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2014年09月18日22:30

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誰が殺した? 日本国憲法!

誰が殺した? 日本国憲法!
http://mixi.jp/view_item.pl?reviewer_id=6581993&id=1532878


突然ですが、次に書かれてある文章のA国とB国とは、どこの国のことでしょうか?

1)
A国とB国は、両国共同して国家の防衛にあたる。そのため、A国の軍隊はB国内に留まる。
2)
B国は今後の国防及び治安維持をA国に委託する。そのための費用はすべてB国が負担する。



一見すると、A国はアメリカで、B国は日本かと思うのですが、実際はA国が大日本帝国、B国がかつての満洲国になります。


つまり、現在の日本は、かつての満洲と同じ立ち位置なのです。
自分で守るべき手段を持たず、安全保障のすべてを日本に任せていた満洲が、日本が去ったあとにどうなったかは歴史が示すとおりです。


とまあ、こんな感じで書かれてあるのですが、内容は、憲法のことだけではなく、文化、歴史、政治の話など盛りだくさんです。
私が特に面白いと思ったのは「憲政の常道」のくだりでした。これが実現すれば、かなり民意が国政に反映されるんじゃないかと思います。
問題は、今の自民党と渡り合える野党がいない、ということでしょうか……orz


本のタイトルは「誰が殺した?」となっていますが、読んでいくと、日本国憲法を殺したのは、産みの親のマッカーサーと育ての親?の宮沢俊義という東大教授だということが分かります。


そして、今の憲法では、そこそこの安全しか守ってもらえないということです。それは、外国の侵略だけではなく、災害が起こった時や、私たちが困窮した時も同様です。


以前、会社の同僚と冗談まじりに生活保護を受給できる方法を話していたのですが、確実に生活保護を受けれるのは、共産党員か暴力団員、学会員、もしくは医者の診断書があるか、母子家庭くらい……という話をしていました。
つまり、今の日本では、普通に働いているだけでは、何かの拍子に無職になっても、よほどのことがないかぎり国は助けてくれないということです。


政府なんて、どうせ絵空事を並べるだけじゃないかと思うところもあるのですが、憲法の混乱が周り回って国民の政治不信につながっているのではないのでしょうか? ちょうど、口だけで実行力の伴わない人間が嫌われるのと同じように。


結構分厚い本なのですが、今まで読んできた倉山さんの本の中で、一番面白いと思います。
文章も優しく、読みやすいです。
レビューは星が5個までだけど、10個くらいつけてもいいんじゃないかという気がします。
電車の中で読んでいたので、ちょっとボロボロになってしまったのですが、買い直して本棚に置いておきたいと思いました。
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