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2014年08月17日06:13

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2014年夏休み列車旅01

☆ 助走(2014年08月16日(土))

05時10分。
雨戸を閉めて,屋外にあるプロパンガスの元栓を閉めて。
荷物を担いで,さて,出発。
このあたりの工程は,毎度々々ほとんど同じ。

最寄り駅まで歩いて出て,オンラインで予約していた切符を地元のJR駅で発券して。
そして,武蔵野線〜京葉線でぐるっと回って東京駅へ。
運良く座ることが出来たので,電子読書端末を取り出して読書にふける。
読み始めたのは,ジョージ・オーウェル著「1984年」。
昨日まで読んでいたfinalvent著「考える生き方」にこの小説の題名が出てきたので,以前から読んでみようかと思っていたこともあって,ついに取りかかってしまった。
もっとも,今朝の早起きの影響もあって,しばらくするとうつらうつらと居眠りの世界へ。
こういうときに,乗り換えなしの一本で東京駅まで行けるのは,ありがたい。


☆ こだま635号(08月16日(土))
 東京0726−0811熱海

東京駅の京葉線ホームから新幹線ホームまで,結構な距離をえっちらおっちらと移動する。
まあ,その程度の時間の余裕は見てあったので,問題はない。
新幹線乗換口にて,先ほど発券した特急券を自動改札に突っ込んで,東海道山陽新幹線乗り場へ。

昨晩,念のためと思ってJR東日本の「駅ねっと」から指定席特急券を予約した。窓側の座席を指定しようと思ったのだけれど,昨晩の時点で窓側に空きはなし。仕方がないので,通路側という限定で座席指定を受けた。

発車時刻の10分ほど前にホームに上がってみると,列車は既に乗り込むことが出来る状態だった。
早速,指定された座席に陣取る。
私の席は12号車4番D席,2列席の通路側。
発車前の案内放送によると,この列車では車内販売はない,とのこと。
ワゴン販売が回ってきたらサンドイッチとホットコーヒーをもらおうと思っていたので,ちょっと残念。

品川から乗車してきた隣席のご婦人に配慮して,ここではPCのふたを開けるのはやめておく。
熱海までの道行きを,電子読書端末を眺めたり居眠りしたりして過ごした。


☆ JR伊東線&伊豆急行線(08月16日(土))
 熱海0825−0953伊豆急下田

東京から伊豆半島に鉄道で出かけるなら,東京駅から特急踊り子号に乗るのが定番のような気がする。
にもかかわらず今回,わざわざ新幹線と在来線の乗り継ぎという方法を選択したのは,伊豆急行のリゾート21型電車に乗りたかったから。

しかし,ああ,なんということか。
熱海駅のホームで私を待っていたのは,かの東急8000系電車。
東急東横線のかつての主力車両。
おい,リゾート21はどこへ行った。

あとで伊豆急行のウェブページを見てみたら,リゾート21は8月16日だけは運休となっていた。
チクショー,もっと注意深く,ウェブページの情報をチェックしておくべきだった(T_T)。

伊豆急行の車両は,東急8000系のOBとはいっても車内は観光列車らしい改造がなされている。
東急で活躍していた頃はオールロングシートだったのが,伊豆急では,山側はロングシートだけれどもう海側はクロスシートになっているのだ。
そのクロスシートは回転機構やリクライニング機構が撤去されてボックス状に配置されているのだけど,普通の在来線列車のボックスシートよりも座席幅が広くて座り心地が良さそう。
もっとも,どのボックスにも先客がいたので,私が座ったのはロングシートのほうだった。
窓の上,通常であれば車内広告が掲載されているスペースには,地元の小学生が書いたものと思われる,海で遊ぶ子どもの絵が掲示されている。

車内は,それなりに混雑している。
座席は9割以上が埋まっている感じ。
そして,ほとんどの乗客がわりと大きな荷物を持っている。
みんな,観光客というわけだ。

列車は定刻に熱海駅を出発。
伊東線はわりとトンネルが多くて,海の眺めが良いという感じはそれほどしない。

伊東駅で4分間停車した後,そこから先は伊豆急行線になる。
伊豆急行の線路に入ってしばらくすると,やはりここは観光路線,海岸線の眺めが格段に良くなる。
やっぱり,リゾート21の車両から見たかったなぁ。

