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2014年10月04日21:16

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紅葉の山旅ー3 真砂沢ロッジから室堂へ

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仙人池ヒュッテを午後1時に出る。真砂沢ロッジまでは3時間半のコースタイムになっている。
仙人池で会ったIちゃんと、二股から先の道が一人だとちょっと不安だから一緒に行こうと誘った。彼女も同じ気持ちだったようで、二股で待ちあわせることにして、彼女が先に出発した。

仙人峠から下っていく。急な下りだが、登りよりも紅葉を見るゆとりが出て、綺麗な葉っぱがあるたびに足を止める。
三ノ窓雪渓が見えてきた。登りで休んだ場所だ。
しばらく下ると前方にIちゃんの姿が見えた。

二股の吊橋で休んでから一緒に歩き出す。
Iちゃんはいつも一人で山に行っているそうだ。

4時過ぎに真砂沢ロッジに着いた。小屋の前ではテント泊の人たちがくつろいでいた。
私がビールを頼むと、ご主人に「風呂に入ってからでないとダメだ。」と言われた。
先に着いていたKさん「風呂は入らないからビールをくれ」と言っている。

ここの風呂は湯船にお湯がたまっているが、中に入ってはダメで、かけ湯だけするようになっている。それでも充分さっぱりした。
風呂から上がると夕飯の時刻が近い。夕飯までビールを待つことにする。

今日の宿泊者は10人だった。
そのうち一人は自炊だったが、同じ食堂で自炊していいと言われて、隣になった。
私はビールと日本酒を買った。地酒を期待したが、「白鹿」だったので、ちょっとがっかりした。

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それにしてもこの小屋はすごく傾いている。それだけ雪の影響が大きいのだろう。
毎年修理に200万円かかるそうだ。

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翌日のコースを決めあぐねていた。
ここからは剱沢を登って室堂に出て帰る以外に、ハシゴ谷乗越から黒部湖に下りる道もあるのだ。
小屋のご主人はこのコースを勧めてくれた。下りばかりだから楽だと言う。私も室堂に下るよりもまだ歩いたことのない道を歩きたいと思った。だが、Kさんから迷いやすい部分もあると聞いてちょっと不安も感じていた。どうするかは明日になってから決めよう。

山ではいつもあまり眠れないが、その晩はやっとよく眠れた。

9月29日

午前3時に目が明く。外に出ると星空が綺麗だ。
布団に入っていろいろ考える。
今は紅葉が綺麗だ。ハシゴ谷乗越から下る道はまだ紅葉していないだろう。樹林帯の中を下るだけなら今でなくてもいい。今回は思いっきり紅葉を楽しもう。

真砂沢ロッジでは、朝に美味しいコーヒーを振舞ってくれる。自炊の人にもカップが用意されいて、その人は感激していた。
美味しいコーヒーを頂いて元気になる。私は毎朝コーヒーを飲んでいるのだ。

ロッジの前からの朝焼けが綺麗だ。
一服劔と前劔が朝焼けに染まる。

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剱沢雪渓の上まで、kさん、Iちゃんと一緒に行くことなった。心強い。
Iちゃんとは何度も写真を撮り合う。一人ではこうはいかない。
雪渓から見る剱岳の岩肌にへばりつくような紅葉に感動する。登りの時にはあまり良く見なかった景色だ。

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上から単独の女性が下ってくる。テント泊で、真砂沢ロッジまでの散歩だと言う。するとIちゃんが「写真を撮りましょうか。」と話しかける。「一人だとなかなか自分の写真は撮れないでしょう。」
その心遣いがすごいなと思う。

雪渓が終わりアイゼンを外した所で、kさん、Iちゃんとゆっくりする。

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ここからはそれぞれがマイペースで歩く。とはいっても、剣御前小屋まではあまり差はなかった。
Iちゃんは、ここでゆっくりすると言う。握手して別れる。

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雷鳥沢ではKさんと会う。Kさんは、みくりが池温泉でゆっくりして帰ると言う。
私は1時40分のバスに乗らないと間に合わない。とは言え、素晴らしい紅葉に何度も足を止める。

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室堂には1時前に着く。バス、ロープウェイを乗り継いで立山駅に出る。ここで富山行きの電車まで時間があったので、やっとビールを飲む。
富山駅では10分ほどしか時間がない。大急ぎでます寿司、土産の日本酒、小屋で食べておいしかった黒作りを買う。あっ、電車で飲むワンカップも!!!

名古屋行きの特急に乗る。
ます寿司を広げる。
ワンカップを飲む。
楽しい思い出いっぱいの山旅の最後が始まる。

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