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2014年07月27日16:02

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南アルプス南部縦走−1 聖岳

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7月22日

畑薙第一ダムの駐車場から出るバスは予定よりも44分早く7時16分に臨時便が出た。ありがたい。少しでも早く歩き出したい。聖沢で降りる。
憧れの聖岳に向かって、8時10分に歩き出す。

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南アルプスの山々、その南部の山々は昔からの憧れだった。2年前に赤石岳から荒川三山へと縦走した。
その奥の聖岳、3000m以上の山としては日本南限の山だ。名前からして神々しい山だ。
その頂から見える景色はどんなだろう。

登山道は急斜面にジグザグにつけられていて歩きやすかった。時々沢の水場もある。
テント泊の荷物は15kgを超えているが、快調に歩いて行く。30分以上前に出た井川観光のバスで出発した人を5人ほど追い越した。
持ってきたトマトが瑞々しくて美味しい。

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滝が見える岩頭がある。聖岳から落ちてくる滝だ。

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午後2時20分に聖平に着く。今日はここでテント泊だ。小屋の前のテント場はトイレも近くて快適だった。

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7月23日

まだ薄暗い4時前にキャンプ場を出発する。
今日は、700m近い登りだ。
しばらく行くと、富士山が見えた。やはりうれしい。
上河内岳は大きな山容の堂々とした山だ。ここも登りたい。

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小聖岳の登りはまだたいしたことなかった。一呼吸入れて登りだす。
昨日食料が減ったが、水場がない今日は水を2リットル持った。
ザックが背中にずっしりと感じられる。

もうすぐ山頂か、もうすぐ山頂かと思いながら歩くと1時間以上たっていた。一休みしようと思ったが、あと一息なら一気に登ったほうが感動が大きいだろう。
一歩一歩登っていく。
きつい。
でも、一歩足を出せば、一歩進むのだ。

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棒のようなものが見えた。
さらに一歩登ると、山名版が見えた。
頂上だ!!!

山頂からは赤石岳が大きく間近に見える。感動して思わず涙がこぼれた。
聖平から3時間かかった。小聖岳からは休憩なしで1時間17分で登った。
きつかった。

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山頂からはこれから歩く稜線が見える。
聖岳の先には兔岳、中盛丸山、大沢岳と続いている。赤石岳はその先だ。
アップダウンの多い道のりだ。

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振り返れば、上河内岳から茶臼岳、光岳へ続く稜線が見える。なだらかな稜線だ。いつか歩きたいと思う。

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しばらく休んでから奥聖岳に行く。
聖岳の山頂は台地状になっていて、その先が奥聖岳になっていた。
荷物を置いて歩く。なんて楽なんだろう。

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途中の雪渓には雷鳥の親子がいた。
子供は雪の上をついばんでいる。何かあるのだろうか。

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ゆっくりと休んでから下る。
ところがこの下りが歩きにくい。がれた道を慎重に下る。
1時間の下りだったが、疲れた。
下ったと思ったらすぐに兔岳の登りだ。

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そして、下ったら中盛丸山の登りだ。
小さなアップダウンだが、疲れた体にはきつい。

中盛丸山を下ると、大沢岳と百間洞山の家の分岐だ。
大沢岳を越えて百間洞山の家に行くこともできるが、大沢岳をピストンしてから百間洞山の家に行くほうが楽で、多くの人はその道を通ると相方に聞いていた。
もうザックを背負って大沢岳を登る元気はなかった。
大沢岳をパスしてもいいと思ったが、これも相方からは登る価値がある山だと言われていた。

登り始めてすぐに足元にクロユリが咲いていた。今回初めて見た。
うん、確かに登る価値はあったな。

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山頂からの眺めはいい。
今日はもう下るだけだ。
分岐に戻ってザックを背負って百間洞山の家へのトラバース道を行く。
緩やかな道だったが、疲れた足にはそれすらしんどかった。

3時過ぎに百間洞山の家に着いた。11時間行動だった。
小屋で受け付けをする。
明日はどこまでですか?と聞かれて答えると「えっ!?」と驚かれた。

テント場は小屋から少し離れている。水場もトイレも小屋のそばだ。
テントを張ってからまた水を汲みに来ようかとも思ったが、面倒くさいので、水を汲み、ビールを買ってサブザックに入れる。
テント場まで最後の登りだ。

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テントの前からは聖岳が良く見えた。
今日はあの山の向こうから来たのだ。
本当にきつかった。今までのどの山行よりもきつい一日のように感じた。
こんな大きな山、アラカンのおばさんが大きなザックを背負って超える山ではない。
もしまた登ることがあったら、軽い荷物でないと無理だ。
でも、でも・・・今日は・・・・・・

「頑張ったね!!」
頑張ったよ!!!乾杯!!!」

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