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2014年07月20日07:31

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11/9 マルカート@香聡庵

今住む街にTriniteや札幌カンテレクラブの皆さんがいらしてくださってから1週間、今度は初めて訪れる香聡庵で約3年ぶりに観るマルカートソロライブでした。

(2013年)9月の吉良さん林太郎さん菅野さんの時に訪れたのやで、既にみかさんからフライヤーをいただいた記憶があります。ナカムラちゃんさんらによる1枚1枚大変な手数がかけられた味わい深い版画でした。

S氏とはその時も一緒でしたし、同じ頃にフライヤーを入手したのだったと思います。早くから車を出して一緒に行ってくれる意向を示してくれ、香聡庵に行くには交通手段が課題と思っていた私には非常に助かりました。

マルカートソロでのライブは本州方面へのツアーでは珍しくないのですが、北海道では2010年秋に札幌のくうと小樽のぐるぐるで催されて以来のこととなります。
しばらく店舗はお休みしライブも途絶えていた香聡庵の再始動の場を、これまた久々のマルカートソロが飾ることになったのでした。

ライブの少し前から、香聡庵の再始動に当たってマルカートソロのライブを開くことについての思い入れ豊かな文章をみかさんがブログ「花より通信」に何回かに分けてお書きになっていたので、私もいくつかコメントを書かせていただいたのでした。

北海道や東京で今親しんでいる方々をよく知るに至ったのは2005年秋のことで、前回の道南勤務の最後の年でした。もし、その次の勤務地が札幌に戻れるようなことだったら、香聡庵に足を運ぶことだってあったかもしれないと思うのです。

実際には思いがけず東京での3年を挟むことになり、その間に今につながる得難い出会いがいくつもあったのは確かですけれども、一方では、その間の北海道での、例えば、アミカでのHard To Find20周年ですとか、あらさんとユキさんのふたり会などは、少しの差で私には手の届かないものとなりました。

今回の香聡庵行きには、それを取り返すような感覚もどこかにあったかもしれません。
香聡庵の再始動とマルカートのソロはいずれも待ち望んでいたお客が多かったのでしょう、事前に満席の報がありましたが、早くからS氏と2名分を予約扱いにしてくださっていて助かりました。

7月の特急北斗の出火事故後、すぐに同型車両の運休は始まっていましたが、11月からは更に減速減便によるダイヤ変更があり、この時が減速減便開始後初の札幌行きでした。
不便に感じたものでしたが、この後3月のダイヤ変更では始発が朝6時台となるなど、道南の住民には更に試練が続くのでした。

札幌に到着後はS車にて香聡庵に向かいました。もともとS氏には運転時には多弁になる傾向がありますが、この時は中心部の渋滞で遅刻しそうになったからか、周囲の運転者らに対する不平を車中で連発するなどしていたのが思い出されます。

ゆとりを持って到着したかったところですが、そんなわけで開場時刻を少し過ぎてたどり着いた香聡庵では、駐車スペースにも既にかなりの台数の車がありましたし、場内の席もかなり埋まっていて、我々はまだ空いていた入口すぐの席に着席しました。

受付がエミさんで、我々二人の姿に、はい、訊かなくてもわかります〜などとすぐ通してくれたのですが、ライブ中にユキさんからエミさんの御紹介があった際だったかに驚いたことには、S氏は受付がエミさんだったことにも気づいていなかったというのです。後になってから、運転中の態度といい心がささくれ立っていたのかなあと述懐していました。

多少前後しますが、まず入場するなりやはり入口近くに着席していた某M西さんに、(自分くらいだと思っていたのに?)道南から二人目!といった趣旨の素っ頓狂な大声を出され、後にS氏も場内のお客も何事かと思ったのではないかなどと言っていたように、少々恥ずかしかったことでした。

のやの川端夫妻、りびあんの田畑さん、長崎亜希子さん、さらふぁいちえさんなどなど、札幌でのこの界隈の役者がほとんどもれなく勢揃いする盛況ぶりでした。カンテレの森川さんには1週間前に函館で御挨拶したばかりでしたので、お声かけしてみようかと思ったのですが、覚えてはおられなかったようです。

厨房ではみかさんが、後に知ったところでは愛夢さんという方と、お二人でお忙しく立ち働いておられました。
寒い日だったのでホットコーヒーを頼むお客が多かったのだと思います。私もだったのですが、少し遅れて来たため、どれくらいの客が待っているかわからず、コーヒーが出るたびいちいち反応してしまい、催促したようで申し訳なかったことでした。

