「真実は一つ」

　安倍総理の「戦後７０周年総理談話」を発表するという年頭のあいさつは、真の思惑がどこにあるのか？。と言うのも、この段階で意向表明すれば、当然中国や韓国、およびアメリカからの圧力が加えられることは自明のことであり、そこに何らかのメリットがなければ、早々に手の内を見せてカードを切ってしまうことは逆に自分の手足を縛ってしまうことになりかねず、「どのように切り返して、外圧をはねのけることが出来るという目算があるのか？」が見えてきません。

　あえて言えば、国民世論を喚起して、「戦後レジームからの脱却」と言うのは安倍総理の国民に対する約束ではないのか？戦後７０年を節目に、アメリカの有識者とも連携して「大東亜戦争真相究明委員会」を立ち上げて、「極東軍事裁判」の誤りをただし、日米が協力して「中国や韓国のねつ造反日歴史認識」を排除し、日本の戦後の平和主義が「世界平和への基軸」であることをアメリカも支持するということを「国連で承認」することを働きかけ、一貫して過重な国連分担金を負担してきた日本に、国連の中核的な役割を渡すために「国連改革」を進めるという「日米合意」を取り付けて、中国や韓国に認めさせなければ、今後中国のGDPの拡大に従って起きるであろう「中米関係の逆転の時代」に、アメリカの立場が悲惨なことになることをアメリカに教えるべきで、「アメリカの国益」には「日本の強大化」が不可欠であることを認識させるべきだと思います。

　このことを実現するには、ひとり安倍総理にお任せしている日本人に問題があります。日本人の願いが本当に「戦後レジームからの脱却」であり、そのつもりで安倍政権に選挙で続投をゆだねたのであるならば、ここは国民自らが立ち上がり、「日本のことは日本が決める。もし日本がアメリカの内政を批判すればアメリカ人も黙っていないだろう。中国や韓国に「反日教育をやめろ！」「南京虐殺記念館を廃止しろ！」「安重恨記念館を建てるな！」と言われたら、「止める」のか？と香港や台湾の学生が立ち上がったと同じように、我々も国会議事堂を占拠してでも意思表示をすべきであり、日経連も遺族会も野党も労働組合も農協もPTAも医師会もありとあらゆる組織を総動員して、世論が安倍総理を後押しして外圧を跳ね返し、「戦後レジームからの脱却」へのターニングポイントを作るべきです。

　中韓が日本に大東亜戦争の反省を求めるのであれば、日本も同様に大東亜戦争の時の中國や韓国の反省と謝罪を要求し、相手が反省しないのであれば、村山談話も河野談話も撤回すべきです。この考えに同意できない日本人がいれば、その方々は「大東亜戦争は侵略戦争でありとりわけアジアの方々に多大な被害を与えた」と認めて謝罪している人たちで、日本だけが悪いという「極東軍事裁判を肯定されている方々であり、「戦後レジームこそが正しい」「先祖が間違った」「A級戦犯のいる靖国神社は解体しろ」と言う方々です。朝日新聞は記事を撤回したのに、それを根拠にした「河野談話」が残るのはおかしいから「河野談話は撤回する」と正々堂々と主張すべきです。可能にする作戦を立てて、日本は「大東亜戦争の冤罪を晴らす」ための「やり直し裁判」を主張すべきです。もちろん今度は戦勝国の一方的な判決を許すのではなく、公平な立場で国際世論に支持される裁判官を選定して時間をかけて審理をしてもらうことが重要です。

　「極東軍事裁判」と「村山談話」「河野談話」を引きずる限り、決して日本が「戦後レジームからの脱却」が出来ないばかりか、今現実になりつつある中国や韓国の反日教育の最終目的である「日本侵略」を許すことになり、大東亜戦争の犠牲になった先人に対してのみならず、後に続く子孫に大きな負債を背負わせたまま、これからも日本は滅亡への道を進むことになります。ここは一番、国民が目覚めて「国論の統一への流れ」を作り、沖縄をはじめ多くのマスコミが「日本を破壊する主張」をやめて、一致して「戦後レジームからの脱却」に取り組まなければなりません。

　日本に「米軍基地があること」が異常だという意識をまず持つことです。自分の家に親が住んでいるのではありません。他人が来て住んでいるのです。そのアメリカ軍にお引き取り願うには、まず「米軍の機能以上のハイレベルの軍備」が必要です。国産ステルス戦闘機「心神」のみならず、ミサイルも核も空母も自前で準備できなくては「米軍の撤退」はアリ得ません。その上で改めて自前の軍事基地を配備して、初めてアメリカと対等に「日米安保」を結ぶべきなのであって、そこに至って「沖縄の基地配備」の検討ができるのだということを、沖縄を含めて日本人が共通認識を持つべきです。それがないがしろにされているから、中国や韓国からバカにされ、なめられて「外圧」をかけられているのであり、まずは日本人の中から「意識の正常化」が出来なければ「戦後レジームからの脱却」は難しいのではないかと思います。

　みなさん、「安倍総理がんばれ！」と言う他人事のような意識でなく「国民みんなで安倍総理を支えて、本当の日本を取り戻そう」と言う国民運動にしませんか。