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2014年08月21日10:39

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12モンキーズ

鑑賞のいきさつ

私「さいきんホームプロジェクター買って時々映画観てるんすよ」

先輩「おっ! おれ学生のころ4年間TSUTAYAでバイトしてて年間200本映画観てたからくわしいで! そのうち100本はAVな」

私「(これアカンやつや)お、おお、そしたら先輩のベストAVやなかった、ベスト映画は?」

先輩「そらおまえスターウォーズ・メンインブラック・12モンキーズに決まっとるやないか!」

私「(えらいことベタやなぁ。。)その中やったら12モンキーズだけ知りませんわ〜。今度借りてみます!」

先輩「水臭いがな! 貸すがな! なんぼでも貸すがなそれぐらい!」

私「うおおおお! 先輩まじ漢っす!」

鑑賞後

私「やっぱあのオッサンとは話合わんわ」


あらすじ

世紀末ウィルステロエンドを迎えた未来のフィラデルフィア地下に生きる記憶力のよい無期懲役のハゲ(ブルース・ウィリス)が過去にタイムスリップして世紀末エンドを食い止めようとするけどやっぱりハゲのままのお話。


Wikipediaであらすじちょこっと見た時には「SF」「世界中に殺人ウィルスをばら撒かれた過去を改変するためにダイ・ハードがタイムスリップ」「ブラピがキチガイ役を熱演」とわたしの胸をときめかせる文字がバンバン踊っていたので、こんな超私好みの映画、なんで今まで観ていなかったの?!とわくわくしながら鑑賞したわけですよ。
そのわくわくが尻すぼみに消えてゆき、やがて鑑賞が90分を越える頃には「これいつ終わるんや。尺なんぼや。130分。あと40分もあんのか。マジか」とイライラが絶え間なくなり、ラスト30分になって「あ、、これ観た事あったわ」と気づいたわけですけども。
ようするにその程度の映画だったんですけど。

そこで今回は肩透かしにもほどがあった「12モンキーズ」の【ここがアカンで! 12モンキーズ】を紹介したいとおもいます。


【その1】
ブルース・ウィリスことコールがぜんぜんダイ・ハードじゃない!

ブルース・ウィリスと言えばあのブルース・ウィリスですよ。
ジョン・いぴかいえー・マクレーン刑事ですよ。
殺しても死なない不死身の無敵ハゲですよ。
というのにこの映画でのブルース・ウィリスときたら、どんくさいわ弱いわへたれだわええとこないわと、ブルース・ウィリスの無駄遣い!
銃とタフネスの無いハゲなんて、それただのハゲやんけ!

そんなハゲのていたらくはこちら。

・高い知能を持つが凶暴で反社会的ゆえに刑務所に服役中という設定なのにあらゆるところでどんくさいハゲ。
はずかしいスーツを着せられ地上でもたくさ、タイムスリップした30余年前のフィラデルフィアでも輪にかけてもたもたしたあげく現地の警官に暴行を加え自分もボコボコにされ精神病院に強制入院。

・ちなみにハゲの使命とは「1996年に世界中に殺人ウィルスをばら撒いた謎のテロ組織『12モンキーズ』に接触し散布前のウィルスの素を手に入れ、人類を救済する」というこれ以上になく重大なもの。
しかし強制入院させられた病院でつよい薬をぶちこまれラリラリのハゲ、12モンキーズを探るどころか情報収集ひとつ出来ないありさま。
病院でキッチーなイケメン青年ブラピと知り合い、ブラピの仏心による手引きでなんとか脱獄するもあと一歩とかそういうこともなくあっさり捕まる。
拘束衣を着せられ独房に放りこまれたところで強制バックトゥザフューチャー。
科学者たちに詰め寄られて成果のほどを詰問され、

「タイムマシンがおかしかったんだもん。
1996年に向かったはずが1990年に着いたんだもん。手ぶらで帰ってきたし12モンキーズのなんの手がかりもないけどぼく悪くないもん」

と開き直り。これには科学者たちも激おこ…かと思えば「1990年だと…?!」と驚愕の嵐。

いや、、、あのさぁ。。。
6年とか誤差の範囲内じゃないんですかねぇ。。。
別にタイムマシン使うのこれが初めてじゃないんだよね、、?
前にもこういうことあったんじゃねえのってかそれくらい想定しとけよっていうか、コール(ハゲ)の1990年社会でのめくらめっぽうなふるまいといい、事前に教育とか段取りとか打ち合わせとか、そういうの明らかに足りてなかったんじゃないんですかね。。。
これで人類を救うとか、お前らもっと本気でやろうよ!


【その2】
参謀、バックアップスタッフ、首脳陣がとにかく無能すぎる

「1996年に世界中に殺人ウィルスをばら撒いた謎のテロ組織『12モンキーズ』に接触し散布前のウィルスの元株を手に入れ、人類を救済する」というこれは、どう考えても人類の命運を左右する一大プロジェクトだとおもうんですよ。
なのにそんな重要プロジェクトの主要メンバーたる現場スタッフのコールに対するバックアップのなさがひどい!
おばちゃんさっきは厳しく言ったけど、何の事前準備も無くいきなり1996年(かとおもいきや90年)に全裸で飛ばされて「あとよろ」って言われたって、そりゃなんの成果も挙げられなくて当然だよ?!と。
いくら服役中の受刑者ったって、自分たちで選抜して大事な仕事を一緒にやり遂げようって仲間なんだから、もっとこう計画とか情報の共有とかホウレンソウとか、そういうこときちんとやったんかね、と。

お前らプロフェッショナルの意識ゼロ!ばーかばーか!


【その3】
タイムマシンをつくれるほどの技術・加学力を何故1996年につくられたウィルスのワクチン製作にそそがない?

途中からここが気になってしかたなかった!
タイムマシンやで?
時間遡行だけやないで?
往復できんねんで?

ワクチンくらいその気になりゃぁつくれるんとちゃうんかい!
ちゃっとやったらピャーっと出来るやろそれくらい!
絶対そのほうが早いやろがい!

ほんまもう、やっとられんわ!


と、脚本だけ取り上げてつっついてみればなっとくいかない本作ですが、映画を脚本だけで判断するなら映画見んじゃねえよミステリ小説でも読んでろって話ですので、これ以上は無粋ってもんです。
作品のイントロダクションで流れるこのうえなく強烈でエキセントリックでいてどこか不気味なタンゴは問答無用で超かっこいいし、なんとも言えない妖しさとまがまがしさをたたえた『12モンキーズ』のロゴのかっこよさなど、脚本はともかく尖った「カッコよさ」にあふれた作品で典型的な”オトコのヒト”である先輩にはそのへんがたまらんのだろうなぁとなっとく。

あとブラピの演技がすばらしかったですね!
個人的に俳優の演技の判断基準に「キチガイがうまい役者はいい役者」というのがあって、やっぱりブラピはあのすばらしい甘いマスクにまず目がいきますが、それ以前にやっぱりいい役者なんだなぁと再確認。

ヤンキーによる男臭ーいSF映画でした。



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コメント

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