mixiユーザー(id:168768)

2015年01月25日15:48

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霊薬は千兵を超えて

【TRPG感想】
先日はTRPGLaboratoryで須永さんがGMの聖珠伝説パールシード(注1)でした。

井上(仮)さんがツイッターで募集されていたコンベンション「TRPGLaboratory」(でいいのかな)に参加させていただきました。
集まって2卓(ちなみにもう一つは艦これRPG)が開催され、
セッション終了後もボードゲームで遊んだりしてました。

パールシードは1992年に発売されたかなり古いシステム。
須永さんが惚れて発売元である冒険企画局にかけあって私家版として再販させていただいたとか。
愛がすごかったです。

昔らしくファジーな感じのゲームは久々で面白かったです。

今回遊んだのは「霊薬は千兵を超えて」という全4話のキャンペーンシナリオ。
ちょっと時間が足りなくなったので3話はとばして1話+2話+最終話の戦闘のみ、みたいな感じでした。
大きな一本のシナリオみたいなものなので、感想もひとつにまとめちゃいます。

◆キャラクター紹介
■名前(PL名):イアン・パカート(詞穏)
性別/年齢/種族:男/13/エルフ
クラス:エルフ
ゲーム的特徴:
本家のパールシードには「戦士」「盗賊」「魔法使い」「僧侶」の4クラスらしいのですが、
私家版である今回遊んだパールシードには「ドワーフ」「レンジャー」「エルフ」「吟遊詩人」が追加されてました。

そこからエルフがチョイスされました。
エルフは魔法使いのように魔法が使えて弓も使えるクラスでした。
彼の攻撃魔法がパーティの主力だったのは言うまでもないでしょう。

ロール的特徴:
性格を3つ決め、それを応用するようなロールプレイをすると判定にボーナスがもらえる仕組み。
イアンは「大雑把」で「無口」だけど「勇敢」。
2話で成長して「大雑把」で「逆境に強い」だけど「勇敢」になりました。
性格だけTHE主人公なんですが、魔法の起源がアトラクナチャ様だったりするので……。
まあでも本人楽しそうだったからいいか(笑)。

その他:
詞穏さんはTRPG回数3回目、オフラインセッションは初めてだったそうです。
常にロールプレイ、というわけにはまだまだいかないでしょうが要所要所で決め台詞が出るのでかなりちゃんとしてたと思います。

■名前(PL名):リール・ハンプティ(リーズン)
性別/年齢/種族:?/12/人間
クラス:盗賊
ゲーム的特徴:
基本的にダンジョンアタックするゲームなので「クラスが盗賊」というだけで判定にボーナスが入るイアンは大活躍でした。
また、低レベルのうちは攻撃力が低いと嘆いてましたが、レベルアップで「相手を気絶させる」という特殊効果がついて大活躍。
いい動きをしてました。

ロール的特徴:
性別不詳のショタキャラ。
性格は「乱暴」で「意地汚い」けれど「影が薄い」。
「盗賊」と「影が薄い」でダンジョンの中で大活躍してました。

その他:
リーズンさんはTRPG歴3年だったかな。
現在モノトーンを絶賛布教中だとか。
情熱あふれる素晴らしいプレイヤーさんでした。

■名前(PL名):ソニア(ハクラ)
性別/年齢/種族:女/16/人間
クラス:僧侶
ゲーム的特徴:
物理攻撃も回復支援もできて、攻撃魔法もとばせる僧侶はかなりテクニカルなキャラでした。
1話ではリソースが少ないので物理攻撃を中心。
2話では回復魔法で仲間を援護。
最終話では味方にバフをかけて大逆転の布石をしくという八面六臂の大活躍でした。

あの短時間で魔法ルールを読みこんで理解するハクラさんのクレバーっぷりが光ってました。

ロール的特徴:
性格は「世間知らず」で「ギャンブル好き」だけど「おせっかい」。
僧侶でギャンブル好きって……とキャラメイクの時から話題になってましたが、「女神様に祈ればきっと(勝利に)導いてくださる」の一言で卓を笑いの渦に巻き込んでました。
そのロールプレイは終始発揮されて、パーティが悩む場面では分かりやすい行動指針でした。

