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2014年11月30日00:15

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寄生獣・フューリー・TNGパトレイバー第6章

■寄生獣
なかなか良くまとまってたんじゃないかな。エピソードとしてカットになったのは、加奈の話、父親がらみ(たぶんジョーもね)です。映画のストーリーとして、長い原作を上手くまとめていたと思います。次が完結編で、市庁舎戦、後藤戦(三木は出なさそう)、あとラストの浦上。ミギーのCG造形は原作に忠実で好感を持ちました。ただ、寄生生物が変形しながら戦うところは、もっと硬質な感じとか、ねちょっとした感じとか、形態に応じて質感を変えて欲しかった。どんな場面でもゴムみたいな感じでね……コストの問題で難しいとは思うけど。いかがなものかと思ったのはミギーの演出ですね。もっとコワく、理解できない、得体の知れない知的生物っていう異質さを強調すべきだった。少なくとも序盤ではね。それこそ貞子がTVから出てくるところなみに(きゅうべえみたいに、でも良い)、ミギーをピンで気持ち悪い感じで大写しにすれば良かったのに、そんなシーン全然ない。ミギーが人間(てか日本人)の考え方、あるいは新一の個性を理解するまである程度の時間を置かないと、ミギーが新一を優しくフォローしまくってるのが不自然なんですよね。原作でミギーと新一が友達になるのは最後の最後で、それはなぜかというとミギーの考え方を理解するのに新一がそれだけ成長する必要があったためで、後藤戦を終えるまではその境地に至れなかったということでもあると思うのですよ。寄生獣でもっとも重要なテーマは、異なる価値観を持つ者同士が、それでも相手を許容し共生すること。共通の価値観を持とうと思ったら、強い方が弱い方を屈服させるしかなくて、それでは永遠に共生なんかできない。理解して、違いを認めることでしか争いをなくせないってことを、ミギー・田宮良子・浦上というキャラクターを通して描いたんではないのかな、と。映画ミギーは最初っから甘過ぎなんですよねえ。もしくは原作通り、繰り返し新一に「ミギーは信用できない。寄生生物と人間は相容れない」とモノローグで言わせるべきだった。尺の問題になるのだろうけど。

■フューリー
シャーマン、シャーマン、シャーマン! 戦車映画でした。戦車強い! でも弱い! というを見事に描いた映画だったかと。ただし、戦車対戦車戦は、中盤の1エピソードのみで、そこはアテが外れた感じでした(勝手なこと言ってるけど)。ガルパンではなくて、あくまでも戦争映画なんですよね。話は難しくなくて、戦車でここの十字路を守れ、敵軍を味方の増援に近づけさせるなという命令を受けた米軍のシャーマン戦車小隊が進軍と防御戦を行う話。目標地点に近付くまでに、5輛あった戦車が1輛まで減らされちゃうんですよ。ティーガー(字幕ではティーガーですが、アメリカ映画なので役者はタイガーって言ってます)つおい! 至近距離で命中させても装甲が破れない! 結局砲塔と車体の隙間に複数回名中させないと撃破できませんでした。これは伝説になるわけですよ。ただやっぱり、曳光弾の発色の良さ(スターウォーズの銃撃戦みたいなんです)だけはなんか浮いてる感じでした。実際はどう見えるんでしょうねえ。戦車好きなら観ないと駄目ですよ。大量の死体に囲まれながら、それでも殺し殺されの関係だけではない、というのがじんわりきました。

■THE NEXT GENERATION パトレイバー 第6章
ラス前ですが、ぱっとしない話でした。10話は、ロシア製の四つ足レイバーが密輸されて東京に向かって移動を始めてしまい、1号機が迎撃する話。基本的に、2課メンバーでは新潟に出張することになった塩原と明しか出番がない。11話は明が同窓会に行って高校時代にちょっとだけいい関係だった男と再会する単なるメロドラマ。要は、特車二課フルメンバーで掛け合いしないと、パトレイバーらしく盛り上がらないってことだと思います。12話がドラマ版最終話で二課解散の危機(ずっとそうですが)らしいのですが、映画に引いて中途半端に終ってしまいそう。面白くなればいいなあ……。(不安)
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