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2014年10月09日21:50

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日亜と中村教授の問題について一言

2万円か何百億か、中村さんはそんな事で怒っているとは思えないんですがね。
元技術者の端くれの一人として中村さんに心情的に応援したいです。
しかしわが故郷徳島の阿南に生まれた中小企業が中村さんとともにここまで育ったんです。徳島人として、故郷の悪口を言いたくはないですね。両親共に実家は橘湾のすぐそば、日亜まで歩いて行ける場所です。
今回のインタビューでも、誰に一番感謝するかとの問いに対して、中村さんは先代社長の名を挙げておられます。当然ですよね。中村さんの抜きんでた才能を見出し、田舎の中小企業としては破格の投資をしたのは先代社長であり、それを中村さんが実現した。二人三脚ですよね。
それが何でこんな不幸な結果に終わってしまったのか。
その詳しい内容・経緯は知りません。しかし言われるような分け前争いとは違うと思うんですよね。元日亜社員の方のブログで紹介されている事業化への歩み、ここで書かれている内容は企業として当然だとは思いますが、それが中村さんと合わなかったのかと少しわかりました。
日亜に限ったことではなく、ベンチャーが成功し、上場する段階になるとその会社は変質してしまうケースが多いですね。私も経験しています。店頭公開から二部に行き、一部上場、そこまでは必死になって走りました。それが当然でした。しかし一部に上場すると、いかに守るかが第一になり、会社は変わりました。日亜は上場していませんが、ブログを読ませていただいて、その時の記憶が蘇りました。
もう一点。中村さんのようなスーパー技術者をに日本企業はコントロール出来ないと言われています。確かにそうです。日亜は中村さんに破格の待遇を与えています。それでも中村さんの怒りを抑えられなかった。しかしこれは日亜と中村さんのような日本企業対スーパー技術者の関係だけでは無いと思います。もっと末端の技術者に対しても同じです。電機業界が古いアナログ技術者を切り捨てた。捨てられた技術者をサムスン等が破格の待遇で迎え入れて、今の韓国電子産業の土台を作った。最先端のデジタル技術者を引き抜いたのではなく、捨てられた古いアナログ技術者を拾った。アナログ技術者の方が技術そのものの全体を把握しているからこそ拾ったんでしょうね。私がいるIT業界も同じです。30代のJavaとかPHP技術者の争奪戦はやるが、古いウォーターホールの50代の技術者には仕事なんかありません。30代で要件定義だベンダーコントロール何か出来るわけがないのですが。
とにかくこの国は技術者に対して冷たいですね。もっと大事にしないと、優秀な方は次々と第二・第三の中村さんになって海外に移ってしまいますね。
ただ中村さんにも一言。
橘湾を見下ろす津乃峰山にちなんだ清酒「津乃峰」があります。是非とも、先代の墓前に「津乃峰」をお願いいたします。

■ノーベル賞、勝因は「怒り」=日本企業に苦言も―中村さん
(時事通信社 - 10月08日 09:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=3086459

★インド・中国IT見聞録22 原発の隣に日本人街を作る? http://bit.ly/wxj5sG
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