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2014年06月10日11:41

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ラストドライブ

13年オレとひるねといろんな所へ連れて行ってくれた愛車カローラともお別れ。
なので最後の遠出にと、また先月忙しくて満足にできなかった結婚10周年のお祝いに奈良の洞川温泉へ行ってきた。

先週の金土と連休がもらえたので、初日は大峯山系の稲村ヶ岳に登り、下りて来てから洞川温泉に宿泊するプランを立てる。
朝6時に堺を出発、8時に登山口に到着。

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登山口にある母公堂(ははごどう)。修験道の祖である役小角(えんのおづぬ)の母を祀っているのだそうな。
おづぬんが大峯山で修業をしていると心配したお母んがやってきて、行く手を阻む大蛇などものともせず山に登ってこようとするので、慌てたおづぬんがここに堂を建ててお母んにはそこにとどまってもらい、自分が時々会いに行くことにしたのがこの母公堂なのだそうな。
ついでに、それでもお母んがおづぬんに会いたいと危険をかえりみず登ってこないように女人禁制の結界門を建てたのだという。

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真ん中に鎮座ましましているのがそのおづぬん母親。ほほう、あれが葛城山の麓の滝に打たれに行った時に不動明王が現れておづぬんが「女連れで修業に来んな」と怒られたというあのお母んか。
お母んの前には護衛の前鬼、後鬼の姿も。

天気は微妙な感じだったが、母公堂の主人によると「まあなんとかなるんちゃういますか」との事。
主人に駐車代を支払って出発。

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途中で橋がブッ壊れてるらしい。オイオイ大丈夫なんか。

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登りはじめて40分くらいで雨が激しくなってくる。レインウェアを着てこのまま上を目指すか、それとも今引き返すかけっこう悩み、北アルプスならともかくここならいつでも来れると考えて今日は撤退することに。上の方は岩も滑るやろうし、橋も壊れてることやしな。
この山にはこれまで二度登ろうとして雨のためキャンセルしている。三度目の正直を狙ったが二度あることは三度あるになってしまった。稲村ヶ岳は雨乞いの山でもあるらしいが、なにもこんなに雨降らさんでも。
登山口に戻って主人の淹れてくれたコーヒーをいただき、母公堂を後にする。


さて登山をあきらめたのはいいが、チェックインの時間まであと7時間もある。洞川温泉の周辺で時間をつぶすにもさすがに長すぎる。
一旦R169に抜けて入之波温泉や不動窟へ行ってみようかとも考えたが、母公堂の主人いわく3年前の大雨で被害を受けてからまだ復旧していないらしく通れないのだそうだ。それ去年に洞川温泉の宿の主人からも聞いたよ。どんだえ放置プレイかますねん。

仕方がないので元きた黒滝村経由で帰ることに。
途中で下市温泉に立ち寄り汗を流す。足の親指にサポーターを貼っていたら、粘着力が強すぎて剥がす時に皮膚ごといってしまい痛くて泣いた。

帰宅してひるねが洗濯物を回している間にオレは車のディーラーへ。本来であれば明日に持っていく予定であったカーステレオ関連の何やかやを持っていく。
そしたら何か色々と書類を渡される。保険やら委任状やら。明日持っていくことにする。
そしてまた洞川温泉へ向かう。片道2時間の道を今日だけで1往復半だよ。

宿にチェックインし、ちょっと時間があるので周辺を散策することに。
洞川にはもう何回も来ていて、周辺の観光スポットも行きつくしているので特に見るものもなかったのだが、今朝に母公堂へ向かう際に「蟷螂の岩屋/蝙蝠の岩屋」と書かれた看板があるのを見て気になっていたので、どんなところなのか観に行ってみることにした。

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蟷螂の岩屋。中は写真撮影禁止らしいので入口の写真のみ。
外で作務衣の男性がたき火をしていたので声をかけたら中を案内してくれた。外からはちょっとした穴ぐら程度のものかと思っていたのだが、中に入ってまあビックリ。かなり本格的な鍾乳洞。
役小角が行場として開き、修験道中興の祖である理源大師が法力により大蛇を封じ込めた場所でもあるそうな。へ〜。
入る前に入口に向かって拝礼し、案内役のおっちゃんが般若心経を唱える。中は西の覗きなど大峯山の行場の名前がつけられた場所がいくつかあり、ミニ大峯山とでも言いたそうな感じである。この洞窟が胎内くぐりの場であり、死と再生の行場でもあるのだろう。

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隣にある蝙蝠の岩屋。川にかかる橋を渡って入口へ。
中はとってもスリリング。底の滑る靴なら転落しそうな岩場もあり、そういう所を通過するのが是即ち修業なのである。
でも正直めっさ面白いんですけど。これは信仰に名を借りたアミューズメントですよ。拝観料300円でこんなアドベンチャーな体験ができるならもっと早くに来ておくべきだった。


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洞窟探検を堪能して宿に戻る。
洞川温泉に来た時は定宿にしている「花屋徳兵衛」さん。
去年弥山川で遭難しかけた時はご心配かけました。

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晩は名物ぼたん鍋。脂が甘くてめさ美味い。

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岩魚の骨酒。いい香りがプーンと。

たらふく飲み食いしてのんびりして結婚10周年を祝ってきました。
稲村ヶ岳にはいつ登れるんやろうなあ…。
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