エクスペンダブルズ3・ドラキュラZERO・マダムマロリーと魔法のスパイス・美女と野獣観てきたよ

■エクスペンダブルズ3
マッチョマンがもりもり出てきてどっかんどっかん爆発が起こる、そんな映画です。まあこのシリーズはずっとそうですけど。ストーリーなんて無いも同然ですし脳筋しか出てきませんが、そうゆうの許せる人は観るといいんじゃないかな。

■ドラキュラZERO
原題は DRACULA UNTOLD。語られなかったドラキュラ、ですね。もちろん歴史上のヴラド公の話とはぜんぜんちゃいます。この映画でのヴラド公は、オスマン帝国の斥候の探索中に、山の洞窟の奥でヴァンパイアと出会い、部下2名を失いながらからくも逃げ延びます。その後オスマン帝国のメフメト2世から正式な使者が訪れ、少年100人を貢納せよとの勅命が伝えられます。ヴラドはメフメトに謁見し容赦を願いますがすげなく断られ。いったんは息子を含む少年を送り出すことに同意するものの、引き渡しの場で土壇場でオスマン兵を切り捨て、オスマン帝国へ反旗を翻します。劣勢を自覚していたヴラドは単身洞窟の魔物の元へ向かい、ヴァンパイアの力をもとめるのでした……。というわけでその後いろいろあってヴラドはメフメトもろともに破滅の道を歩みます。ヴァンパイアものですからね、しょうがないよみんな死んじゃったよ。王妃が塔から落ちて死んだり（自殺じゃ無いけど）いくつかのエピソードは歴史からの引用もありますが、基本はファンタジーです。おすすえかと言えば、微妙だなあ。ヴァンパイアの力が、シナリオの都合で凄いんだかショボいんだかわからんところが、なんともねえ。

■マダム・マロリーと魔法のスパイス
インドからの移民が流れ着いたフランスの片隅で、レストランを開く。正面には一つ星の伝統的なフランス料理店が。反目しあうオーナー同士の諍いはエスカレートし、やがて……という話。料理が主体の映画で、やたら美味そうなインド料理が出てきて、辛いカレーが食べたくなります。とはいえ主題は料理ではなく、それにかこつけた移民問題なわけです。映画では、寛容と友愛による理想的な和解が描かれるわけですが、現実そうは上手くいかないよね……。なんでか理由は分かりませんが、僕が観た回は満員満席でびっくりしました。いくらディズニー配給つったってアニメじゃないし、そんな有名な映画だったかな！？　スピルバーグとアンブーリンが製作に当たってるけどそのせいでもないよね。これが魔法の力なのか……。（映画には魔法は一切出てきません）

■美女と野獣
２作続けてフランス語の映画でした。まあ、美女と野獣の映画なわけですが。当然ながらオリジナルのままではなく、かなり翻案されています。ベルの実家の兄が増えてたり、野獣のもとにベルが訪れる経緯が変更されてたり、野獣の過去が語られたり、クライマックスでお城が盗賊団の襲撃を受けたり……。まあ面白かったかつまらなかったかと聞かれれば、つまんなかったっすわ！　観てて嫌になるのは、窃盗やら強盗やらを働こうとする人がですね、良心の呵責を全然感じない（ように見える）ことですね。そういう人達がある面ではいいひとっぷりを見せたりもするんですけど、悪事を犯すことに対してぜんぜんためらわない。あの手の人が、ヒロインの家族というだけで罪を悔いることも無しに簡単に許されてしまうってのが正直胸くそ悪いです。おとぎ話だから大目に観るべき？　いやいや、おとぎ話のくせして善人が少なすぎるのが問題でしょう。公明正大で善良と言えるのがヒロインと１シーンしか登場しない酒場の親父だけって、どういうことよ。


というわけで、不猟でした。そうそう、映画泥棒が新しくなってましたよ。新キャラとしてドリンクマンとポップコーンマンが出てくるんですが、自分の頭の上からポップコーンを取って喰うのがシュールでしたね。これでうんこもポップコーンなら、あいつ永久機関を実現しているぞ。