題ではある。
特にこの20年は、デフレで「労働者は使い捨て」な経営者が多かったしね。


この辺り、歴史概略として業界の流れを説明すると。

バブル崩壊前は、湯治場とサウナの二カ所しか就職先は無かった。
バブル崩壊後、クイックマッサージの誕生!

それまでの、薄暗い治療院で、盲目の人が施術する業界イメージが、
「あっ!」
という間に、美容室並みの綺麗な院内設備に!
そして、10分1000円の明瞭会計に!!
消費者からの、業界イメージが一瞬で変わった。
(薄暗い治療院のイメージは、戦前どころか、明治以前からなのに!!)

バブル崩壊で、空いた外食店舗に、次々と新規同業店舗が誕生。
年に2000人程しか増えない有資格者では、拡大する需要に追いつかず。
(この間、1〜3年)

アロマやフットケア等、民間資格での類似業者が多数参入。
それでも、需要に追いつかず!!
(ここでも、3〜5年)

気がつけば、「整体」という名称での
「マッサージサロン風サービス業」が続々開業。
こちらは、無資格での営業だが、デフレ下の価格競争で顧客獲得に大成功!
(気がつけば、バブル崩壊から10年)

消費者から見た業界名称は 「マッサージ」(国家資格者)業界から
「整体」(無資格)業界へと、 移り変わりました。
そして、現在に到る。

この間に、
・Jリーグブームから、フィジカルトレーナーとしての需要拡大。
・介護保険の開始による、学校数の増大。
・NPO法人立ち上げて、介護業界への職域拡大。
・医療保険改正による、リハビリ業務への需要拡大。
・ロハス等、自然志向による、東洋医療への「代替医療」の需要拡大。
・美容鍼灸等、新たなジャンルも続々誕生中!

気がつくと、有資格者の就職領域の「場と量の拡大」が極端に起きていました。
それがこの業界の20年でした。

業界全体が「民間資格」まで拡大し、裾野が増えた。
同じ資格での就職先が、大幅に増えた。
明治以前からあり、ある程度停滞して業種なのに。
この20年は極端な拡大と業界大変動が起きました。


これで、給料体系が定まるわけが無く。
余計に業界の人材定着率は、依然として低いまま。
デフレ下では、使い捨て労働力扱いが多かった整体が、一番利益を出していた。
だから、デフレが終わったと思っていない消費者と経営者がいる限り、この流れは止まらない。
かくして、労働者の低賃金固定化の流れはかわらず。

デフレという悪貨が、国家資格者という良貨を駆逐した、今の時代に。
良い治療家が減ったと、消費者は言うが。 質を理解してくれる、良い客はもっと減った!
と、治療家としては言いたい。

昭和の時代には、腕が立つか、口が立てば、仕事は出来たが。
平成も四半世紀が過ぎた今、経営や営業も出来なければ、仕事は成り立たない。

昭和の時代には、資格を取ったら直ぐに独立!
だったのが、記事にもあるし、前述に記載した通り。
資格だけでは、仕事は成り立たない。
(ビジネスは、まず顧客が居ないと、始まらないんだから。)

業界としては、良い消費者を作る努力をすること。
無資格者との区別を、消費者に理解して貰うコト。
簿記の初歩を覚えること。
出来ないことは、できる専門業者を利用して行うこと。
(繰り返すが、業務の分業化と、専業化は、資本主義の初歩だ)

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