■山行概要
◆【奥高尾】
高尾山(599m)⇒城山(670m)⇒景信山(727m)⇒陣馬山(855m)
◆2015/1/17(土)晴れ、気温4℃
◆所要時間9:25(コースタイム6:54)、累積標高差1010m、歩行距離約20km
◆6:37/高尾山口駅着⇒7:50/稲荷山ルート登山道⇒8:22/稲荷山⇒9:24/高尾山山頂
⇒一丁平(ここで9:56〜10:45まで休憩)⇒11:03/城山山頂⇒11:25/小仏峠⇒景信
山山頂(ここで12:06〜12:41まで休憩)⇒13:57/底沢峠 ⇒/明王峠(14:08〜14:28
まで休憩)⇒14:36/奈良子峠⇒陣馬山山頂(ここで15:12〜15:57まで休憩)⇒16:51
/陣馬山登山口⇒17:15/陣馬高原下バス停着
2015年、新年一発目の山行記録ということで、新年明けましておめでとうございます。
で、新春恒例、うけもち登山部非公認企画「高尾・陣馬縦走」に行ってきました。
山登り初め、ってことで始めて今年で3年目なわけですが、例年は正月に行ってたんですが今年はカレンダーの都合で月の真ん中の日程での山行となりました。
今回のメンバーもまあ、いつもの感じです。レギュラーメンバーに加え、昨年入部したHGさん含め計5人。当初10人くらいの予定だったのですが、仕事が入ったとかでキャンセルが続出、最終半分の人数に。まあこれくらいのこじんまりした人数が動きやすくてよいですよ。
で、当日。朝はいつも通り6:37に高尾山口に到着。自分は途中、京王線でHGさんと合流。ケーブルカー乗り場前まで移動して準備に取り掛かる。が、相次ぐ遅刻の連絡。電車遅れとか1時間寝坊したとか。稲荷山ルートだ、って言ってるのに1号路から先にスタートしちゃった人とか。もうね、いつになくてんでバラバラな状況。結局例年より45分遅れの7:45にようやく稲荷山ルートで登山開始。自分とHGさんは寒空の下1時間以上も外で待つことになり体が冷えっちまったですよ。
前日までの雨につき、相当な悪路を予想。今回はゲイターを装着してスタートしました。予想通りかなりのぬかるみです。早速足回りは泥だらけに。でも日が出てきたら全然寒くないんよ。気温は3℃くらいか。こんなに暖かいと今年もシモバシラは無理だろうなあ。
途中、後追いのだーたかさん(1時間遅刻)が追いつき、最初のピーク、高尾山に登頂。何か工事してて山頂が狭い。山頂の証も別の場所に移動されてる。若干の雲があり富士山は見えない。高尾山はただの通過ポイントなので、休憩は無し。ログ用の写真だけ取って朝ごはんポイントである一丁平に歩を進める。
やはりシモバシラは無かった。ってか普通の霜柱すらない。年末年始の寒さと大雪から、今年はと期待していたのですが、今年も見れませんでした。残念。
程なくして一丁平に到着。先行のOG原さん、1号路からのHがしさんと合流し、ようやくここでメンバー全員集合。例年よりもかなり時間を押しているため、休憩は早目に切り上げて次のピーク、城山に移動開始。
城山へ向かう途中の観察道でもやはりシモバシラはありませんでした。高尾山山頂からから陣馬山の山頂までは、高低差258m。もちろん峠が沢山あるのでアップダウンはそれなりにあるのですが、まあ、緩やかに標高を上げて行きます。それに伴い、着雪量がだんだんと増えてくる。歩きにくいったらありゃしない。
城山は特に小休止は取らず、さらっと通過して小仏峠まで降りる。そしてこのルートで唯一の急登を登り、3つ目のピーク景信山に登頂。ここで名物のなめこ汁などを飲みながら小休止。トイレを済ませて最後のピーク、陣馬山へと移動開始。とは言え、ここ景信山でようやく全行程の半分なんですよ。山で数えると3つ目だけど、距離でいくとちょうど半分です。先は長いのだ。
景信山を出発するとしばらくは長い下りの尾根。雪が積もって真っ白。ぱっと見雪山状態です。でも腐った雪とどろんこで本当に歩きにくい。何度も書いてますが、高尾山域の土は関東ローム層のため粘土質なのです。こねくり回された泥が登山靴のトラッドを埋める。冷えて固まる。で、グリップしなくなる。粘土で靴底の凹凸を埋めて冷やして固めた状態ですからね、そりゃあ滑りますよ。とにかく転ばないようにしないと。転倒でもしようものなら大惨事です。公共の交通機関では帰れなくなってしまう。