その他:
ハクラさんはTRPG歴2年。
色んなものに手を出している、これまた情熱あふれるPLさんでした。
実年齢は知らないけど、熱量の大きさで「若くて羨ましいなー」とか思っちゃうフィロスはもう老人ですかねぇ(苦笑)。

■名前(PL名):レオ(フィロス)
性別/年齢/種族:男/38/ドワーフ
クラス:ドワーフ
ゲーム的特徴:
基本ルールにはないドワーフです。
やることはタンク。
このゲーム、エネミーの行動指針は
「一番ダメージを与えた敵に攻撃」
「ダメージを受けてないときは一番HPが残ってる敵に攻撃」
と厳密に決まっているので、そのルールに則ってターゲットコントロールを頑張りました。

最初はダメージディーラーだったんですが、後半になってくるとマジックユーザーに威力で負け、盗賊に特殊能力で負けてきたんで、基本に忠実にタンクかな、と。

ロール的特徴:
性格は「八方美人」で「なんでも顔をつっこみたがる」けど「一匹狼肌」。
最初は町外れに住んでる木こりという設定でスタート。
仲間に入れてもらって2話で「八方美人」で「なんでも顔をつっこみたがる」けど「おせっかい」に変わりました。

他の仲間が10代なので、子供を見守るような保護者キャラ。
……うんまあフィロスのいつものキャラでいきました。はい。

その他:
とりあえず初めてのシステムで初めての方がいるときは無難に自分の得意なキャラでいくのがいいよね。

全くゲームには関係ないけど、フィロス以外のPL3人が皆CoC(注2)経験者で驚く。
流行ってるとは思ってたけど、「最近CoCから入りました」って人は今回初めて見たぜ。
「動画勢」という言葉も初めて聞いた。
「リプ専(リプレイ読む専門)」と似たような言葉、なのかなぁ。

◆粗筋
最近のゲームと違って「シーン」という概念もないので、どこで区切るか悩んだのですが……。
全3話のキャンペーンになったので、そこで区切って粗筋まとめようと思います。

■ネズミ退治(1話)
ホープの町では、13歳になると「成人の儀」が行われるという。
森の中にある女神の祭壇に目印の石を置いてくるというシンプルで簡単な冒険だ。
最近祭壇付近で大きなネズミを見たという報告もあり、そのために護衛もついていくことに。

今年の成人の儀はイアン1人。
来年に成人の儀を控えたリールが興味本位でくっついてきたり、
監督役として教会の僧侶であるソニアが付き添ったり、
護衛として木こりのレオが同伴することに。

パールシードでは、判定ごとに様々な表を使う。
相手を説得したりする「コミュニケーション判定表」。
エネミー識別などに使う「頭脳系判定表」。
攻撃に使う「コンバットマトリクス」。
それぞれに「1D+レベル」とか「2D」とかふるダイスも決まってる感じ。

そこに
「盗賊だから、足跡見つけるのが得意」
「影が薄いから、近づいて相手の気配を探ることができる」
「エルフだから、森の生き物には詳しい」
「八方美人だから、応援されるとやる気が出る」
とかこじつけることで判定に+1とかボーナスがもらえる感じ。

早速女神の祭壇のある洞窟に入ると、リールがネズミ以外の怪しげな足跡を見つけてPC一同戦慄しつつ進むことに。
目印の石を置く祭壇まではまっすぐに進み、成人の儀はクリアー。
横道にいた体長3mの大ネズミに襲われるも、これを撃退。
帰り道で小ネズミの群れを蹴散らしたり、敵対しているドラゴン族の偵察部隊っぽいウーパールーパーと友達になったりしつつ、無事に成人の儀は成功しました。

■盗窟(2話)
成人の儀を終えたイアンとその仲間たちに冒険者としての依頼が。
近くにあるクメルの村で、隊商たちがドラゴン族の盗賊に襲われたのだという。
盗賊たちはクメルの村の名産品であるベリー酒を作る洞窟に立てこもってしまい、村人が困っているとのこと。
これを撃退すべく馳せ参じる仲間達。

