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2014年06月16日21:47

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熊野修験春峰入り 玉置山から前鬼へ

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疲れた、疲れたなあ〜〜〜と今更に思う。
やっぱり10年前はもう少し元気だったと思う。
私だけじゃなくて。
でも、でも、時間は以前よりもかかったけど、歩き通せたってことがありがたい。
今年も歩かせていただきました!!!
感謝、感謝!!!

6月14日  玉置山から行仙の宿へ

玉置神社の駐車場を7時過ぎに出発する。
まずは玉置山へ。
例年は5月末にあるこの奥駈、シャクナゲが綺麗な時期だ。だが、今年は諸事情で6月半ばになった。花はみんな枯れてしまっていた。
勤行をしてから下る。

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しばらくは緩やかな下りが続く。時々林道も交差する道だ。
標高1076mの玉置山から700mの蜘蛛の口まで下る。
「ここからが登りになりますよ。」と言うと、初参加のSさんが「今まではウォーミングアップだったんですね。」と言った。

そう、ここからが南奥駈道の本領だ。小さなアップダウンが続く。標高は低いが稜線にまっすぐ付けられた道はかなりの急傾斜だ。地蔵岳への登りには鎖場もある。
今日は43人の参加者だ。どうしても時間がかかる。

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笠捨山の登りも急だ。昔、行者さんがあまりの急登に笠を捨てたというところから名づけられた山だ。だが、そこからは目指す行仙の小屋のあたり、さらに明日歩く太古の辻までの稜線が見渡せる。

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行仙の小屋に5時ごろ着くが、今日の行はここまでではない。閼伽行と言われる水汲みの行があるのだ。小屋から10分ほど下った水場まで行かないといけないのだ。
本来なら、そこでしたたりおちる水をペットボトルに汲むのだが、時間が遅くなったので、あらかじめサポートの方々が汲んでおいてくれた水を運ぶ。2lのペットボトル2本だが、10l、20lを背負子で運ぶ男性もいる。
水を運び終えて、やっと今日の行は終わる。
この日は私にとって貴重なノーアルコールディになった。

6月15日  行仙の宿から前鬼へ

5時に勤行を唱えてから出発する。
行仙の宿から行仙岳の登りは急だ。朝一での登りにはかなりきつい。だが、木の間から上がってくる朝日が応援してくれている。
重い足取りにはかなりきついアップダウンが続く。大峰は人気がある北部よりも地味な南部のほうがきつい登り下りが多いのだ。

大きなミズナラの木や持経千年檜を過ぎると持経の宿に着く。ここはすぐそばに林道が通っている。この林道は3年前の台風12号で崩れたが、今月から通れるようになっていた。
新宮やまびこグループの方々がスイカやお菓子、紅茶などで接待してくださる。ありがたい。
疲れた体がスイカの瑞々しい甘味で生き返っていく。

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本当にスイカパワーで疲れが取れた。足どりも軽くなっていく。
いくつもの峰を超えて天狗山へ。ここから太古の辻へ下りたら、後は前鬼の小仲坊へは階段もある急な下りの道だ。
山中では散っていたツツジだが、ここではヤマツツジが出迎えてくれた。

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7時近くに小仲坊の行者堂に着いて、最後の勤行をする。14時間近い道のりだった。
サポートの方たちが温かい紅茶やお菓子を振舞ってくれる。ありがたい。

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疲れた体をMさんが運転する車に滑り込ませる。行きも新宮から玉置神社の駐車場まで送って頂いた。帰りは前鬼から新宮までまた送ってもらうのだ。
「臭くてすみません。」と言うと、Mさんは
「歩き通した証しじゃありませんか。」と言ってくれる。

いろいろなことを念じながら歩いた奥駈道。
いえ、歩かせていただいた。
改めて、大峰の自然と一緒に歩いた方たち、サポートの方々に感謝、感謝です。


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