10時少し前,ほぼ定刻通りに列車は終点・伊豆急下田駅に到着した。


☆ 下田ロープウェイ・寝姿山山頂(08月16日(土))

伊豆急下田駅の出口専用改札をくぐると,すぐ右手にコインロッカーが設置されている。
ただ,これが百円玉専用で500円かかるというのだけれど(高い!),私の小銭入れの中には百円玉が一枚もない。
そこで,何か買い物でもしようかと思って駅の売店のほうに行ってみたら,
「とろ金目の塩焼弁当 1030円」
というのを発見した。
ちょうど,朝ご飯を食べていないことだし,ちょっと美味しそうだし。
ということで,お弁当を買ってしまった(^^;。
で,千円札を2枚出したのだけど,うっかりして,五百円玉1枚・百円玉4枚・五十円玉1枚・十円玉2枚という組み合わせのお釣りを受け取ってしまった。
百円玉が,あと1枚足りない。
結局,自動販売機でペットボトルのお茶を購入した。
初めから,こっちを買っておけば良かった。

下田駅の待合室で,「とろ金目の塩焼弁当」の包みを開いた。
金目鯛の切り身が,かなり分厚い。
ご飯にまぶされているのは,これはあおさ海苔だろうか。
なかなかに美味しいお弁当でした。

百円玉を5枚確保できたので,コインロッカーに荷物を放り込む。
下田駅の観光案内カウンターで,寝姿山ロープウェーの切符を購入。
そして,下田駅のほぼ真向かいにあるロープウェー乗り場に向かうと,こちらにはなんと,料金100円のコインロッカーがある。
やれやれ,またも失敗しちゃったなぁ。

ロープウェーで寝姿山に上る。
ちなみに「寝姿山」というのは,下田駅付近からこの山を見るとご婦人が仰向けに寝転がっているように見えることからついた名前なのだそうな。

ロープウェーの乗客は,家族連れか,女性だけのグループか,男女カップルか,そのいずれか。
私のような中年男1人だけというのは,他にはいない。
まあ,そりゃそうだろう。

ロープウェーを降りた先は,いくつかの展望台や施設を回る遊歩道が設定されている。
その順路を,のんびりと回ってみることにしよう。

「寝姿山山頂駅・下田富士展望台」
無料で写真を撮ってカードにしてくれるサービス,とかがあったけれど,私には無縁のものだ。

「寝姿展望台」
寝姿山の海側の展望台は,どこも,下田港を一望できる。
ペリーの黒船を模したと思われる遊覧船が出航するのが見える。
湾内の離れ小島に,赤い鳥居が立っているのが見える。

「ヒレ長錦鯉」
以前の埼玉県知事,土屋義彦氏による説明板が立っている。
埼玉県の水産試験場で,インドネシアのヒレナガコイと埼玉のニシキゴイとの交配に成功して産まれたのが,このヒレナガニシキゴイ。
「彩の国のニシキゴイ」だそうな。

「カブトムシ小屋」
金網で出来た小屋の中にカブトムシがたくさんいるらしいのだけれど,判別できたのは1匹だけ。
小さな角のカブトムシが1匹,金網にひっついているのを,どこかの男の子が外側からしきりに指で押していた。

「黒船展望台」
ここには「地球が丸く見えませんか?」という看板が出ていた。
でも,今日は曇り空で,水平線がかすんでしまっている。
そのため,そもそも水平線が丸く見えるかどうかも分からない。

「土屋義彦環境庁長官記念植樹」
土屋さん,埼玉の知事をやる前は参議院議長だったはずだけど,その前には環境庁の長官をやっていたこともあったのね。
それだけ何回も,この寝姿山に来ているというわけだ。

「明徳院愛染明王堂」
この愛染明王は,もともとは鎌倉の鶴岡八幡宮にあった愛染堂のご本尊だったのが,明治期の神仏分離の影響でいろいろなところに回されたあげく,結局この寝姿山に落ち着いたのだそうな。
女性に善き愛を与えて良縁を結び,出産の苦しみを和らげ,善き子どもを授けるという功徳がある仏様。
周辺にはハート型の絵馬が飾られていた。

