八郎山

年末年始と、いろいろなイベントに参加したり、あっちこっちに出かけて元気そうな私ですが、実際はそうでもないのです。いつもなら一人で山に出かけるんですが、ここ最近一人で何かしようという気持ちになれないでいます。夏山への想いはあるのですが、今の時期に山に行こうって気には中々なれないでいます。

でも、これはある意味自然なのかも知れないって思うんです。冬には動物の多くは冬眠するし、植物も休眠する季節なのです。人間も本来ならば休む季節なんじゃないかなと思うんです。
でも、少しずつ春の兆しが出てきました。そろそろ畑仕事も始まります。仕事が忙しくなってくると自然と体が動いてくるものです。
そう、少しずつ・・・

ということで、１４日に久しぶりに一人で山歩きをしました。
午後からは用事があるので、ほんのちょっとです。

私が住む那智勝浦町と隣の串本町の間にある八郎山。標高２５０ｍです。これって、私が住んでいるところと変わらない標高です。でも、１等三角点がある展望のいい山と聞きました。
体慣らし、足慣らし、心慣らしになるかな。

串本町の上田原という所から登ります。
熊野古道大辺路がすぐそばに通っています。それで、手入れがよくされています。
ウバメガシなどの照葉樹林の森の中の道です。





登山口から１時間で山頂に着きました。
山頂からは今年登った烏帽子山、妙法山がよく見えます。そして、その山腹には色川の集落が点在しています。目を転じれば、熊野灘が広がっています。








往復２時間の山歩きでした。
でも、今年初めて一人で山歩きしたんだなと思うと、一歩踏み出せたような気がしました。
歩きながら、夏に登りたい山、歩きたい稜線に想いを馳せました。どんな山も道も、初めの一歩から始まる。この一歩があの山に繋がっていく。

駐車場に戻って、車のドアを開けようとしたら・・・
「！！！！！」
キーかけないで、というよりも車内にキー置きっぱなしだった！！！
車ごと盗まれてもおかしくない状況だったが、こんなところではそういうことはないだろう。色川でもそうしている。そんな田舎の山なんです。



下山して、以前から行きたいと思っていた「ぶつぶつ川」に行きました。この川は日本で一番短い川なんです。１３．５ｍ。それでも川なんです。源流を見て、ちょっと歩くと河口に着いてしまいます。
それでも、きれいな川でした。地元の人たちが生活のために使い、そして手入れをしている。そんな川なんです。






冬はこうして狭い範囲で地元を歩く。今の私にはそれが合っているようです。
この週末はもう少し、足を延ばしてみましょうか。