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2015年02月27日01:48

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なぜユーモアセラピーなのか

長らく感染していたマルウェアを完全除去し、パソコンが快適になりましたので、今日はパソコンから長めの投稿になります。長文ですがご容赦ください。

デイサービスなどの介護施設を中心に新しいサービス「ユーモアセラピー」を始めて約1年になります。大道芸の実演だけでなく、笑いが心身の健康に良いことをお伝えする小話、笑いの効果を実感するための笑いヨガの実演も合わせて、笑いのパワーを実感してもらう時間を目指しています。

facebookやmixi、アメブロの投稿のご覧の皆さんの中には、こう思われる方もいるかもしれません。

「たっきゅうがなんか怪しい方向に走り出した」
「ユーモアセラピーってなんだよ」
「そもそもたっきゅうってなんか生理的にむかつく」

僕が大道芸の営業公演ではなく、あえて講演スタイルにしたのは、それなりに理由があるというか、大学院にいた頃の研究のなかで、笑いの効果を高齢者の皆さんに伝えたいと思うようになったからです。

【背景:大学院での研究は、ソーシャルキャピタル(人と人とのつながり)のもたらす効果についてであった】

僕は大学院で社会科学について研究していて、研究のテーマは「ソーシャルキャピタル」でした。ソーシャルキャピタルというと聞きなれない用語かと思いますが、日本語でいうところの「困ったときはお互い様」の精神のことを英語で言うとソーシャルキャピタルといいます。人と人とがお互いに信頼し合って助け合い、つながりあう地域社会の方が、そうでない地域で暮らすよりも何となく良さそうな気がしますよね。実際に、つながりの強い社会の方が、幸福感を感じやすかったり、健康を実感しやすいといった効果があります。人と人とのつながりは、楽しい人生を送るカギになります。

【日本では高齢者の社会的なつながりが弱い】

ところが、現代の日本では、高齢者の社会的なつながりが、若い世代と比べて弱くなると言われています。高齢になると外出しなくなり、人と人とのつながりを実感しにくくなり、生活にハリがなくなりがちという現状があります。

【人と人とのつながりは、楽しいことを共有することで培われる】

高齢者が集うデイサービスなどの介護現場は社交の場でもあります。人と人とのつながりは、皆で笑いあって楽しい時間を共有することで培われます。(僕はこのことを大道芸フェスティバルの事例で統計学的に検証して学会で発表しています)

であるからこそ、介護の現場に笑いをもたらし、高齢者の皆さんに日常の中で笑うことを意識してもらうことに意義があると考えています。そのような考えを大道芸と冗談を交えた小話で具現化したのが「ユーモアセラピー」の基本コンセプトです。僕は京都に来てからジャグリングと社会科学の勉強しかしていないと自信を持って言い切りますが、その両方を合わせて作ったものですので、自分は通常の大道芸以上にこちらに思い入れがあります。

施設職員の皆さんからコンセプトに共感していただけることが多く、内容には手ごたえを感じています。まだ開始して1年ですので、地域に浸透したとまでは言えませんが、なにかのきっかけで劇的に広まる日を自分でも楽しみにしています。




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