「五島記念碑」
海側とは反対側の展望台からは,下田市街が一望できる。
ちょっと風が強くなってきたような気がするけれど,それが気持ち良い。

「下岡蓮杖写真記念館」
下岡蓮杖という人は,上野彦馬とともに、我が国の西洋写真の開祖,職業写真家の草分けと言われているのだそうな。
上野彦馬は人物写真を得意とし,下岡蓮杖は風景・風俗写真を得意とした。
(ちなみに,坂本龍馬の懐手をしたあの有名な写真は,上野彦馬撮影による)
また,下岡蓮杖に関する話題とは別に,写真撮影機の起源からセルロイドフィルムロールの銀塩写真にいたるまでの,写真機の移り変わりが分かるように展示されている。
写真というものに全く興味のない私にも,一眼レフカメラが今のような形になるまでどんなふうに変化してきたのかが分かって,結構面白かった。

「黒船見張所」
あたりを,大きな黒い蝶が飛び回っていた。
黒船ならぬ黒蝶か(^^;。

小径で,小さなトカゲを見つけた。
本体は茶色と黒のストライプなのだけれど,しっぽの部分が緑〜青で銀色に輝いていて美しい。

寝姿山には,他にも「恋人の丘」「迷路」があったけれど,「恋人の丘」は私には関係ないし,「迷路」にはあまり興味をそそられなかったので,どちらもパスした。

ロープウェー駅に戻ってきたら
「西伊豆郷土料理・塩かつおによる,塩かつおうどん」
「(静岡でしか飲めない)静岡麦酒」
という表示が目についた。
ちょうど,時刻も正午を回ったところだし,さっきの金目鯛弁当は朝ご飯,ここでいただくのは昼ご飯ということにして,その「塩かつおうどん」と「静岡麦酒」を食してみた。
「塩かつお」というのは,かつおの塩漬けを干したもの,ということらしい。
「静岡麦酒」のほうは,わりとオーソドックスなピルスナービール。
どちらも美味しくいただいた。

ロープウェーの売店に,一昨年放映されたアニメ「夏色キセキ」のポスターが貼ってあった。
そういえば,あの作品,下田が舞台だったような気がする。
中学2年生の女の子仲良し4人組の,夏休みの不思議な体験と成長を描いた,それなりの佳作だった。

さて,そろそろ下りのロープウェーで,下田駅に戻ろうか。


☆ 伊豆急行・伊豆急行線(08月16日(土))
 伊豆急下田1316−1335河津

鉄道趣味派としては,ここまで乗ってきた線路をそのまままっすぐ戻るというのは,出来れば避けたいところ。
(ただ,実際にはそのまま戻らざるを得ないことのほうが多い(^^ゞ)
それで今回は,途中までは伊豆急をそのまま戻るものの,河津から別のルートを取ってみることにした。

伊豆急行はSuicaの利用が可能,よって当然のことながらPASMOも利用できる。
改札口のICカード簡易読み取り機にタッチして,ホームへと向かった。

☆ 東海バス(08月16日(土))
 河津駅前1410−1540修善寺駅前

河津からの別のルートというのは,すなわち,路線バスで伊豆半島を横断して西側に出てしまおう,というもの。
天城越え,だったりする。

しばらくは河津駅構内のベンチでPCのキーボードを打っていて,定刻10分前頃にバス停に行ってみたら,既に数人の列が出来ていた。
これは左列最前部の前面展望座席には座れないかな,と思ったところ,案の定,その特等展望席はどこぞの小父さんに占拠されてしまった。
仕方がないから,私は運転手さんの真後ろの席をゲット。
まあいいや,あの小父さんがどこかで降りたら,すかさずあの席を私がもらうことにしよう。

バスはほぼ定刻に出発して,順調に国道414号線をたどっていく。
筏場バス停を過ぎてしばらくいったところで,乗用車同士が接触事故を起こしたらしい現場を通り過ぎた。
グレーのセダンは前面のバンパーが取れかけていて,真っ黄色の乗用車がその近くに停まっている。
その,黄色い乗用車の運転手と思われる人が,携帯電話でどこかに電話している。
見たところ,怪我人はいないようだ。
その脇を,私たちの乗ったバスは通り抜けていった。

