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2014年10月02日11:37

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紅葉の山旅ー1 立山から裏剱へ

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9月26日

朝8時10分に室堂に着く。臨時のロープウェイが出たので、予定よりも20分早く着いた。

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途中の弥陀ヶ原の紅葉も綺麗でワクワクしたが、室堂の紅葉も真っ盛りだった。今年の紅葉は早そうだ。

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今回の山旅の目的は裏剱だったが、その前に立山を登ってから剱沢小屋に行こうと考えた。
室堂に来るのは3回目だが、今まで立山は薬師岳に縦走した時に雄山に登っただけだった。あとは大日三山に登っていた。

まずは雄山に向かう。軽装の人や観光客も多い。
山頂で神主さんにお祓いをしてもらい、無事の登山と帰宅を祈る。
ゆっくりしたいところだが、次の参拝者が来るので写真を撮ったらすぐに下りないといけない。
ほんの一口のお神酒だったが、ほわっとした気分になったのは少なすぎたせいかしら?

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大汝山、別山と歩くにつれて景色が変わっていく。
初めは見えていた黒部五郎岳、薬師岳、槍ヶ岳に代わって後立山がずらっと見えてくる。
黒部湖が真下に見える。対峙しているのは、針ノ木岳蓮華岳だ。

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途中で会った女の子は飛騨に住んでいるそうだ。小さなザックからシュラフがはみ出している。
今日は立山に登ってから雷鳥沢でテント泊して、翌日に大日三山を登るそうだ。荷物は10キロくらいだと言った。
この前の私の笠ヶ岳の時よりも軽い。

別山から剱沢小屋に下っていく。
剱岳がどんどん大きくなっていく。

3時過ぎに剱沢小屋に着く。
2階の4人用の部分に女性3人になった。
Mちゃん、Iちゃんだ。
二人とも翌日は裏剱に行く。Mちゃんは私と同じコースで、仙人池ヒュッテ、阿曽原温泉小屋に泊まると言う。Iちゃんは、池の平小屋に泊まって、翌日は黒部湖のほうに下るが、どのコースにするか迷っていた。
どちらにしても、3人とも明日は裏剱に行く。
心強くなった。

剱沢小屋の夕食は揚げたてのトンカツだ。揚げたてを出すために16人ずつ呼ばれる。
早めに着いた私は一番の5時からの夕食になった。

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皆が食べ終わると、食堂は談話室になる。
私は明日剱岳に登ると言う男性と、そのガイドの人と話をした。見覚えがあるガイドだと思ったら、NHKの日本百名山で剱岳をガイドしていたTさんだった。
そして、ガイドしてもらって剱岳に登ると言う男性は、ほとんど初心者だった。まだ、2回くらいしか山に登ったことはないが、剱岳に登りたいと思ってガイドを雇ったという。
全くの初心者でもガイド付きならば剱岳に登れるということに驚いた。

小屋は9時に消灯だ。テントなら7時にはシュラフに入っているな。

9月27日

剱沢小屋の前から朝焼けの剣岳を見て、6時に出発する。

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今日はこの小屋から10人以上が裏剱に向かった。
昨日小屋に着いたときに小屋のご主人が剱沢雪渓を下る人一人一人に地図を書いてコースを説明してくれた。
はっきりしたトレースも印もないと聞いたときはちょっと不安になったが、多くの人が下るので安心した。
特に71歳のKさんは、若いころからも含めると、剱沢を10回以上歩いているというベテランだ。若いころはロッククライミングで剱岳を何度も登攀したそうだ。
また、ガイドといっしょの4人組も同じコースだ。これらの人に挟まれれば問題ないだろう。

雪渓に着いてアイゼンを装着する。秋にアイゼンを付けるなんて初めてだ。
雪渓は凍って固かったが、アイゼンの刃がよくきいて歩きやすかった。
しばらく下ると、左に平蔵谷が現れる。
その先には長次郎谷がある。あの「剱岳点の記」のコースだ。

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雪渓が終わって夏道に出る。
その後小さな雪渓をアイゼンなしで歩くと真砂沢ロッジに着く。ここで一服する。

川沿いの道、石だらけの河原は歩きにくかった。
雪渓では人の姿がわかりやすかったが、ここまで来ると前にも後ろにも人の姿は見えなかった。

やがて二股に出ると、ベテランのKさんと小屋で同室だったIちゃんがいた。
そこからは急登だ。
少し登ると三ノ窓雪渓が間近に見えた。氷河に認定された雪渓だ。

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11時20分に仙人峠に着く。ここから仙人池ヒュッテまでは10分くらいだ。反対の池の平までは30分くらいだ。
予定では池の平に寄ってから仙人池ヒュッテに行こうと思っていた。
だが、ガスがかかってきて剱岳は見えなくなっていた。せっかくなら剱岳が見えるときに行きたい。まずは仙人池ヒュッテに行こう。
紅葉の中に仙人池ヒュッテが見えた。

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11時半に仙人池ヒュッテに着く。すると、スタッフの人が「お風呂が沸いているから入ってください」
と言う。こんなに早い時間から?と思ったが、けっこう汗をかいている。それでお風呂に入ることにした。 一番風呂だ。

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ここのお風呂は檜風呂だ。
ゆっくりと足を伸ばせる。なんて気持ちがいいんだろう。
昔テレビでこの仙人池ヒュッテのことを見たことがあった。その頃は名物おばあちゃんがいた。お風呂も紹介されていた。
「ここに来る登山者はみんな険しい道から来るので、お風呂で休んでもらいたいんですよ」というようなことをそのおばあちゃんが言っていたのが印象的だった。
今もそのお風呂があるのだ。

登山客の一人が若いご主人に「あなたがこの小屋の主人のお孫さんですか?」と聞いた。
すると「僕が主人です。」と彼は言った。
名物おばあちゃんの印象が強すぎるのだろうが、若いご主人もスタッフたちも頑張っていた。

風呂から上がっても天気はよくならない。明日のお天気に期待して仙人池ヒュッテでゆっくりすることにした。しばらくすると、剱沢小屋で同室だったMちゃんが来た。その日は彼女と二人の部屋になった。

夕食を食べに食堂に行くとBSのテレビが映っていた。そこで初めて御嶽山の噴火を知った。
皆テレビにくぎ付けになっていた。だがまだ詳しい状況はわからなかった。
夕食後もテレビを気にしながら、ほかの登山者と話した。室堂から1泊で来た人もいてびっくりした。

窓から星は見えなかった。明日は晴れるだろうか。


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