mixiユーザー(id:8261539)

2015年02月08日14:34

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なんでMOX限定で記事にしているの?

なぜ使用済の MOX についてだけ話をしているのか全く理解できません。
通常の濃縮ウラン燃料と廃棄物の核種、放射能が大きく異なるとは思えませんが。
通常のウラン燃料も発電後期は何割かはプルトニウムによる発電なんですから。
# 全然違うよ、と言う場合はご教授頂けると幸いです!
→ 発電前の燃料集合体の取扱は全く違いますけどね。

一応断っておくと、再処理をして再度燃やすことに対しては諸手を挙げて賛成しているわけではありません。ワンススルーという選択肢も存在します。
例えば海水中のウラン回収 → ワンススルーと、再処理してMOX、高速炉の運用との比較で、トータルのコストがどの程度異なるのか検討する必要があります。コストには再処理過程で発生する低・中レベル廃棄物の処理費用も含みます。

海水中のウランはほぼ無尽蔵(海水中濃度が下がると岩盤から溶出量が増えるので)ですから、
ワンススルーした後の燃料をどのように取り扱うかでだいぶ話が変わってくるのではないかと。
アメリカはそのまま埋めるつもりらしいですが。
そのままって、ジルコニウム合金の被覆管のまま埋めるのかなぁ・・・

それから、廃棄物処分は、出来る限り一カ所に固める必要があります。
現在考えられている、廃棄物中の放射能が生活環境に出てくる唯一のシナリオというのは、放射性核種が地下水に溶け出して下流に流れる、と言う物ですが、水に対する溶解度という物は環境によって決まっており、現在懸念されている核種は極めて溶解度が低いのです。
つまり、上流にどれだけ大量の放射能があっても、下流に流れ出る放射能の濃度は、溶解度の上限で頭打ちになって変わらないわけです。

現在は様々な水質(pH, イオン濃度、有機酸濃度、温度など)でその溶解度がどのように変化するのかを検討しているわけです。錯体とかできるんでなかなか絶対的な安全の保証というのは難しいみたいですね。

ただ、現在検討されている深地層処分で、下流の地下水とか、ほとんど考える必要がないレベルだと思うんですけどねぇ。結局行き着く先は深海とかでしょうし。

最終処分が出来ないことを指して、トイレのないマンションという人が居ますが、
出来ないのではなく、まだやらない、やる決断をしていないだけだと思っています。
地球を取り巻く環境がより厳しくなれば、いずれどこかの時点で実施する決断をすることになるでしょうね。絶対の安全というのはどこにもないわけですから。



■使用済みMOX127トン超=処理未定、原発で保管―再稼働なら増加・原子力機構
(時事通信社 - 02月08日 03:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=3264162


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