「ごめんなさい、遅くなっちゃった」
「遅いよ〜、もう新年会始まっちゃてるよ」
「本当に、めんごめんご」
今日は会社の新年会。
とはいえ、実は新年会だということをすっかり忘れていたの。
同じ職場の彼から電話がなければ気がつかなかったよ。
彼、最近職場の人間関係で悩んでいたみたいだけど、新年会にでるくらいだから良くなったのかしら?
「軟骨の唐揚げ食べる?」
「あー、うん。ありがとう」
ごめん、新年会だと忘れていたから夕飯済ませてきちゃった。
遅れて来ちゃったし、みんなにビールついで回っていよう。
「社長。ビール注ぎに参りました〜」
「おぉ、ありがとう」
同僚達と、こんなやり取りを30分ほど続けていると、突然部長が叫んで踊りだした。
「ぷひゃーい」
あっけにとられて見ていると部長に感化されたのか、周りのみんなも踊りだした。
みんなの変な踊りが滑稽で私は笑っていた。
「みんな面白〜い。あはははははは」
ふと、周りを見ると、彼氏だけが踊っていなかった。
「彼はノリが悪いからなぁ」と思っていると、最初に踊り始めた部長から順に踊りを辞めていることに気がついた。
みんな踊り疲れて眠ったようだ。
「ははは」
私はまた小さく笑った。
「大事な話があるんだが、、、」
彼が急に真面目な顔をして話しかけてきた。
「え?」
彼がポケットからキラキラしたものを取り出すのが見えた。
え?何何? もしかしてプロポーズ?
さっきのみんなの踊りは、フラッシュモブだったの?
うわ〜、私、感動しちゃうよ〜。
あぁ、彼が私に近づいてくる。
ドキドキ。
「料理を食べなかったな!」
彼の手に、光るナイフが見えた。
ログインしてコメントを確認・投稿する