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2014年12月01日23:42

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「レッド・ファミリー」

28日は「フューリー」、

30日は「デビルズ・ノット」
     「THE NEXT GENERATION −パトレイバー− 第6章」、

1日は「ザ・レイド GOKUDO」
    「寄生獣」 を観に行きました。


超短評で行きます。

「フューリー」、ガルパン垂涎の戦車映画。ティーガーとの一騎打ちに感動した! ☆☆☆☆

「デビルズ・ノット」、ものすごく面白いはずなのに どうして面白くならないんだ…! ☆☆

「パトレイバー第6章」、エピソード10がよかった! 11は眠かった…(笑) ☆☆☆

「ザ・レイド GOKUDO」、シラットを見せる映画なのに長すぎ! すごかったけど。☆☆☆

「寄生獣」、ものすごく上手に端折ってあって驚いた!面白いよ。☆☆☆





「レッド・ファミリー」 ’13 (韓)

監督:イ・ジュヒョン 製作・脚本・編集:キム・ギドク
m:チョン・ウ,ソン・ビョンホ,ソン・ミンス,オ・ジェム
f :キム・ユミ,パク・ソヨン,カン・ウンジン,パク・ミョンシン

’13 東京国際映画祭 観客賞

キム・ギドクが脚本を提供して若手イ・ジュヒョンに撮らせた作品。
“上品で仲睦まじいお隣さん一家は…実は北朝鮮のスパイだったのです!”
というコメディに導かれてたどり着いてみれば
感涙必至のラストだったりするくせ者映画である。
理想的な家庭を演じる北朝鮮スパイ一家「ツツジ班」と
家族間の敬愛を欠いた罵り合い一家の韓国中流家族を対照して
“家族なるもの”を浮上させる脚本が上手くて、
言いたい放題大声で罵り合う自由―すら奪われた「北」のスパイたちが
家族の普遍をそこに見るようになっていた―のが解かるラストは、
コミカルに描かれるスパイ行為や 非情な暗殺行為 滑稽な叙勲等からすると
見事に足元をすくわれた感じで 泣いてしまう。
北朝鮮ツツジ班VS. 韓国中流ダメ一家―の対照の他に
「ツツジ班」とその上司に当たる「野ウサギ」の生活(任務?)の対照があって、
実はこれが脚本の一番の妙味ではないかと思う。
町工場を営む独身中年男に身をやつした「野ウサギ」は
「ツツジ班」に指示を出し 結果を報告させ それを検証し 上に報告する上司だが、
厳格で酷薄な彼が近所のおばさんと性関係を持っていて
厭わしいほどに世話を焼く彼女を鬱陶しく思い
妊娠を機に結婚を迫る彼女に手を焼く様子が描かれることで、
そういう下世話で厄介な人間関係に
実は彼もまた スパイ生活の倦怠から慰撫を求めているように読めて、
「北」の抑圧社会が人にもたらすもの―が
静かに告発されていると思う。
この「野ウサギ」の件りが
単純な「北」の理想家族と「南」のダメ家族の対照という構造を補完して
「北」の非人間性を訴える強度を映画に与えている。
キム・ギドク作品は
深い感動で胸がつまる…ことはあっても、
直に涙が流れるような作品ではなかったと思うが、
本作は泣ける!
だからフランス帰りの若いイ・ジュヒョンに撮らせたのかな…?
などと思ってしまった(笑)。


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