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2015年01月15日20:18

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あらし



                あらし
                                  Zefaro
膝を抱えて、孤独と言う名の嵐に巻き込まれている。
叫んでも、叫んでも、孤独感は癒えない。
渋谷のスクランブルで人混みをかき分けていると、益々孤独感が漂う。
朝から誰とも話をしていない、人恋しくて仕方がない。
電話を握りしめたが、誰も共感してくれる人は居ない。
夜になり、ネオンに惹かれてスナックの扉に吸い込まれる。
上辺だけの会話が走る。
ビールからワイン、ワインから日本酒と酒に溺れる。
どんなに酔っても孤独感は消えない。
愛想笑いの自分を洗面所の鏡が映しだす。
帰ろう、もう帰って、布団に滑り込み、夢を期待に眠ろう。
あと一歩と言うところで最終電車が行ってしまう。
カラオケボックスで声が枯れるまで歌い、いつの間にか、午前4時。
目を閉じると、幼い頃の思い出が蘇る。
こんなはずじゃなかった、こんなはずじゃなかったぜ。
しらじらと明ける朝、小鳥がさえずる声がする。
思わず振り返るが、居場所が解らない。
あいつも孤独なのだろうか?
この際、誰かに胸の内をうちあけよう。
そしてこの孤独と言う名の嵐から抜け出よう。


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