一応前回の続きっぽく始められるかも。

　ＧＭ慣れしてない、もしくはやったことない人の多くがする勘違いのひとつに「シナリオ作成で失敗してはいけない」って傾向があると思うんですよね。敵のバランスをちゃんと取ったり、話のつじつまをきちんと合わせたり、あげく「ＮＰＣにはリアリティがないといけない」なんてのもあったり。

　それなりの頻度でＧＭする人なら実はこういうのが全部思い込みの範疇（※１）で、慣れた人でもバランスをミスったりするのはよくあるし、つじつま合わせるのは半分はＰＬの仕事だとわかっているし、ＮＰＣなんか基本的にはテンプレで十分だと思っているわけです。

※１　あ、うん、広い世界には完璧超人がいるのかもしれないけど、私は見たことない。

　でも、ＧＭ慣れしてる人はたいていその辺をうまく折り合ってる人なので、失敗したと思ってもポーカーフェイスで乗り切ったり（※２）、その失敗をＰＬがフォローしてくれたときに上手に褒めてあげたり、まぁそうでなくても「次うまくやればいいや」ぐらいで切り替えることができるわけです。

※２　たいていＰＬが気づかなかったり（※３）、わかっていてスルーしてくれたりする。
※３　気づかない人に「上手なＧＭさんですね！」と感心されたりすると心が痛みますｗ

　逆に言えば、ＧＭできない（と思ってる）人の多く（※４）はそこを理解できていないんだろうな、というのが私の感覚で、しかもだいたいこういう人ほどＴＲＰＧに真摯に向き合っていたりするのが難しいところ。「あー、そんな真面目に取り組むほどたいしたシナリオじゃないんですよごめんね」ぐらいのことは私は毎回思ってますｗ

※４　むしろ、シナリオ作るのが面倒、ぐらいの人なら最初から放置でいいので話が簡単。

　こう書くと「じゃあ失敗して叩かれておぼえればいいのか」みたいに思われるとそれはそれで困ったりするわけで、そうじゃなくて「自分は失敗だと思っていても実はそうじゃないんだよ」ってことなんですよね。確かに成功度ではセッションごとに差があるでしょうけど、だいたいのセッションは無事に終わればまず成功なんだよ、ってことなんじゃないかなと。

　で、実は先日来いじくりまわしていた自作シナリオが（完全に自分のミスで）期日に間に合わないと判明したので言い訳代わりにこんな日記かいてるのは秘密。今年はわりとこういうの多かった。来年はもちょっと歩留まり上げたい（※５）とは思ってますｗ

※５　そう、シナリオは結局パーツの一つでしかないので、一番大事なのは完成させることなんですよね。「理論上最高のシナリオ」とか笑い話でしかないんです。まぁ、酒の肴にはなるのかもｗ