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2015年02月27日14:13

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だからすべての医療行為にはリスクとベネフィットがあるんだってば。

ワクチンをはじめすべての医療行為、薬にはリスクはつきものです。

例えば、天然痘ワクチン=種痘は、そのおかげで、天然痘が激減し、1980年にWHOは天然痘撲滅を宣言しました。現在、種痘はその役割を終え、接種を継続している国はありません。

天然痘は疱瘡(ほうそう)または痘瘡(とうそう)とも呼ばれ、非常に強い感染力を持ち、全身に膿疱を生じ、たとえ治癒しても瘢痕を残してしまったりその他にも障害が残ったりしました。
一般には不治の病、悪魔の病気と恐れられて来ました。致死率は40%以上ともいわれています。
基本的に特効薬はありません。

時に国や民族が滅ぶ遠因となった事すらあります。(アメリカインディアンはヨーロッパから持ち込まれた天然痘のせいで滅亡に追いやられたケースが、武力によるそれよりも多かった)
奈良時代の日本では平城京で政権を担当していた高位貴族が相次いで天然痘で死亡し、政治を行える人材が激減したため、朝廷の政治は大混乱に陥りました。

とても古くからある病気で、紀元前1500年くらい前からはあっただろうともいわれています。
WHOが「世界天然痘根絶計画」を遂行し始めたのが1958年。
それから20年ちょっとで撲滅しちゃったのです。

まあ、種痘の場合はワクチンがとても功を奏した典型的な例なのですが、それでもかなりの副作用があったわけです。
かつては接種した人の10万〜50万人に1人に、脳などに見られる中枢神経合併症があって、その致死率は40%にもなっていました。1970年に「種痘禍」として社会問題になりました。
現在でも国に対し、損害賠償を求めた訴訟が行われている例もあります。

でも、当時は種痘の「ベネフィット」のほうを優先させました。

感染症への対策は必ずしもワクチンだけでなく、公衆衛生や栄養状態などの改善、生活習慣などもありますので・・・
私としては、闇雲にワクチン接種を勧めていくとかワクチン接種だけに重きを置くってのは「いかがなものか」っては思うのですが。

ただ、ベネフィットを考えず(取り上げず)、いたずらに「リスク」だけを取り上げて論じていくのは、やっぱり何もわかっちゃいないんだなぁ・・・って思っています。
てか、ぜんぜんおかしいことです。

ちなみに現在でもバイオテロなどで天然痘ウィルスがばらまかれたときの対策として、種痘株は備蓄されてあります。
が、副作用の影響を抑えたより安全性の高いLC16m8株となっています。
ワクチンもどんどん改良されていっています。
HPVワクチンも今のモノにこだわらず、もし副反応の恐れがあるのならば、どんどん改良していけばいいのです。

■ワクチン会社が「偽装活動」=子宮頸がん、製薬協に申し立て―市民団体
(時事通信社 - 02月26日 20:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=3293182
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