インセイン「鬼のいる町」　〜女子オンリー例会にて〜　その１

先日の日曜日、新潟市東区プラザでラビットホールＴＲＰＧ女子オンリー
例会開催致しました。
（参加して下さった皆様お疲れさまでした&ありがとうございました！）


準備するのは時間がかかりますが、始まってしまうとあっという間ですね。
とりあえず

お菓子は必須！（断言）
お菓子を食べながらわいわいセッション！
このスタイルは譲れない！


さて、

私は今回ホラーＲＰＧインセインのＧＭをやってました。
シナリオタイトルは「鬼のいる町」。
裏タイトル（をつけるとすれば）「３月１日から出られない！」。

（恐らくこの先このシナリオをやることはないと思うので、以下
　製作者視点ネタばれ満載でレポート書いていきます）

元々このシナリオはナニコレ珍百景という番組で紹介されていた
『脱ぎ捨てる交差点』【珍百景No.９０４】 から作りました。
厄年の人が節分に行う厄落とし行事で、交差点に自分の履き物を
置き、厄を置いていく（祓う） 、その姿を人に見られてはいけない
というものだそうです。

この行事、もし途中で人に見られたらどうなるんだろう・・・。
もしこの伝統的な厄落とし行事を誰かが故意にアーバンレジェンド
（都市伝説）化させたらどうなるだろう・・・。
元は単なる噂だったのに、本物の怪異が生まれたとしたら・・・。
そこからこのシナリオが生まれました。

＜今回参加してくれたＰＬ及び事件に巻き込まれた逢魔人＞

ＰＣ１　有村まりあ（ＰＬ：にしわきさん）
　　　　自称考古学者　お父さんは大学の偉い人

ＰＣ２　中村 美沙（ＰＬ：ごんさん）
　　　　人文学部（民俗学専攻）の大学二年生　
　　　　研究のため各地を飛び回ってる

ＰＣ３　鬼塚・Ｐ・蓮（ＰＬ：はむあむしなさん）
　　　　パパ上はアメリカ人（法律事務所勤務）
　　　　大学病院に勉強のためやってきた留学生

物語は約一か月前に殺人事件が起きた町が舞台となります。
（町には県立の総合大学あり）

ＰＣ１は地元民で、最近見えるはずのないものが見えるようになった
１９歳の女性。【使命】はこの悩みを解決すること。
（彼女だけ最初から町の伝統行事について知っている）

ＰＣ２は住んでいる家の近くで殺人事件が起きた他県出身の大学生の
女性。【使命】は安全な生活を取り戻すこと。

ＰＣ３は首だけの死体となって発見された被害者の従兄弟。
（この町には最近になって引っ越してきたという設定）
【使命】は従妹を殺害した犯人を捜し出すこと。

このシナリオ、ＮＰＣにも重要なキャラはいるのですが、実はPCの
立ち回り方によってストーリーが大きく変化する作りとなっています。

なぜならＰＣ３の秘密（ハンドアウトの裏面）が・・・

ショック：この秘密を知ったＰＣ
　事件のあった夜、あなたはあなたの従妹を殺し、その現場を見て止め
ようとしてきた見知らぬ男を殺した
（従妹を殺した理由はＰＬが考えること）
しかし、事件が発覚した際に見つかったのはあなたが殺した従妹の首だけ
だった
あなたの【本当の使命】は見知らぬ男の死体と従妹の首から下の部分が
どうなったのかを調べることである

となっている上に、シナリオ開始時にＰＣ３にだけ次のような特殊狂気が
配布されるのです。

特殊狂気：秘密　トリガ―：自分が調査判定の目標になる
　　　
あなたには絶対に暴かれてはならない秘密がある。
どんな手を使ってでも、秘密にしなければならない。
あなた以外のＰＣがあなたの情報を調べようとしたシーン以降、
その判定が成功でも失敗でも、あなたはあなたのことを調べよう
とした人物の命を狙う。
あなたがその人物と二人きりになるとそのシーンはその時点で終了
となり、その人物は即座に死亡する。

つまりＰＣ３は従妹を殺した殺人犯であり、他のＰＣはＰＣ３の秘密を
暴こうとした途端ＰＣ３に命を狙われることになります。

また、ＰＣ１が悩まされている怪異は件の伝統行事の途中あるＮＰＣに
邪魔をされた時から起こっているのですが、調べていくと助かるために
は厄落としを邪魔した人間を殺さなければならないかもしれないという
ことがわかります。
つまりＰＣ１も場合によっては殺人犯に・・・。


怪異も怖いけど生きてる人間も怖い　そんなシナリオです


【その２に続く】