いよいよユキさんが登場されてのライブの方は、冒頭がマルカートのアルバムに入っている「いつもあなたとふたり」ではなかったかと思います。いきなりラテンのフレーバー。

2009年に久々に札幌に住むようになってから親しんできたユキさんの姿は、その殆どがロケット姉妹の妹としてのものでした。でも、この曲をはじめ、続く曲の数々を聴いていると、姉妹の片割れが単独で演奏しているというだけでなく、その味わいは二分の一になることなく、ある時はロケット姉妹以上となり、普段の妹の姿の背後にある引き出しの数々に改めて気付かされるのでした。

今回、「小さな約束」が最も心に響き、zabadakでいえばwonderful lifeにも通底する名曲と感じました。涙ぐむ女性客の姿もあったと思います。
現在は『マルカートの季節』に収録されているこの曲は、私がまだ東京在勤時のボブテイルでのシエスタとのジョイントでもセットリストにあり、3年前のくうでも披露されるなど、この時点ではまだレコーディングこそされていなかったものの、歴史ある名曲だったようです。

みかさんもくうの時のことを思い入れを込めてお書きになっていましたが、私は今回初めて曲とタイトルが一致したように思います。少なくともくうでも聴いたことは自信を持っては覚えていなかったのです。

先ほどの普段の妹の姿の背後にある引き出しの件といい、「小さな約束」の件といい、3年前の自分は、くうにこそ行ったものの、ソロの魅力や曲のメッセージを十分に受け取れていたのかと省みるにつけ、その間、いや、それ以前から、様々な方々に聴き手としての経験値を引き上げていただいていたのかもしれないことを感謝しなければならないだろうと思うのでした。

今回PAは吉田さんで、傍らには長山さんもいらっしゃいました(それなのにS氏がエミさんに気づかないとは。)。
吉田さんがSTUDIO RICEのブログにPAを意識させないのがPAの理想といった趣旨をお書きになっていたのを読んだことがあったのですが、この日の音響はそれを体現するような自然なものに感じられました。終演後にそれをお伝えすると、年代物だったのでしょうか、吉田さんはとある機材を指して、最初この子が不調でといったことをおっしゃっていたような記憶もあります。本番には影響しなかったようで何よりでした。

終演後はユキさんがいろいろな方々と話の花を咲かせておられましたし、打ち上げ的なものも行われるようでしたので、私も勢揃いしたゆかりの方々と交流したかったところですが、そういったことに執着のないS氏は早くに帰るとのことでした。香聡庵HPなどによると、帰りの時間帯は公共交通機関はなくなるようでしたので、S氏に車で少し待ってもらう程度にして私も引き上げました。

せっかくの訪札ですから、催しが少しでも多いと嬉しいところですが、S氏宅泊の後、翌11月10日(日)は、星さんと夢和さんとのギターのジョイントでジャック昼下がりライブがありました。終演後に急いで駅に向かえば21時前後に帰宅できるので、ジャックの昼下がりライブは条件がよいのです。

8月に道北から道南への途中、JRの不通で急遽札幌に1泊することとなったことがありましたが、星さんとはその晩の扇柳さんとのジョイント以来でした(その時ののやでのライブは星一徹というよりは各自ソロのジョイントという観が強かったのです。)。

その際、星さんは、アイリッシュのみならず、アメリカのルーツミュージック系統をはじめ、お好きな多様なジャンルの曲を聴かせてくださったのですが、ソロは久しぶりということでちょっと緊張などもあったのでしょうか、失礼かもしれませんが瑞々しい印象がありました。今回もその延長線上の瑞々しさを感じました(開演前に星さんがこの前のソロと同じ曲目が多い旨断ってくださったような記憶もあります。)。

対する夢和さんはかなり手慣れて堂に入った感じ。東京方面でのプロ活動の経験もおありとのことです。私は前年(2012年)7月、まだ札幌にいた時に、あらさんとJJFのなまらやにいく前に立ち寄ったジャック昼下がり以来でした。星さんも交えたやり取りの中で、その時の健さんとのジョイントライブに私がいたことを覚えておられたようなのに驚かされました。

減速減便により17時少し前の北斗を逃すと次は19時台の便となり到着は23時前後になってしまいます。それでジャック昼下がりの時は終演するとすぐに駅に急ぐことになります。この時もそうだったと思います。

車中ではマルカートブログにコメントを書かせていただいたりしながら過ごし、(その後篤い返答をいたきました。)。そして函館駅には20時半頃に到着したのでした。

さて、実は翌週も札幌に来ています。
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