mixiユーザー(id:47122285)

2014年08月28日05:41

41 view

勤務中の喫煙

■「市職員がタバコ吸って懲戒」に喫煙者反発 「庁舎の全面禁煙は間違い」「納税行為は褒めてやれ」
(キャリコネ - 08月27日 18:00)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=210&from=diary&id=3027093


上の2冊の本を見てほしい。
右の本は、バブル時代の日本とドイツを比較した本だ。
日本は経済データ的には豊かだが、実質的にはぜんぜん豊かではないということを説いた本だ。
僕はこの本を読んで、絶望的な気分になったものだ。
左の本は、最近の日本とドイツを比較した本。日本は素晴らしいということを説いた本だ。
僕はこの本を読んで、日本も案外捨てたものではないと思ったものだ。

どちらが真の日本の姿か。僕はどちらも日本の姿を表していると思う。日本を違う切り口で見ただけだと思う。


日本とドイツの違いは、権利意識の高さが全然ちがうという点だ。
ドイツは権利意識が高い。他方日本は権利意識はドイツほど高くはない。
とすると、ドイツの方が、国民は成熟していると言えると思うだろう。
しかし、権利意識が高いということは、人権どうしの衝突場面が多いということだ。
人権どうしの衝突場面が多いということは、社会秩序維持のためのコストがかかるということだ。

左の本に書いてあるエピソード。ドイツの小学校では生徒に学校の掃除をさせない。学校は勉強をする場所であり、掃除をする場所ではない。だから生徒とその親は、学校の掃除を拒否する権利があるというわけだ。子供に学校の掃除をさせようものなら暴動が起きかねない。
日本だったら、生徒は普通に掃除をしているし、生徒に掃除をさせていることに対して文句を言う親はいない。学校の掃除は公共物を大切にしようという公共心を養うという意義を有しており、学校教育は社会教育の一端を担っているんだからいいんだという理屈だと思う。これに対して僕は全然異存はない。

こういう例を挙げるまでもなく、欧米では、個人対国家間、個人対個人間の衝突が日本よりはるかに多いから、それを調整して社会秩序を維持するコストは計り知れないものがある。

日本ならば、他人の利益、権利を慮って、相手に対して一定の譲歩をしたりする。衝突が少ないから、社会秩序の維持のコストもそんなにかからない。


どちらがいいかというと一概には言えないが、ドイツみたいな国だと、国民は権利の衝突に汲々としており、心休まることがないし、日本みたいな国だと、国や、大企業の言いなりになって泣き寝入りということが多いと思う。


日本の場合逆に言えば、弱いものに対しては強気に権利主張するということでもある。
タバコの場合でもそうなんだが、非喫煙者の方が圧倒的に多いから、喫煙者バッシングの声が喧しい。
SNSの世界でも記事の人叩きが激しい。

権力に立ち向かうということではなくて、叩きやすい人を叩いているだけだ。ドイツとは違う。
僕自身は非喫煙者だが、一定のルールを設けて、認めてあげてもいいと思う。
2 6

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する