途中明王峠にて小休止。もうみんな眠くて仕方ない。ウトウトしながら陣馬山頂までのラスト2kmを歩き出す。ここくらいの標高からは、雪が完全に固まっておりとても歩きやすい。泥をこねなくてよいのは助かる。
ほどなくして4つ目のピーク、陣馬山に登頂。ここでやっとお昼ご飯です。自分は兼ねてからやろうと思っていたおでんと日本酒。おでんはスーパーで売ってるパックのやつ。これをコッヘルとバーナーで熱々にします。ちゃんと和カラシも持ってきました。日本酒は先週、上越国際にスキーに行った帰りに越後湯沢で調達してきた「雪男」のワンカップ。これをチビりながら、熱々のおでんをつつきます。ウーン幸せ！
と、その時！西から突風が！！
結論から言います。人間とザック以外、全てが吹き飛ばされてしまいました。あまりの強風に何も出来ません。ホント信じられない。800ccお湯が詰まった山専ボトルとかがすっ飛ばされるんですよ、一体風速何mなんだか。30mくらいあるのか？バーナーはウインドシールドごと吹き飛ばされました。コッヘルも。山専ボトルも倒れて中でこぼれるが、他の物をつかむので精一杯、起こすことができません。グローブやシールドのカバーは稜線の遥か向こうに飛んで行ってしまいました。腰を浮かした一瞬の隙にエア座布団も泥水の中に。いつも頭に巻いてるマフラータオルも泥水の中に。カトラリーのケースなど、小物類も泥水の中に。自分の左側ではだーたかさんがパスタを作っていたのだが、コッヘルの袋がその中へ入ってしまい、取り出した瞬間、風と寒さで油が一瞬に固まって真っ白い斑点になってしまった。なお、だーたかさんはパスタに乗せる具の缶詰が風で持っていかれてしまい、その隣のOGさんの装備類にオリーブオイルをぶちまけるという。
もうね、大惨事です。困ったのは風が止むまで何もできないということ。その間素手だったので手がどんどん冷えてきて握力が無くなってくる。そして持っていたゴミ袋をぶちまけてしまいました。空に舞うゴミ達。もう回収は出来ません。とにかく撤収しなくては。
一瞬の風の隙を狙い、手当たりしだいザックにぶち込む。下に落ちたものは泥だらけのまま。泥水を吸った衣類も仕方がない、そのまま突っ込む。辛うじて液体類は捨てるが、コッヘルを拭くことなくバーナーも剥き出しで、とにかくザックに詰め込んで急ぎ撤収。
稜線を越えたら風は無くなり、樹林帯に入れば完全に無風状態。一体なんだったのか、あの突風は。それにしてもザックを開けるのが怖い。こんなハチャメケな撤収をしたのは始めてですよ。陣馬の下山ルートは北斜面のため、かなりの泥濘が予想されましたが、時間も時間で気温がかなり下がっているため、雪は固まっていて以外と歩きやすかった。樹林帯の中では着雪はゼロ。ほどなくして全員無事下山。
今回は休憩時間が圧倒的に少なかったせいか、スタートは前回よりも45分遅れだったが、ゴールは前回よりも5分遅いだけ。40分も時間短縮をした計算になる。だからか、いつもより疲労感が強い。休憩少な目・歩行速度早め、でしたからぬ。
下山後はこれまたいつものルーチン。陣馬高原下バス停からバスに揺られること約40分。終点の高尾まで出て、いつものお店で新年会兼反省会。多かった意見としては、さすがに飽きたので、来年は別の所に行きましょう、ってこと。まあ、それはおいおいに。
■写真解説
�，泙�10回以上来てるんでね、毎度変わり映えのしない写真ばっかですわ。これは景信山山頂から相模湖方面を見下ろしたところ。結構好きなショットです。
��景信山から陣馬山への尾根道はだいたいこんな感じ。ぱっと見雪道なんですが、かなりのどろんこなのです。
��陣馬山山頂のお馬さん。周りを見て下さい、この泥水の水溜り。日が当たる所はこんな感じです。で、今回突風で吹っ飛ばされたアイテムの大半がこの泥水の中に没しました。
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