事前調査で盗賊団の棟梁が高レベルのワイバーンだと聞いて慄く一行。
「よし、ワイバーンに合わないように、実働部隊の隊長だけをやっつけよう」
ということに。

洞窟を進むと、何やらいびきをかいているような音が。

イアン「GM、聞き耳できます? エルフの長い耳は音がよく聞こえるんで」
GM「まあいいでしょう(笑)。+1どうぞ」
イアン「(ころころ)成功」
GM「えーと、爬虫類、ドラゴンっぽい息づかいだね」
ソニア「これ、ワイバーンがお酒飲んで寝てるんじゃ?」
リール「じゃあ、近づかないほうがいいよね」
レオ「別の道から進むとしよう」

てな感じで進んで実働部隊の隊長である蛇女(上半身が人間の女性、下半身が蛇)のリーネア様と遭遇。

部下のヘイタイカエル「リーネア様は赤鱗三姉妹の長女だケロ」
部下のヘイタイカエル「でもリーネア様は赤鱗三姉妹で一番の小物だケロ」
リーネア「おだまりっ。あたしはここで手柄を立ててあのワイバーンも超える幹部になるんだよっ」

てことで戦闘に。
表をふった結果、リーネアの胸あてが外れて赤面して勝手に怒りだすハプニングがあったりしつつ、
実は不意打ちで先制範囲攻撃を放っていたPCたちの優勢で戦いは終わりました。

ただし、戦闘の音で目が覚めたワイバーンにおっかけられてひやひやするイベントもあり(笑)。

酔っぱらったワイバーン「今は見逃してやるが次は、ひっく、見逃さんからな、ひっく」

千鳥足(千鳥飛行?)で去っていくワイバーンを見送りつつ、洞窟に捕まっていた隊商を解放すると、なんとその中に国のお姫様が。

お姫様「わたしは、城の一大事を伝えるために隊商に同行させてもらったのです!」
PCたち「なんだってー!?」

■突破(最終話)
お姫様が伝えた一大事とは、お城で疫病が流行り、防御が手薄になってしまっているとのこと。
これを好機ととらえたドラゴン族、デーモン族が大挙して押し寄せているとのこと。
その数合計一千。

本当ならここで疫病の薬をとりにいく3話があったのですが、時間の都合で割愛。
最終話も道中ははしょって一気に城の目の前の一千の敵兵を前にすることに。

GM「今まさに人間族が城への突破口を開こうと戦い始めました」
GM「あなたたちは疫病を治す霊薬を持って城まで辿りつくのが目的です」

そして立ちふさがるデーモン族の刺客バンパイアとドラゴン族の刺客リザードマン。

リール「……1話で手に入れたドラゴンの好物の金のキノコ(注3)でリザードマンと交渉できません?」
GM「どういう風にやります?」
リール「デーモン族は邪魔じゃないか? 敵の敵は味方だ。一緒にデーモン族を倒そうよ!」
GM「ふむ、それなら有かな。じゃあ判定を」
リール「(ころころ)成功!」
リザードマン「(金のキノコを食べつつ)……いいだろう。だがバンパイアを倒すまでだ。その後はお前を倒すぞ」
リール「やった!」
レオ「十分じゃな」

そんなこんなでまずはバンパイアを集中攻撃。
今までの敵よりもかなり多いHPでしたが、なんとか倒すことができました。
リザードマンがこっちを向きますが、その時、ホープの町の兵士を率いて仲間がかけつけます。

仲間「ドラゴンたちは任せろ! 君たちは早く城へ!」
イアン「ありがとう!!」

城へと進む一行の目の前に、1話で洞窟に足跡を残した敵、そしてウーパールーパーたちの上司でありレディデーモンが立ちふさがります。

レディ「ここは通さないよっ」
ソニア「リールさん、支援魔法! これでコンバットマトリクスに+2よ!」
リール「よっし、いくぞー! (ころころ)やった! 13!『相手は気絶する』!!」
GM「ええ、本当に?!」
レオ「よくやったリール!」
イアン「やった!」
リール「影の薄さを生かして一瞬で相手の背後に回って攻撃します」
レディ「なん、だと」
GM「レディデーモンはそれで戦闘不能ですね。では、君たちは城まで辿りつきます! シナリオ成功です!」
一同「やった〜!!」

