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2015年02月28日17:34

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「美しき獣」 「はじまりのうた」 「BiS キャノンボール2014」

24日は「美しき獣」、

25日は「はじまりのうた」
     「BiSキャノンボール2014」、

26日は「さらば、愛の言葉よ」(2D) を観に行きました。



「美しき獣」 ’12 (米)

監督・脚本:ザン・カサヴェテス
m:マイロ・ヴィンテミリア
f :ジョセフィーヌ・ドゥ・ラ・ボーム,ロキサーヌ・メスキダ,アナ・ムグラリス

’12 ストラスブルグ映画祭 審査員賞

アメリカ コネチカット州の湖畔の豪邸に暮らすヴァンパイア ジュナは
脚本家パオロと恋に落ち、正体を明かした上で同意を得て彼を仲間に引き入れる。
充足した日々を送る二人の元へ ある日
ジュナの妹ミミが転がり込んで来る。彼女は大変なトラブルメーカーで
二人の安穏な生活は脅かされることになる…というお話。
「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライブ」に似たお話ですね。
でもこちらの方が製作年が早い。
監督はジョン・カサヴェテスの長女ザン(アレクサンドラの愛称か?)。
カサヴェテスの1男2女の子どもたちは全員映画監督なのね…。
面白いです!
舞台はアメリカですが、登場するヴァンパイアたちの風情は
教養や物腰がヨーロッパ的に洗練されていて
彼らのファッションの趣味から主演俳優たちの風貌まで
ヨーロッパ映画みたいです。
ザン・カサヴェテスは吸血行為を渇望と同時に性的快楽のように描いて
官能的であり、恐怖を煽るホラーとも
「トワイライト」シリーズのように物語を読ませるのとも違って
食欲を理性で制御しようとするインテリヴァンパイアたちの
気怠く隠微な雰囲気を語ろうとしていて
それが成功している映画なのです。
やっぱり
長く生きていれば知識量も半端じゃなかろうし穏やかに老成して
人間や多種族と殊更に事を構えて戦ったりしないよね…(笑)。
そういう ひっそり生きるヴァンパイアのお話を好む人には
美味しい作品だと思います。



「はじまりのうた」 ’13 (米)

監督・脚本:ジョン・カーニー 音楽:グレッグ・アレキサンダー
m:マーク・ラファロ,アダム・レヴィーン,ジェームズ・コーデン
  シーロー・グリーン
f :キーラ・ナイトレイ,ヘイリー・スタインフェルド,キャサリン・キーナー

何の情報もなく観ていると
これ…『ONCE ダブリンの街角で』に似てるなぁ…と思って、
何のことはないその『ONCE〜』のジョン・カーニーの新作でした。
似てる―のは、
音楽が出来上がって行く時
その“場”が醸成する空気感を摑まえようとする演出で、
『ONCE〜』では録音スタジオの一夜限りのセッションだったけれど
ここでは
ニューヨークの街頭でのゲリラ録音によるアルバム作りにそれがあって、
音楽に携わる者に 時に許される天の恍惚…とも言うべき時間と空気が
実にじつに気持ちがいいのです。
今回は、落ちぶれた音楽プロデューサーが
恋人に裏切られた女性ミュージシャンの才能に出会い
製作会社を納得させるためにアルバムを録音してしまおうとするお話で、
耳だけは確かなプロデューサーのダメ男の家庭の再生と
失意のミュージシャンの音楽を作ることによる慰藉と回復…
が描かれますが、
ん〜…お話の深みは前作に負けてる。
アイルランドのストリートミュージシャンと
東欧移民の一児の母の貧しく厳しい日常が背景だったのと比すと、
なんか いかにもアメリカ仕様で作りました…みたいなお話じゃない?(笑)
でもね、ジョン・カーニーのキャラ造形は善き人ばかりなので
設えられたお話もとても気持ちがいいのです。
登場する人たちがみな愛しい。
キーラ・ナイトレイが初めて披露する歌声もキュートだし
彼女のファッションもめちゃくちゃ思惟太好み(笑)。
マーク・ラファロはこの後『フォックスキャッチャー』の肉体作ったのかなぁ?
今回は甘いマスクのダメおやじで カワイイぞ(笑)。
観てない方は『ONCE〜』と共にお楽しみくださいな。



「BiSキャノンボール2014」 ’15

監督:カンパニー松尾
m:渡辺淳之介,カンパニー松尾,バクシーシ山下,ビーバップみのる
  タートル今田,梁井一,嵐山みちる
f :プー・ルイ,コショージメグミ,ヒラノノゾミ,テンテンコ
  ファーストサマーウイカ,カミヤサキ

成人向けドキュメンタリー「テレクラキャノンボール」の続編―なのかな?
元の映画を観ていないので(上映会があったけど行けなかった…)
比較しようがない上に、
今回の対象である「BiS」なるアイドルグループを全く知らない…
そういう状態で観ました。
横浜アリーナでのBiS の解散コンサート前日から
“解散コンサートのドキュメンタリーを撮る”名目で
6人のAV監督がメンバー一人づつに貼りついて
撮影と称して様々な要求をふっかけます。
前作ではテレクラで知り合った素人女性が対象だったそうですが
これ、笑えるのは監督たちの“会議”の模様で
それぞれが対象者をなんだかんだと口説いているシーンは
なんと言うか…失礼にも程があるだろっ!と
いささか不愉快になりますよ。
いくらアイドルの常識破りのヌード撮影も辞さないBiS といえども
大切な解散コンサートの前の晩に
AV監督と同じ部屋で口説かれて寝かせて貰えない…なんて
非礼なのはもちろん 彼女らの仕事やアイドルとしての存在に敬意を払わず
バカにしてるんじゃないの…と思ってしまう。
ま、それはともかく
それでも映画が“アイドルというお仕事”を結果的に摑まえているのは
たぶん間違いないんじゃないかと思われ、
そこは評価できるように思います。
この企画自体が、対象がどうとかじゃなくて
AV監督が点数を稼ごうと、
他より面白い映像を撮ろうと、奮闘しバカをやるさまを笑う…
そういう企図だと思うので、
撮られる側(女性)はそれに貢献する素材に過ぎないのかもしれませんが、
そういう“素材として選んでもよい女性”を
素人にしろアイドルにしろ選別している感じが
女性としてはいや〜な感じがするのでした。
最終日に監督挨拶があって
行きたかったなー!
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