映画「楽園追放」を見てきました。
非常にバランスの取れた、ハードSFエンターテイメント。
ド派手なアクションあり。人と機械の境界を巡る思索あり。それに絡めた人情話あり。盛りだくさんの2時間です。
それを彩るのはフル3DCGで作られた世界。そこまで劇的に細かいわけではないのに、アニメーション的な表現に落とし込むことで、「絵よりも現実に近く」見える感覚を得ることができます。色彩はビビッドかつ爽やかで、目にうるさすぎず同時にポップな楽しさも感じ取れます。
そして、やっぱキャラ。キャラがいい。
メインとなる3人(バディものではありますが、メインは3人といっていいでしょう)は全員、わかり易さと深みを両立したキャラクターで、TRPGでこういう奴やりたくなる感満載。
アンジェラさん(イヌ◎ニューロ●アラシ)は、プライドや天上の価値観を抱きつつも、他人の話を聞く姿勢を少しずつ獲得してく素直さと、プライドを支えるだけの実力およびメンタルを備えた人物で、見ていて微笑ましかったりその活躍に手に汗握ったりできる、価値観ぶつかり系エンターテイメントの主人公として完璧なキャラ。
また、「タラシ系ショタ」「憤死系三白眼幼女」「悪徳の権化なサイコパス」などを経て一週回って帰ってきたCV釘宮理恵先生の正統派ツンデレ演技も冴え渡っております。叫びがすごい
ディンゴ先生(フェイト◎カゼ●タタラ)は「アフターホロコーストの世界で生きてるタフで優しい仕事屋」の概念存在みたいな、紳士的でインテリで強くて、というこれはこれで完璧超人。「高所恐怖症」って言葉を色んなところに絡めるロールプレイの上手さとかベテランPLの色を感じますね(TRPG脳)。あと《爆破工作》の演出が凄いかっこいいので一軒の価値あり(N◎VA脳)。
この2人の安定感が凄くて、見てて安心感があります。2人とも超高レベルの萌えキャラなんじゃよ。
最後の展開は、超ド級アクションと相俟って限界まで高まったテンションと、叙情的な心の交流が交差する素晴らしい流れ。ああ、この作品見てよかった・・・となりました。
皆さん仰ってますが、是非劇場で、大画面で見てほしい作品です。多分公開期間はそう長くないので、もし見れる環境にあるなら見てみてください。絶対、損はしないはずです。
というわけで感想でした。
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