◆反省と考察
ロール:3点
ゲーム:3点
ストーリー:3点
ボーナス:5点

ロールは普通。
……いや初対面ということを加味するとかなりやってたほうかな。
4点つけるほどではないので余りをボーナスへ。

ゲームはなかなか独特な感じ。
昔から冒険企画局は野心的なゲームを作っていたんだなぁ。
4点にしようか迷った結果、ボーナスにまわすことに。

ストーリーは完全なシナリオなら4〜5点をつけたいぐらいフィロス好みのサクセスストーリーなんだけど、時間の都合で最後が駆け足になってしまったので3点で。

ボーナスは初プレイシステムということで+1点と、ロールとゲームの余りを合わせて+1点の合計5点で。

○良かった点
・パールシード初プレイ。
・【番外】インカの黄金は便利で楽しい。

○悪かった点
・コンベンションは楽しいなぁ。でも疲れるなぁ。
・老害になってないかが心配。

では個別解説。

・パールシード初プレイ。
パールシードは脚注にある通り1992年発売と古いシステムである。
雑誌などのサポートもしてないし、フィロスはプレイしたことない。
だがしかし実は名前だけは知っていた。
JGCで毎回パールシードの卓を立ててる人がいたのを覚えていたのだ。
JGCは新システムの先行販売したりする都合上、新しいシステムが多い。
そんな中で毎年毎年パールシードを立て続ける人がどんな人か気になっていた。
そして今回奇妙な縁でプレイできることになったわけだ。
不思議なつながりもあるもんである。

・【番外】インカの黄金は便利で楽しい。
セッション後に余った時間で遊んだアナログゲームの「インカの黄金」。
フィロスはこのゲームが大好きである。
セッションの隙間時間にやるときに
「ルールがシンプルで説明しやすい」
「1ゲームが約20〜30分で短い」
「参加人数が3〜8人と幅広い」
「コンポーネントが小さく持ち込みやすい」
「版権物でないので事前知識がいらない」
と便利なポイントが多い。
その上
「初心者でもやり込んだ人に勝てる」
「でも運ゲーじゃない」
あたりがとても好みである。

発売からもう数年経つのにまだイエサブとかに平置きされてるのもきっと面白いだけじゃなくて遊びやすいからに違いない。

・コンベンションは楽しいなぁ。でも疲れるなぁ。
新しい面子でやる未経験のシステムは刺激的で楽しい。
反面、システムの理解と同卓したGM・PLの嗜好の理解と、それに合わせたトス上げとかを考えていると頭がパンクしそうになるね。
楽しい疲労感だわ。
多分今年はコンベンション参加がメインになるだろうし、慣れていかないとなー。

・老害になってないかが心配。
これ昔友人に指摘されたことだから耳が痛いんだよなー(苦笑)。
どういうことかというと「フィロスが昔話をしすぎてはいないか」ということ。
昔話ってやりすぎると「昔は良かった」みたいに聞こえるから老害と表現して指摘をされたことがあるんだよね。

今回も夕飯食べてるときとか結構「昔楽しかったセッションの話」をしたので。
もちろん周りの反応を見ながらしてるし、専門用語がまざらないように注意してるし、連続で語るようなことは控えてるし、他人の話をきちんと聞いてるつもり。
でも結果的に一番喋ってるのはフィロスだったりするので……「老害」みたいに思われてたら悲しいなぁと。
喋らなきゃいいってわけでもないし、こういうバランス感覚については「意識し続けること」しか対策がないから難しい。



というわけで、初参加のコンベンションで初経験のシステムで初対面のPLさんたちとのゲームでした。
とても刺激的で楽しかったです。
次もコンベンションっぽい感じなので、気合い入れていきましょー。

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