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2014年12月21日00:02

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20日に観た映画です。

20日は「イロイロ ぬくもりの記憶」
     「ストックホルムでワルツを」を観に行きました。



「イロイロ ぬくもりの記憶」、

カンヌでカメラドールを受賞したシンガポール映画。
監督はこれがデビュー作だというアンソニー・チェン。
1997年のシンガポール。
共働きで小学生の息子を育てる30〜40代の中国系の夫婦が
フィリピン人の28歳のメイドを雇う。
外国人労働者問題、アジア通貨危機、メイドによる子育て、経済至上でゆとりを失う家族…
そういう諸々が
なんでもない一家族の営みの中に静かに浮上する。
驚いた!
何という完成度!
ドラマを語るのではなく
家族とメイドの在りようをじっと見つめているだけなのに
その誠実な眼差しが掬い上げる人間と関係性に
慎ましい感動を覚える 秀作である。



「ストックホルムでワルツを」、

60年代から活躍したスウェーデンのジャズシンガー
モニカ・ゼタールンドの成功と挫折と復活…を描く伝記映画。
すごくオーソドックスな作りだけれど
気負ったり イヤラシかったりするところがなく
語りのテンポがよくて停滞なくサクサクと進む物語に
素直に感動できる映画で好印象。
戦後のスウェーデンも
アメリカ文化の席巻に遭遇したんだなぁ…!
ジャズがいかにかの地の若い世代を熱狂させたか―が、
モニカの成功譚に重ねて語られ
彼女の美しさと
当時の風俗とファッションの再現に
そしてもちろん革新的であった“スウェーデン語で歌われるジャズ”に
うっとりする映画なのだ。

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