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2015年02月24日00:26

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山田和樹 マーラー・ツィクルス 「復活」

昨日はオーチャードでの「復活」でした。

今回のツィクルスは、指揮者山田氏が3年をかけて挑戦するマーラーの交響曲全集であり、今年はその1年目で、先月の交響曲第1番、来週の交響曲第3番のあわせて3曲を演奏し、以降、毎年3曲ずつ3年で全9曲を演奏するもので、今回は合唱での知人の出演もあり、奮発(S席8,000円)して行って来ました。

2015年2月22日(日)15時〜 於:オーチャードホール

(前半)

 武満徹:混声合唱のための「うた」より

  小さな部屋で ○(マル)と△(三角)の歌

  恋のかくれんぼ 死んだ男の残したものは 小さな空

   合唱:東京混声合唱団

(後半)

 マーラー:交響曲第2番ハ短調「復活」

  ソプラノ:林正子 アルト:清水華澄
  合唱:東京混声合唱団 武蔵野合唱団
  コンマス:扇谷泰朋
  管弦楽:日本フィル

フォト

前半はツィクルスを通してカップリングされる武満作品。アカペラで1950年代から1960年代のポピュラーソングが(武満さんの合唱曲への編曲で)歌われます。1曲5分弱ですが時代やメッセージ性を感じさせる作品が東混の歌声でやわらかく再現されて行きます。

いい具合に気持ちよくなったところで休憩へ。次は90分近い大曲なので、トイレに行ったり水分を摂ったりちょっと忙しく過ごします。


コンサート前のプレトークの、山田氏がこの復活に対峙するにあたって意識せざるを得なかった信仰的な意味とそれを超越する全人類的なメッセージへの悟り・・そして、作曲者自身が感じていたベートーベンの第九への強い意識・・のような話をなんとなく頭で反芻していざ演奏へ。

オーチャードの舞台はオーケストラピットを使って結構大き目であると思っていましたが、超大編成の楽器群がきっしり、また、遠方から響く音響を狙って、舞台袖(客席からは見えない)にも、金管やパーカスがいる状況(バンダ=追加に、ティンパニ、大太鼓、シンバル、ホルン、トランペット、トライアングル)に、2つの合唱団200名が壇上に上がっている様はそれだけでもかなりの威圧感と迫力です。(いろんなオケから応援が来てました)


曲の前半はパラパラと集中できないような箇所もありましたが、大好きな第二楽章や後半独唱では絶妙な、合唱が入るあたりは圧巻の日フィルサウントを聴かせていただき、先週に続き落涙の演奏会となりました。

今回弾んでS席にしたのですが、演奏なのか、ホールなのか、音のヌケがあまり良くなく、低音の響きも物足りない感じが良い演奏であっただけに残念でした。舞台裏での演奏(ホルンとか)も、もうひと工夫、響きの検証をして欲しかったです。

あと、日フィルさんは、忙しすぎですね。演奏旅行から戻って大曲を1ヶ月余りで3曲やっつけるので、団員さんもとっても大変そうです。


来月は子供たちと「展覧会の絵」なので思い出に残る名演を期待しています。
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