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2015年01月13日19:34

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カルトde ブルーレイ!:第11回『チェンジリング(1980年版)』

1980年3月、シアトル・・・4ヶ月前に交通事故で妻子を失った作曲家ジョン・ラッセルは、悲しみを振り払うかのようにニューヨークから引っ越してきた。ここの音大で教鞭をとり、作曲活動も再開し、新生活を始めようと考えたのだ。ピアノが遠慮なく弾ける家を探そうとしたジョンは、地元の歴史保存協会職員クレア・ノーマンと知り合う。そして彼女の紹介で、協会とカーマイケル財団が所有する古い館<チェスマンハウス>を借りるのだった。そこはオンボロだが音楽室もあり、ジョンにとっては満足のいく住居だ。地元の名士であるジョゼフ・カーマイケル上院議員が主宰するコンサートでクレアと再会したジョンは、館での生活が快適だと語るのだった。ところがある早朝、突然金属をガンガン叩く音が響いてジョンは寝床から起こされてしまう。音は何日も続き、ボイラー配管も調べてみるが何の異常も見当たらなかった。やがてその奇怪な現象が鎮まると、今度は突然館じゅうの水道が勝手に開くという現象が出現。そして水で溢れたバスタブの中に、少年の死体が浮かぶという幻覚まで体験してしまうのだった。幻覚を見た翌朝、館の庭に出たジョンは、突然屋根裏の窓ガラスが割れるのを目撃。驚いて天井に上がると、そこには<開かずの屋根裏部屋>のドアが存在していた。鍵を壊し、中に入るジョン。蜘蛛の巣に覆われたその部屋には、子供用の車椅子と<C.S.B 1909年>と表紙に書かれたノート、そして古いオルゴールが残されていた。そのオルゴールの音色を聴いて、戦慄するジョン。チェスマンハウスに越してきて作り始めた自分の曲と、全く同じメロディだったのだ。ジョンはこの部屋に霊がいる事を確信し、クレアの協力を得てチェスマンハウスの歴史を調べ始める。図書館のマイクロフィルムを当たった二人は、1909年の新聞を発見。そこには、当時のチェスマンハウス所有者バーナード医師の娘コーラが交通事故で死んだとの記事が載っていた。同様に交通事故で娘を失ったジョンに共鳴し、コーラの霊がジョンに何かを語りかけているのか?あの屋根裏にあったノートのC.S.Bはコーラの頭文字だろう・・・
そこで、ジョンとクレアは霊媒を呼んで、降霊会をおこなってみることにした。すると館に棲みついていた霊は、霊媒のカラダを借りてついに正体を語り出す。霊はコーラではなく、ジョゼフ・カーマイケルという名の少年だった。脚が不自由で虚弱体質だった彼は、突如父親の手でバスタブに沈められ溺死したのだという。そして死体は、大事に持っていた洗礼式のメダルとともに<牧場>の井戸に放り込まれたというのだ。その「霊の告白」に衝撃を受けるも、にわかには信じがたいジョン。それもそのはず、コンサートで「生きているジョゼフ・カーマイケル」に出会っているからだ。だが、霊に突き動かされたかのように彼は調査を開始する。そして、バーナード医師の前の館の所有者がジョゼフの父である事が判る。ジョゼフの父は、スペンサーという富豪の娘婿であったが、自分の自由になるカネは一切持たせてもらえなかった。スペンサーの遺産も、ジョゼフ名義の信託財産となり手も出せず、さらにジョゼフが18歳までに死亡したら遺産は慈善団体に寄付されることになっていた。そこでジョンは推理する。
・・・「虚弱体質のジョゼフが18まで生きる可能性は低い。そう考えたジョゼフの父が息子を殺害し、その事実を隠蔽したのではないか?孤児院から替え玉の子を連れてきて、ジョゼフに仕立て上げたのではないか?その替え玉こそが、今のジョゼフ・カーマイケル議員なのではないか?」と。ジョンはさらに調査を進め、カーマイケル一族が昔所有していた牧場の位置を突き止める。そこはごく普通の一家が暮らす民家だった。しかし、その一家の幼い娘が、子供部屋の床下から少年の死体が浮き上がるという悪夢にうなされていた。ジョンは一家にお願いし、子供部屋の床下を剥がし、井戸を発見。そこを掘っていき、ついに子供の白骨死体を見つけ出すのだった。



心霊ホラーの傑作と名高い「チェンジリング」(取り替えっ子、の意味)です。ツタヤの発掘良品でもレンタルできるので、ご興味がある方はどうぞ。一見の価値ありです。

いやあ、ここまで地味(血糊やスプラッター描写がなく、ショッキング演出も控えめ)
なのに、ゾクゾクさせるホラーも珍しいでしょう。ジョージ・C・スコットの存在感が、この作品の格を押し上げていますし、何よりストーリーがイイですよ。パッと見、コーラ・バーナードという少女の死は単なる観客をミスリードするためだけの要素のように思えますけど、これ、もしかしたら<ジョゼフ>が起こしたものかも知れないと考えたら怖いんですよね。<ジョゼフ>は少年の霊で、何とか自分の真相を明らかにして欲しくって館の住人に訴えかけるんだけど、そのために、もしかしたら住人の子供を殺害しているのかも・・・と俺は深読みしました。つまり冒頭の、ジョンの妻子の死も<ジョゼフ>の呪いだったのかもしれないということです。子を亡くした人間なら、子供の死に同情し、真相を究明してくれるかもしれないという<ジョゼフ>の狙いだった気がしてなりません。そう、<ジョゼフ>は気の毒な霊というより、かなり邪悪な霊と思うんです。その邪悪さが、クライマックスで爆発するんですよね。考えれば考えるほど、いっそう怖くなる映画です。

そうそう、クレア役のトリッシュ・ヴァン・ディヴァーもいい味出してました。ご存知「刑事コロンボ/秒読みの殺人」の犯人にして、ジョージ・C・スコット夫人です。劇中、二人の微妙なロマンティックな関係が、微笑ましかったですね。






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(ブルーレイのみ所有ソフト:41枚目)
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