水木と連続で夜勤だったので感想文が書けてません。
なので今日は雑文。
最近読んだマンガ―
隣りのいとこの子どもから借りて漸く
「進撃の巨人」� 銑�
「東京喰種」� 銑�(現在進行形 ��まで借りてる)を読みました。
「進撃の巨人」、
絵が下手だ…とは聞いていて、全くその通りなのだけど、
巨人の登場やエレンの巨人化シーンなど
諌山創の“お話を語りたい思い”の疾走が
彼の頭の中の映像を画にして行くエネルギーが気持ちいいので
絵の下手さが気にならないですね。
ただまとめて読むと
伏線を置いたまま回収しないでお話が展開するので
長く連載するのなら もう少し
お話の全体像の謎やヒントを回収して行くべきのような気がします。
「東京喰種」、
これは…ね、絵がばらけて(・・・・)いてそれが気になる。
“ばらけて”というのは
色んなマンガ家の絵を真似して出来上がってるなぁ…ということ。
なので カワイイ女の子とか決めポーズとか印象的な敵役の風貌とか
それこそ単行本の表紙絵とか…はそれなりに魅力的ではあるんだけど、
そこで既に２〜３種類の違ったテイストの絵を見せられていて
それらを繫ぐのがおそらく石田スイ本人の絵なんだろうけど
そこはあまり上手くないんだよね…。
だから読んでると絵の印象がコマごとに違って
それが気になってイライラしてしまう。
お話に夢中になれればそんなことも気にならないんだろうけど
衒学趣味的なサブタイトルややたらに気取ったルビに閉口するし
なんか…「寄生獣」の亜流みたいなメインストーリーを
思いっきり残虐趣味で語ってるだけみたいな気がして
なんでこれが人気があるのかなぁ…？？
とか思いながら読んでます。
その他で面白かったのは…
「白馬のお嫁さん」、
「三文未来の家庭訪問」「勇者ヴォグ･ランバ」の庄司創の新作で
遺伝子操作により“生む男子”が登場した近未来の学園コメディ…なのかな？
男性としての性交能力のある特殊なペニスが性交時に卵子を確保
自身の体内にある子宮に運んで妊娠する…らしい(笑)。
忙しく働く女性が時に思うでしょ？“ああ、お嫁さんが欲しい…”
それに応える男子なんですね！
発想，設定が面白いよねー♪
でもこの人のＳＦってとても賢い(・・)ＳＦなので、
ただ面白おかしいだけじゃない深い読みが可能な展開が
待ってるんじゃないかしら…。
「ダンジョン飯」、
「竜の学校は山の上」「ひきだしにテラリウム」の久井諒子の新作で
初の連載なのかな？
ＲＰＧのパーティ。
金がないのでダンジョン内の魔物を食しながら冒険を続ける…
というお話なんだけど、
キノコとかスライムとかバジリスクとかその卵とか…の調理法が
愉快なマンガになっているのです。
面白いよー！！
最近読んだ本―
「夜また夜の深い夜」、
桐野夏生の新作なのかな？
正月にいとこが図書館で借りてたのが回って来ました。
桐野夏生って世間を騒がせた事件をモチーフに
面白いお話を紡ぐ人のようですが(あまり読んでないのでよく判らないけど)、
これは昨年観たドキュメンタリー映画
「革命の子どもたち」が元ネタじゃなかろうか…と思うくらい
そっくりな設定で、なにしろヒロインは
重信房子の娘 重信メイを髣髴とさせる人物に宛てて手紙を書いている…
という構成なんですね。
すっごく面白かったですが
なんか小説というよりドラマか映画を観ている…みたいな感じだったな。
「うつくしい子ども」、
石田衣良の小説って初めて読んだような気がする。
99年出版の彼の初めての長編小説らしい。
１３歳の弟が殺人犯として逮捕され幸福な家族は崩壊するが
兄は事件の真相を探り始める…というお話。
大変面白かった！
マスコミの餌食になる家族の彷徨とか
兄が学校で受ける嫌がらせや協力…とか
主人公である兄が陽性の思考なので明るく読めて、
それがこの作品の手ざわりを決めているのだと思う。
実際の事件なら
こんなにきれいに落としどころは見つからない…と思うけどね。
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