mixiユーザー(id:8325279)

2015年02月10日13:19

1198 view

たぶんレアなバトル鉛筆について

どうも、比良坂です。
艦これで書きたいことは山ほど(金剛が欲しいとか)あるものの、そればかり書くのもなんだかばつが悪い。というわけで、本日は居間の棚の奥で眠っていたバトル鉛筆について書きます。

バトル鉛筆。
現在30歳前後の方にはお馴染みであろうと思われる、筆記具を模した玩具です。一応筆記具としての機能はあるものの、実用品として使っていた人は少ないはず。
ご存じない方、忘れてしまった方のために軽く解説しておきますと、バトル鉛筆(以下バトエン)は2人以上で戦うゲームです。
(基本的に六角形の)バトエンを転がし、出た目(20ダメージなど書いてある)に従って相手に攻撃。先に相手のHP100をゼロにした方が勝利、というルールです。
基本的にはドラクエやポケモンのバトエンがあったわけですが、変わり種ではミニ四駆のものもありました。しかして、本日紹介するのはそういったメジャーなものではございません。

インデペンデンス・デイをご存知でしょうか。
アメリカ大統領が地球侵略をもくろむエイリアンと戦うという内容の、アメリカ万歳映画です。日本では1999年に公開され、バトエンブーム華やかなりし時代だったことを反映してか、ショウワノートよりインデペンデンス・デイのバトエンが発売されていました。

この商品は少々変わったルールで、まずプレイヤーは地球サイドと宇宙サイドに分かれて戦います。
地球サイドは「F/A-18 HORNET」、宇宙サイドは「アタッカー」を使います。ただし、それぞれに2面ずつ「キャプチャードエイリアンアタッカーをふる」「シティデストロイヤーをふる」があり、それが出た場合は通常の攻撃と異なり、指定されたバトエンを使ってその指示に従います。
また、(確かこうだったはずですが)一回のゲーム中に地球・宇宙どちらのサイドも一度だけ、自分のバトエンを使う代わりに「エイリアン」を利用する事が出来ます。このエイリアンは相手にダメージを与えられませんが、自分のHPを回復させる効果があり、ピンチをしのげるかも知れないわけです。

さて、ではこのゲームがフェアなゲームなのかを期待値その他を駆使して求めてみます。
前提条件は以下の通り。
◆先攻・後攻は考慮しない。
◆エイリアンは互いに利用できたと思うので、期待値としては配慮しない。
◆当然ながらどの面も平等な確率で出ると仮定する。
◆これも当然ながら、「キャプチャード〜」「シティ〜」の面はそれぞれ対応するバトエンの期待値と等しいとする。

ではまず、それぞれのバトエン紹介。

★F/A-18 HORNET
ミサイル攻撃 10
キャプチャード〜をふる
ミサイル攻撃 20
キャプチャード〜をふる
ミサイル攻撃 10
失敗 0

★キャプチャードエイリアンアタッカー
コンピュータバグ攻撃 30
失敗 0
失敗 0
コンピュータバグ攻撃 30
失敗 0
失敗 0

☆アタッカー
ビーム攻撃 10
シティ〜をふる
ビーム攻撃 10
シティ〜をふる
ビーム攻撃 20
失敗 0

☆シティデストロイヤー
メインビーム攻撃 30
失敗 0
失敗 0
メインビーム攻撃 30
失敗 0
失敗 0

●エイリアン
回復 10
失敗 0
回復 30
失敗 0
回復 20
失敗 0


まずそれぞれのサイドで(若干並びが異なるものの)期待値に差異はありません。使うバトエンが同じ性能である以上、計算するまでもなくこれは完全に対等なフェアゲームであるといえましょう。実際には「先攻がダメージを与えてから後攻のターン」なので、先攻有利ではありますが。

では次に、それぞれの期待値を考察。
どちらサイドでも期待値が変わらないので、便宜上ここではF/a-18 HORNETとアタッカーを「通常バトエン」、キャプチャード〜とシティ〜を「必殺バトエン」と呼称します。

通常バトエンの「必殺バトエンをふる」以外はそれぞれ0が一つ、10が二つ、20が一つ。必殺を考慮しない期待値では「10」になります。

では次に、必殺単体の期待値。30が二つ、残り四つが0。驚くほど信用ならない必殺技ですが、これも期待値は「10」になります。運が良ければ一撃で30もダメージが与えられると考えれば強い気もしますが、実質67%ほど失敗が出るので期待できない必殺技だと言えるでしょう。

「必殺バトエンをふる」も考慮した通常バトエンはやはり期待値として「10」となります。ただ、これは数値上のもの。精神的なものとしては「どうせ必殺ふっても失敗ばっかり」という悲しみがにじみ出てきます。せめて必殺の失敗があと1個少ないか、威力が40であれば話も変わったものを…

次にエイリアン。エイリアンは回復であるわけで、こういう防御的なものは相手の攻撃1ターン分より多く回復する必要があります。相手の攻撃より弱い、あるいは同等であればこっちも攻撃して先に相手を倒した方が良いのですから。
さて、エイリアンの回復期待値は「10」です。攻撃期待値と全く同じ数字ですね。
つまり、エイリアンが活躍するのは「エイリアンで回復に成功したターン、相手の攻撃が失敗している」という幸運を拾わねばならないのです。自分の運に城ノ内君ばりの自信が無い場合、素直に攻撃を続けた方が良い気もします。

だいたいバトエンで期待値10ってのは低すぎます。
ドラクエのバトエンだと弱くても20前後はダメージを与えるものです。そんなにドラクエのバトエンを持っていなかったので他はうろ覚えですが、ぶちスライムが「1個だけミス、残りが全員に20ダメージ」という超絶安定性能だったのを記憶しています。
この場合、大体5ターン前後で決着がつくのに対してこのインデペンデンス・デイのバトエンは期待値通りで10ターン、エイリアンで1ターンしのぐとして11ターン。あまりにスローテンポ。バトエンの主なターゲットである小学生としては限られた休み時間でサクサク遊びたいわけです。10ターン前後は長すぎる…HP50のルールにすれば5ターンくらいで終わるし、必殺バトエンの30ダメージが超威力になるし、改定ルールとして提案しておきます。

ま、インデペンデンス・デイのバトエンなんてレアものを遊ぶ機会があれば、の話ですけど。
フォト

もののついでなのでアンクやキヨちゃん、ナイフヘッドにジプシー・デンジャーと共に。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する