今日はインド系のお祭タイプーサム(Thaipusam)です。
社員からは危ないから外に出ず家で大人しくしていろと言われています。
かなり「閲覧注意」的なお祭で、本国インドでは禁止されているお祭です。
現在ではマレーシアとシンガポールのみで催されているそうです。
このお祭についてインド人の友達に聞いてみました。
ヒンドゥーの軍神Muruganが母親である女神パールヴァティー(Parvati)から無敵の神槍“Vel”を授かったことを祝う祭だそうです。
Muruganはこの槍でSoorapadmanというアスラを打ち破ったのだとか。
マレーシアのバトゥケイブにこの神様の神像があります。
以前、他のインド系のお祭でインド人のお宅に行ったことがあるんですが、その時は普通でした。
インドの家庭料理を食べて、お話して解散。
なんでタイプーサムは危ないのか、インド本国で禁止されているのかわかりませんでした。
ちょっと調べてみると、このお祭、少し趣が異なるようです。
舌に針金を刺す。
体中に針や針金を刺す。
それを引っ張ったりする。
当然麻酔なし。
早いビートの太鼓に合わせた音楽もあってトランス状態になる。
酒も飲むし、明らかに煙草じゃないよね?って煙草的なものも吸う。
凄くアウトっぽいお祭です。
さて、上で書いた神様の話でもしましょう。
インド神話で軍神といえばインドラですよね。
リグ・ヴェーダでもインドラに関する賛歌が多いです。
古い時代はインドラが偉かったんですが、時代と共に変わってきます。
インドラのあとこのMuruganがデーヴァ神族の軍神として神軍の最高司令官になります。
父親はシヴァ、母親はパールヴァティー。
ガネーシャの兄です。
異名が幾つかあるんですが、Kartikeya、Skanda等もあり、仏教に取り入れられた時に韋駄天となったようです。
Soorapadmanはよくわからないのですが、アスラの一神のようです。
Muruganに打ち倒された後、孔雀になり、Muruganが孔雀の上に座るという姿で描かれているようです。
軍神Muruganと神槍Vel。
なかなかかっこいい組み合せです。
最後はバトゥケイブでのタイプーサムの様子。
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