大人げないおっさん２人の、（基本びんぼーな）　夜のお出かけ編

東急ローカル愛を、とくとくと友人に語る時が来たのである。

昨夜はバイト明け。ゆるゆる店やってたら（だって暇なんです）、友人のO氏が来た。
まあ渡すものの用事があったからね。
だいたい友が渋谷に夕刻参った日には、そのあと飲みでしょ普通。だって我々はオジサンだもの。

「ねえ今夜は休みですか？」
「そうですよ」
「僕は風呂の日なんです。一緒に行きませんか？」
「いいですけど、タオルとかお貸し願えますか？」
「いいですとも。今夜はどっち方面がいいかな？・・・戸越銀座なんかどうですか？」
「おっ！東急ローカルですね。行ったことないのですよ。いいですね。暮れの氏家さんの新曲にもあった、TOGOSHIですか」

じっさいはこんな丁寧語ではない会話であるが、ときに昔の作家同士のような会話ごっこもありである。
JR&東急な行き方は高いから（五反田乗換え）あまりしないのだが、時は金なり・な場合に限り時間短縮作戦で向かった。池上線の五反田ホームは東急ローカルの門、みたいな入り口である。
３両編成。ちょっと前まではレトロな車両も残っていたが今は伊豆急の普通の車両と似た（外観のみ）ふつうの電車。でも池上線の駅は古いままのが残っている。戸越銀座駅はかわいいな模型みたいだな。自分の曲の歌詞そのものである。愛を感じる、この空気感、商店街、町並み。。

戸越銀座温泉（写：左）は都内の銭湯ではニューエストなほうだろう。キレイだ。スーパー銭湯的な施設だ。１階は受付と軽食もでる休憩コーナー。２階に週代わりの男女浴室である。
天然温泉・トロトロの黒湯である。さらに階段あがった３階が露天風呂。ほんとここ戸越銀座温泉と武蔵小山温泉は￥４６０とは思えないキレイな施設であるぞよ。

ふつうは湯上りにすぐ商店街で一杯やりたいところだが、どこがとか候補を知らないのです戸越は。私の提案でちょこっと戸越公園を散歩。じつは夜戸越公園は自分も初めて。風がなくあまり寒くなかったし。〜いいすね。池の景色がすごい森風情だしてます。むかし熊本藩細川家の屋敷だったころはこの辺は江戸ではなく江戸の郊外の田舎だったそうで。。

戸越公園駅に向かった。こっちは池上線じゃなく大井町線の駅である。
いい飲み屋探して散策。（写：中）夜１１時近いとこんな。そうローカルな場所だから。
駅の踏み切りの向かいというか角の２階といういい場所のラーメン屋というか定食屋に決めた。
決めた理由は、どこよりもお客がガシガシ飲み食いしてたから。ほどよく混んでいたけど席はある、という具合。
ちなみにこの町はこんな時間にはあまり人通りはない。電車が来て駅から出てくる人以外は歩行者もクルマもほぼ通らない町だ。
で、この店、メニューがいっぱいあって迷った。で、モツ煮込み鍋とニラレバ定食のオカズもご飯も大盛り、中生とチュウハイ２杯ずつ（写：右）、終電を気にしながら小一時間楽しんだ。妙に美味だった。自分のニラレバ史上確実にベスト３ね。モツもそうだ。ひとり￥１６５０だから、一昨日よりも安かった。ぜったいまた来る。使える！〜中延温泉からも５分くらい？

帰りは大井町線で自由が丘乗換えで渋谷まで。終電だと２４：３０くらいの乗って渋谷に２５時。
友人のO氏　
「たのしい、ひと時の旅でしたね。お風呂と散歩と麦酒は、たまらないですね」
と言ってチャリで渋谷から去っていった。

東急ローカル、またすこしずつ深みに嵌まってしまうのだ。
そう、旅である。　時間と空間が、異次元なのである。
でも渋谷から、すぐに行ける距離にある、異界。

東京は深い。