名ベーシスト、藤井裕さんが亡くなった。(1ヶ月以上知らないままだった)
まだ62歳。余りにも若すぎる。残念至極。そして寂しい。
サウス・トゥ・サウス、THE VOICE&RHYTHM、ラフィータフィー( with 清志郎さん)… 紛れもなく日本のロック/ソウル界屈指のベーシストだった。
プレイスタイルは極めてオーソドックスな(目立とうとはしない)ものだった。
私自身、キャリアを重ねるごとに、なぜ藤井さんがキー坊や清志郎さんに選ばれたのかが解ってきたクチだった。
こういう「凄腕」もあるんだと。
勿論、ジョン・エントウィッスルやミック・カーンのような、リードギターも食うたろか的ベーシストも大好きだが、バンドの屋台骨を強固に支える、藤井さんスタイルだってカッコいいに決まっている。
類型探しなんて何の意味も無いのは百も承知だが、私の乏しいファイルから浮かんできたのは、あのヘヴィなサウンドの「屋台骨」に徹していたジョン・ポール・ジョーンズだ。
ジョンは健在らしいので、うんと若い藤井さんを失ってしまった切なさがさらに増す。
もっともっと、渋いバッキングを聴かせて欲しかった。
だから… 藤井さんが残してくれた数々の名演を再確認してみたい。
それしか私にできる追悼はなさそうだ。
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