先ほどの,左最前列特等前面展望席に座っていた小父さんは,西湯ヶ野バス停で降りていった。
早速,小父さんのいなくなった特等前面展望席に移った。
やっぱり,こちらは見晴らしが良い(^^)。

「河津七滝」と書いて,「かわづななだる」と読むらしい。
その滝に向けて,バスは曲がりくねった坂を上っていく。
そのうち,「河津七滝ループ橋」という巨大な構造物にさしかかる。
空中に張り出した巨大な高架道路が,くるくるくるっと3回ほど回りながら崖の上と下とを結んでいる。

修善寺の町中に入ってくると,少しだけ,車の列ができはじめる。
渋滞と言うほどではないけれど,山の中を快調に走行していたときに比べると,引っかかって停止を余儀なくされることが多くなる。
その影響というわけでもないのだろうが,定刻に6分ほど遅れた15時46分頃,バスは終点修善寺駅前に到着した。


☆ 伊豆箱根鉄道・駿豆線(08月16日(土))
 修善寺1550−1624三島

伊豆半島にきて,伊豆急行を全線制覇したのだから,同じ伊豆観光の雄たる伊豆箱根鉄道の駿豆線にもご挨拶しておきたい。
そのために,わざわざ伊豆半島の西側にでてきたのだ。
河津から路線バスに乗ったのは,別に,天城越えをしたかったからではない(^^ゞ。

駿豆線は,伊豆急行とは違ってICカードが使えない。
駅の自販機で三島までの切符を買って,改札をくぐって,目の前にいる電車に乗り込んだらすぐに発車。
車内で座り込んだら早速に居眠りをしてしまって,気がついたときにはもう,終点・三島駅の近く,というていたらくだった(^^;。
なんのために,わざわざ路線バスに乗って,伊豆半島のこっち側にまで出てきたんだろ(^^ゞ。


☆ こだま669号,のぞみ53号(08月16日(土))
 三島1658−1847名古屋1852−1927京都

三島駅の指定席券販売機で,京都までの新幹線の指定席券を購入。
自販機が提案してきた列車をそのままに,名古屋までこだま号・名古屋からのぞみ号という乗り換えを選択した。

こだま号に車内販売がないことは今朝,学習したので,三島駅の売店で食事を仕入れておくことにする。
「港あじ寿司」
鰺の寿司による駅弁といえば,大船の「鯵の押し寿し」が有名だけど,こちらはどうだろう。
そんなことを考えながら,定刻の10分ほど前にホームに上がってみると,なんと,こだま669号は熱海駅を7分遅れで出発しているという放送が入った。
これは,列車が到着するまでもうしばらくかかりそうだ。
それで,駅のホームでお弁当の包みを開いてしまった。

小さな生わさびの塊と,醤油皿にもなるプラスチック製のおろし器が入っている。
自分でわさびをすり下ろして使え,ということのようだ。
なかなかに,洒落ている(^^)。
鯵のにぎりが3つ,鯵のわさび葉巻が3つ,鯵の太巻が2つ。
美味しくいただきました。

17時01分に三島駅に入ってきたこだま669号は,後続列車の通過待ちをしたあと,6分遅れの17時04分頃に発車。
私の席は12号車13番D席。
朝のこだま号と同様,窓側の座席を確保できなかったのだ。
早速,PCのふたを開けてキーボードを打ちながら,名古屋までの時間を過ごした。

三島を出る時点で6分遅れだった列車は,その後順調に遅れを回復。
名古屋到着はほぼ定時だった。
さすがは,運行の正確性を世界に誇る,新幹線(^^)。

名古屋で乗り換えたのぞみ号では,私の座席は7号車3番E席。
今度は窓側の座席を確保できた。
もっとも,名古屋−京都間は30分程度でしかない。
あまりまとまった時間もとれないので,ここではPCのふたを開くことはせず,もっぱら「1984年」の「附録 ニュースピークの諸原理」を読んで過ごした。

列車は定刻に京都駅到着。
今宵は,四条烏丸のホテルを確保してある。

地下鉄烏丸線で,四条に向かう。
関西圏でもPASMOが使えるので,いちいち切符を買う面倒が省けるのはありがたい。

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