都内の私立中学は今日から入試が始まり、この3日間が集中日となり、3日には都立中高一貫校の試験があります。
私立中学も都立中高一貫校も、学校の勉強とは別に入試対策の勉強が必要になりますが、その性質に本質的な違いがあるので、今日はそれを紹介します。
私立中学も様々な学校があり一括りにできませんが、ざっくりと言ってしまえば、私立が知識量を問うテストであるのに対して、都立中高一貫は頭の回転の速さが求められます。
もちろん私立の方も、知識を組み合わせるテクニックもありますし、スピードが関係ないわけではなく、都立にもある程度の知識の習得は必要ですが、最終的にはスピードの勝負になります。
都立の方は何と言っても45分で沢山の問題を解かなければならず、サクサク解いていかなければまず終わりません。
じっくり解いていくような問題構成にはなっておらず、作文も原稿用紙1枚が20分程度で終わらなければ間に合わないのです。
そのためうちの塾の対策としては、私立の子が最後まで知識やテクニックを増やしていくのに対して、都立はある程度内容が進んだ子に対しては、スピードを重視したものにしています。
受験向けの勉強を始める当初は、私立対策も都立対策も特殊算の練習をして学校の勉強とは違う視点や考え方を学びますが、出口は全く違うということです。
ちなみに都立中高一貫校はどこも5倍〜最高10倍前後の倍率であり難関であることは間違いありませんが、実際には受験料が2千円程度(私立は2〜3万円)ということもあり、いわゆる“ちょっと受けてみる層”が半分程度はいると思われます。
いずれにしても6年生の子達にとっては、大抵の場合生まれて初めての受験になります。
一生懸命勉強して来たことの成果が出るように、リラックスして臨んでもらいたいものです。
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