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2014年06月21日17:37

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11/1 Trinite北海道ツアー初日

私は専らオオフジツボで接している壷井さんですが、KBB、Eraなど数々の素晴らしいユニットに関与され、プログレ界の貴公子などと賞賛されているともいいます。

そうしたユニットの一つであるTriniteが、前年(2012年)に出た初アルバム『prayer』の一応リリースツアーということになるのでしょうか、11月初めの連休に北海道ツアーとして函館、苫小牧、帯広、札幌にいらっしゃるということは、前月のオオフジツボ弾丸北海道ツアーの時には既に把握していたと思います。のやでは11月4日札幌会場となるくうでのライブのフライヤーも配布されていましたし、MCで壷井さんも翌月また札幌にいらっしゃる旨をおっしゃっていました。

北海道ツアーを追いかけて回るほどの筋金入りファンではなく、Triniteに関する知識も乏しいのですが、東京なり札幌なりに遠征することなく今住む街で壷井さんとお会いできるのですから、連休前夜11月1日(金)の函館だけでもぜひ行っておこうと思っていました。

早くから発表されていた会場は函館では老舗のジャズスポットらしいLeaf。リンク先のホームページをたどると2年ほど前に五稜郭地区である本町から函館駅にほど近い松風町に移転したようで、場所も実地に確認しておきました。

Leafは職場からもそんなに遠くありません。18時半開場、19時開演ということで、当日は若干残業をした後、例によって独り自転車で向かいました。
すると余裕を持って到着した筈がどうでしょう、何度も外から下見したLeafの店内は暗く、扉には施錠までされているではありませんか。少し早かったのかなと時間を置いて再び行ってみましたが、開場時刻を過ぎても変わりません。かなり焦りましたが、よく見ると小さな貼り紙がありました。ライブは近くのJi-noなるフリースペースで行われるようでした。

後に知ったところによると、Leafは広くないからか、大きなライブになるとJi-noを使うのが普通のようなのですが、その時は当日になって急遽変わったのかと思いました。フライヤーやウェブサイトなどもLeafで演奏するとしか思えない書きぶりで、後に壷井さんとお話したところでも、どうも当日到着されるまでは御出演の方々にも認識されていなかったのではないかと思われました。

大門グリーンベルトに面したビルの階段を登り、2階にあるJi-noを訪れたところ、開場時刻を少し過ぎてはいましたが、まだお客はそれほど来ておらず、正面前方の席に着くことができました。

壷井さん絡みの現場にはどこにでも現れる東京方面の女性客がこの日も和服で当然のようにしていらっしゃっており流石でした。2012年のオオフジツボ北海道ツアーの時には若干言葉を交わしたのですが、その後は特に御挨拶もしなくなってしまい、この日も互いの存在には気が付いたと思うのですが、特段の接触はなく終わりました。

あまり明るくなかった場内の照明は、電球か間接照明ではなかったかと思います。暖房のポータブル灯油ストーブからもオレンジ色の炎が上がり、この夜のことを思い返すと、少しオレンジがかった室内の情景と灯油のにおいが甦るのです。

Triniteは全く初めてでしたが、曲作りとピアノのshezoo(シズ)さんが率いておられるようで、ライブ中の御発言も専らshezooさんのみでした。
壷井さんは変わらぬ超絶技巧もさることながら、ライブ中ひと言も発しないというのが私には新鮮でした。オオフジツボ以外の壷井さんはひょっとして初めてだったのかなと思いましたが、よく考えてみると2006年5月に川崎クラブチッタのzabadakのステージでも観ていました。その時の壷井さんも御発言は殆どなかったのではないかと思います。

クラリネットの小森慶子さん、パーカッションの岡部洋一さんら他のメンバーの方々からも、それぞれに実力が伝わってきました。

アルバムやツアーのタイトルがprayerですし、曲名にも神や祈りに関係したものが多かったです。
全くの余談ですが、Dies Iraeといったタイトルの曲があり、これをshezooさんが紹介されるとき、英語読みでディーエス・イレーというようにおっしゃいました。
これは怒りの日といった意味のようですが、ディックとゼラズニイの共作にもある、怒りの神、神の怒りといった意味のDeus Iraeという言葉もあり、これを私はこれまでラテン語読みでデウス・イーラエというように頭の中で読んでいたので、ディーエスというのがDSプレイヤーのDSというように聞こえてしまい、shezooさんが説明を続けられるまでの間、意味がとれなくて途惑ってしまったことでした。

終演後はわざわざ壷井さんの方からお声かけくださいました。覚えてくださっていて私のような末端の客にまでお声かけくださり嬉しかったです。
今は函館市民であり、だから9月には八戸に日帰りできたのだと御説明すると、道南さんだけにと応じてくださいました。

函館空港と千歳空港に二人ずつ分かれて降り立ち、千歳空港組は昼間レンタカーをとばして道南にいらっしゃったのだとか。なぜそのようになったのかお尋ねすると、千歳近辺に安価なレンタカーの伝手があったからだとのことでした。

場所がわかったかといったお話を東京方面からの和服の女性客とされていたので、私もLeafが暗く閉ざされていて焦りましたと申し上げたところ、壷井さんが自分も焦った旨をおっしゃっていたので、Triniteの方々もLeafで演るという認識でいらしゃったのかなと思いました。

私が壷井さんとお話しているのを見て、壷井さんと旧知の客と思われたのか、shezooさんも前から壷井さんを聴いているのかといったお声かけをくださいました。
CDでは聴いているのですが、生では…とお答えすると、shezooさんはKBBやEraの名を挙げ、東京に行ったらねというように応じてくださいました。

KBBもEraもCDは持っていますし、嘘ではなかったつもりですが(Eraも壷井さんと鬼怒無月さん別々にならばいろいろなところで観ています。)、壷井さんは、この人は藤野さんつながりだからといったお見通しのようなことをおっしゃいました。

普段はLeafにいらっしゃるのでしょうか、受付におられた主催者側と思われる方々からアルバム『prayer』を購入すると、サインしていただけるのでは旨の助言をいただき、壷井さんが他のメンバーの方々に引き回してくれる形で皆さんのサインをいただきました。

オオフジツボの時とは異なり、そろそろ退席した方がよさそうな雰囲気が漂っていましたので、東京方面からの女性客と相前後してJi-noを後にし、自転車で帰りました。

さて、翌日からの三連休初日は、住まいの近所の函館市青年センターにて地球まつりなる催しにフィンランドのヘンナ・タハヴァナイネンさんと札幌カンテレクラブの皆さんがいらっしゃいます。
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