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2014年06月10日23:12

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日本フィル横浜定期演奏会@298(2014.6.7)

2014.6.7 於:みなとみらいホール

(前半)
 ショパン
  ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 作品11

(後半)
 カリンニコフ
  交響曲第1番 ト短調

(アンコール)
 リムスキー コルサコフ
  オペラ「皇帝サルタンの物語」より 熊蜂の飛行(倍速)

指揮 アレクサンドル・ラザレフ
ピアノ 上原 彩子
コンマス 扇谷 泰朋


母を美術館から途中乗り換え駅まで送り、大急ぎでみなとみらいへ向かいました。東横線は昨年副都心線直通となったため、千代田線の明治神宮前から1本でホール横まで行けるのでとても便利です。

実はバタバタしていて今日の曲目はチャイコフスキーのPCと思い込んでいた私。上原さんがチャイコフスキーコンクールで日本人初、女性世界初の優勝を果たしてからもう12年も経っていて、それでも当時のイメージを引きずっていたのかと自分の単細胞さをちょっと反省しました。

そして思わず聴けたのが久々のショパン。ロシア、新大陸物が続いていただけに、久しぶりの「ロマン派っぽい」メロディーに心酔し感激しました。

ラザレフさんの抑制されたオケと彼女の「硬くなくて力強い」でも、適度な溜めが効き哀愁を帯びた演奏が不思議な調和を作り出していて、なんだか最近のピアノコンチェルトでは一番集中できた気がしました。

今回の客席にはいつもの定期演奏会メンバに加え、多くの単券の「若者」のお客さん(後半の曲が大学のオケなどでよく演奏されるので)が来ていて、中には後半(カリンニコフ)にだけ現れる方もいたようでしたが、いやいや
それはとても勿体ななあ、と思ってしまいました。

あまり聞かない名前のカリンニコフですが、何の予習も無しに聴いてもストレスなく馴染みやすいメロディー(しかもなんだか涙を誘う)で、プレトークの解説でも「この曲の1、2楽章のメロディーを聴いて何も感じな
い人とは友達になりたくない」と奥田氏に言わせしめただけのものはありました。

ラザレフさんの解釈も明快で素晴らしく、少々のアンサンブルの乱れも吹き飛ばすような名演となりました。

アンコールは倍速?の熊蜂の飛行・・・相変わらずヴァイオリンを激しく煽りながらの高速演奏で、止まぬ拍手に、最後は指揮台の譜面を閉じ、小脇に抱えて楽屋に帰って行くしぐさで笑をとっていました。

世情は不穏ですがロシアには優れた文化や人物がいて、変わらず活動している感じがとても素敵だなとも思っています。
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